クリスマス・イブの夜、女学生ばかりの寮で、猟奇的な殺人劇が連続するという、後に数多く作られた“クリスマス・ホラー”のルーツ的作品。
まだホラー映画という言葉さえ、日本では流通していなかった70年代前半に作られたサイコ・サスペンスものでもあり、当時は不条理だったエンディングの処理も、今観ると十分理解できるという、まるでホラー映画の未来を予言したかのような映画。オリヴィア・ハッセーが可憐なヒロインを演じる他、マーゴット・キダーの拗ねた学生役が面白い役どころ。監督のボブ・クラークは、『死体と遊ぶな子どもたち』や『デッド・オブ・ナイト』等、ホラー映画には実績があったカナダの映画人。
デジタル・リマスターされた画質はまぁまぁ。音質もそこそこ。25周年記念版としてリリースされている割には、特典が予告編だけというのは、ちょっと寂しい。
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