食人族

DVD 各国バージョン比較

(全10種類)

 

ジャケット メーカー(製作国) 仕様 特典 コメント

【1】

 

スペイン

MANGA FILMS

画面サイズ:スタンダード

ランタイム:91分40秒

字幕:スペイン語

音声:スペイン語(モノラル)

    英語(英語)

リージョン:2(PAL)

 

ナシ 世界で初めてリリースされたDVD。

特典は何も無く、画面もフルフレームのスタンダード版だが、これはおそらく、今までのビデオやLDの収録マスターと同じものを使った模様。

但し、PAL方式に変換されている為、ランタイムは若干短く、つまり早回しになっている。

スペイン語音声が、今となっては珍しい。

 

【2】

 

ドイツ

ASTRO

画面サイズ:ビスタ(LB)

ランタイム:91分40秒

字幕:なし

音声:ドイツ語(2chステレオ)

リージョン:2(PAL)

 

ナシ 初のワイド版(レターボックス)でリリースされたドイツ盤。

上記同様、PAL版なので、早回し版になっているが、ドイツ語音声がステレオになっている点がポイント。さすがASTRO。やる事が違う。

【3】

アメリカ

SUBSTANCE

画面サイズ:ビスタ(LB)

ランタイム:91分39秒

字幕:なし

音声:英語(モノラル)

リージョン:ALL(NTSC)

 

●予告編

●ルッジェロ・デオダート・インタビュー

●第2トラックにオリジナル・サウンドトラック収録

●未公開シーンのスチル(別名:ピラニア・スチル)

 

初めてアメリカでリリースされたもの。

監督のインタビュー映像が初収録された貴重盤で、他にもピラニアに襲われるという未公開シーンのスチルも収録された初の特別仕様版。

また、セパレート・トラックにサントラ音楽も収録されて、これはこの盤だけなので、そういう意味でも貴重盤である。

因みにこれもPALマスターの早回し版

【4】

イギリス

VIPCO

画面サイズ:ビスタ(LB)

ランタイム:86分25秒

字幕:なし

音声:英語(モノラル)

リージョン:2(PAL)

●インタビュー

●ピクチャー・ギャラリー

●予告編

デジタル・リマスターでリリースされたイギリス盤。

なので画質はちょっとだけ向上している。

監督インタビューは、上記のモノを流用。

初めてピクチャー・ギャラリーが収録されている。

早回し+カット版になっている世界で一番短いバージョン。

【5】

 

オランダ

EC

画面サイズ:ビスタ(SQ)

ランタイム:91分43秒

字幕:英語&オランダ語

音声:英語(モノラル)

リージョン:2(PAL)

 

●スチル&アート・ギャラリー

●2種類の予告編

●フィルモグラフィ&バイオグラフィ

●ルッジェロ・デオダート監督インタビュー

デジタル・リマスターになって画面が初のスクイーズで収録されたデラックス・コレクターズ・エディション版。

収録されている監督インタビューは上記のものとは違い、1998年に新たに撮りおろしされたニュー・バージョンである。

また、2種類の予告編(英語版とドイツ版)が収録されたのは初めてで、各国のビデオ・ジャケットが収録されたアート・ギャラリーも貴重で、とにかく画期的なバージョン。

そのせいか、発売直後に即売り切れになり、長らく入手が困難だったプレミアム版でもあった。

【6】

イタリア

MONDO HOME

ENTERTAIMENT

画面サイズ:ビスタ(SQ)

ランタイム:91分59秒

字幕:イタリア語

音声:イタリア語(5.1ch)

イタリア語(ドルビー・サラウンド)

英語(モノラル)

リージョン:2(PAL)

 

 

●メイキング

●DVD製作過程ドキュメント

●3種類の予告編

●ポスター・ギャラリー

●未公開フォトギャラリー

●スタッフ&キャストのプロフィール

●日本語プレスブック

●デオダート監督の音声解説

 

そして、さらにデジタル・リマスターされた究極版が登場。

画質が驚くほど向上しているのが良く、本編が始まる前に、監督が出てきて、以前の画質と比較して遊んでいるシーンが爆笑。

以前の特典映像にさらに追加された特典が豊富に収録されていて、監督インタビューなどは新たに撮られたものが収録されている他、ポスター&フォト・ギャラリーの画像には、かなりの新画像が追加されていて(日本版プレスブック=劇場で発売されるパンフレットの元になるもの)が静止画像で収録されているのがスゴイ!

とにかく特典だけでもお腹いっぱになる事請け合い。

 

 

【7】

オランダ

EC

画面サイズ:ビスタ(SQ)

ランタイム:91分59秒

字幕:英語&オランダ語

音声:英語(5.1ch)

リージョン:2(PAL)

2枚組

 

●3種類の予告編

●ポスター・ギャラリー

●未公開フォトギャラリー

●スタッフ&キャストのプロフィール

 

 

上記のイタリア盤の特典パートを特典ディスクに収録して2枚組でリリースされた世界初の2枚組バージョン。

と思いきや…何と特典ディスクには、ポスター&未公開フォトギャラリーとデオダート監督のインタビュー、そして3種類の予告編のみしか収録されておらず、これだと、わざわざ2枚組にする必要がないじゃないか! という、ちょっと噴飯モノの1枚です。

2種類のインタビュー映像は、アメリカ盤とオランダ盤に収録されていたものと同様で、上記のイタリア盤が出た直後だと、見劣りしてしまうショボイ仕様には、ちょっと首を傾げてしまいますね。

あと、4000枚限定のリミテッド版になってますが、それもあまり意味がないような気が…。

【8】

日本

スパイク

画面サイズ:ビスタ(16:9)

ランタイム:95分32秒

字幕:日本語

音声:英語(モノラル)

