2006年度ワースト5

 

 

1位 『日本沈没』

昨年も相変わらずリメイク映画が多かったんですが、どれも突出した面白さを持った作品は登場せず、逆に「何の為に作られたのか分からない…」リメイク作も多く見受けられた中で、その代表作というか、それらをまとめた形で本作を堂々ワースト1位に。1973年に作られた時代と今の時代は、確かに違っていて、それなりに新たなアプローチがされていると思いきや、それが全然だったのにはマイりました。“阪神・淡路大震災”という、前作以後最大の自然災害を被った日本を舞台にしながら、その教訓が全く生かされていないこのリメイク作には、作り手の安易な発想と、低い志しか窺い知る事はできませんでした。感動を履き違えている事の愚かさ、それがこの映画の全てですね。

 

 

2位 『サウンド・オブ・サンダー』

『カプリコン・1』といえば、ワタシの生涯のフェイバリット・ベストテン作品にランクインしている程の名作で、映画館・テレビ・ビデオ・LD・DVD…と、何度も繰り返し観てきた大好きな映画なんですが、そのピーター・ハイアムズ監督の最新作がこんな出来だとは、情けなくなってしまいました。猿も木から落ちる…という言葉がありますが、一度落ちた猿は、這い上がっても這い上がっても、もう二度と、木の上に昇る事は出来ないのでしょうか。悲しい現実を突きつけられた気分ですな。

 

 

3位 『ダ・ヴィンチ・コード』

映画は別に面白くもなかったし、かといってつならなくもなかったんですが、公開前、あれだけ大騒ぎして猫も杓子も“ダ・ヴィンチ・コード”一色に染まっていたにも関わらず、公開後は一瞬にして窄んでしまったのには驚きました。まるで、そんな話題など無かったかのにように、世間から話題が消えてしまったのが、ある意味06年映画界最大の象徴のような気がして、まぁ、本来ブームというのはそういうモノなんでしょうけど、映画が良ければまだ後世にも語り継がれたとは思うのですが、残念ながら、期待した程の面白さもなく、逆に云うと、ここまで“無かった事”にされているのが、凄く印象的なので、取り合えずここに挙げて供養してあげようかと。

 

 

4位 『イントゥ・ザ・ブルー』

話題のジェシカ・アルバが出ているというだけでちょっとだけ名が売れた海洋アクションですが、ストーリーはあまりに『ザ・ディープ』に酷似しているし、かといってジャクリーン・ビセットのようなビーチク・ショットのサービスがある訳でもなく、観終わったら3秒で忘れてしまう映画でした。こういうのって、テレビの2時間ドラマというか、アメリカのTVムービーなんかでも沢山作られているんじゃないかと思い、何故にわざわざ今頃作らなくてはならないのか、甚だ疑問に思いますな。テレ東系の木曜洋画劇場でやってる作品の方が、まだエロがあって楽しめるしねぇ。

 

 

5位 『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト

好きな人には悪いですが、ワタシには何も残らない映画だったので、ここに。“インディ・ジョーンズ”のような面白さと、誰かが言ってるのを聞きますが、全然違うと思います。すくなくともスピルバーグは、もっとグロテスクで、もっとクリフハンギングしてますから。冒険映画ですから、ハラハラ・ドキドキのストーリーは当然で、一応退屈はしなかったですが、上記の作品同様、観終わった後何も残らないというか、むしろヘタクソな講釈師が冒険談をダラダラと喋っているのを聞き終わった後のような、そんな印象しかなく、色々頑張って作っている努力は買えますが、ワタシにはついて行けなかったです、ハイ。

 

 

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