リージョン:2(NTSC)

 

オリジナル予告編

食人シリーズ(「食人伝説」「食人帝国」「食人族/最後の晩餐」)予告編

残虐メニュー・チャプター

日本で初めてリリースされたDVD。

基本的にはドイツ盤やイギリス盤と同様の仕様で、日本盤独自の「食人シリーズ」の予告編集が追加されている。

よって、画質もイマイチで、ヘアーにモザイクがかかっている不完全版でもある。

ただ、値段が安い(2800円)のだけが取り柄の廉価版。

アッそう、実はこれ、ランタイムを見ても分かる通り、今までの早回し版ではなく、正常なフィルムの回転でテレシネされた完全回転版になっているので、それも取り柄として認めてもイイかと…。

 

【9】

日本

ジェネオン

画面サイズ:ビスタ(SQ)

ランタイム:91分54秒

字幕:日本語

音声:イタリア語(5.1ch)

イタリア語(ドルビー・サラウンド)

英語(モノラル)

リージョン:2(NTSC)

2枚組

 

●メイキング

●DVD製作過程ドキュメント

●3種類の予告編

●ポスター・ギャラリー

●未公開フォトギャラリー

●スタッフ&キャストのプロフィール

●日本語プレスブック

●オリジナル・サウンドトラック

先に出たイタリア盤と同仕様で、さらに2枚組になったプレミアム盤でリリースされたの究極のアルティメット日本盤。

単に仕様を移植しているだけでなく、アイソレーテッド・ミュージックとして、サントラ音楽が収録されているのが特長。(これは日本盤独自の仕様!)

しかも、以前のアメリカ盤にあった抜粋版(しかも曲が選べない)ではなく、限定版でリリースされたサントラCDの全スコアが収録されているのが素晴らしく、これだけで4800円の価値がある。まさに究極のアルティメット盤。

日本のメーカーも、やれば出来るじゃないか!

本編のヘアー場面も、スパイク盤のようなモザイクはなく、男根以外は、ノーカットで収録されているのが嬉しいが、イタリア盤にあった監督のコメンタリーが削除されているのは何故…!?

【10】

 

アメリカ

GRINDHOUSE RELEASING

 

画面サイズ:ビスタ(SQ)

ランタイム:96分31秒

(動物愛護版:90分24秒)

字幕:なし

音声:英語(ドルビー・サラウンド)

英語(モノラル)

リージョン:ALL(NTSC)

2枚組

 

●メイキング

●ニュース風ドキュメント

●5種類の予告編

●スチル・ギャラリー集

●インタビュー集

●ミュージック・ビデオ

●ゲテモノ映画予告編集

●デオダート監督とロバート・カーマンの音声解説

●カメラ・コメンタリー・バージョン

●動物残虐シーン・カット・バージョン

●オリジナル脚本(DVD-ROM仕様)

 

25周年記念コレクターズ・エディションとしてリリースされた最新バージョン。画面がさらに綺麗になっているのは勿論、新たなドキュメンタリー(ニュース風)やインタビュー、ミュージック・ビデオ、オリジナル脚本等、今回初お目見えとなる特典がテンコモリなのが特長。

さらに、本編以外に2バージョンの本編(カメラ・コメンタリー版と動物愛護版)が収録されているのが凄く、これは特筆に値致します。

さて、既リリース盤との違いですが、追加された特典は勿論、例えば予告編集でも、イタリア盤や日本盤では、音声のみだった国際版予告編が画像付きで収録されていたり、音声解説は、イタリア盤とは別の新たなバージョンで、しかもモンロー教授を演じたロバート・カーマンも参加しているという豪華さ。

そして最大の違いは、日本のスパイク盤以来となる、早回しではない、オリジナルのランタイムにての収録という点。これは貴重です。因みに、スパイク盤とタイムが1分程違うのは、コチラには、本編前に「この映画は実話である…云々」という字幕スーパーが追加されているからで、本編映像には違いはありません。

また、イタリア盤とジェネオン盤にあった、本編前の古い映像との違いを見せる監督のジョークによるイントロダクションは、今回は削除されております。

 

【参考までに〜1.早回し版について】

今回、9種類について比較検証してみましたが、表の下に行くに従って、仕様(画質・音質等)が良くなっています。なので、日本語字幕が付いているもので最高の仕様なのは、一番下の【9】のジェネオン版になる訳ですが、これでも唯一の欠点があります。

この『食人族』という映画のオリジナルのランニング・タイムは95分です。日本で劇場公開された時のラン・タイムもこれと同様です。因みに、以前日本でリリースされていたビデオ(FOX版)のランタイムは、いずれも95分43秒で、つまりこれが正式なオリジナル・ランタイムという事になります。

コメントにも記していますが、実はこの9種類のDVDの内、オリジナルのランニング・タイムのモノは、【8】のスパイク版だけで、他は全てPALマスターの早回し版になっています。この12月に出たジェネオン版も、先に出たイタリア盤を元にしているので、本編は早回し版になっています。なので、気になる方は、先のスパイク版もゲットしておくべきでしょう。といっても、スパイク自体がDVDから撤退してしまって、全作品が今や廃盤になってしまっているので、入手するのは難しいかも知れませんが、今回のジェネオン版がリリースされた事で、旧版を手放す方が多いと思われるので、中古店やオークションでは、注意しておいた方が良いでしょう。

因みに、【3】のアメリカ盤には、第2音声でサントラ音楽が収録されていて(画面を観ながらサントラを楽しむようになっているもので、映っている映像の音楽トラックだけが聴けるミュージック・トラックとは別もので〜す、お間違いのないように!)、第1音声の英語音声と聴き比べてみると、第2音声のサントラ音楽より、第1音声の英語トラックの音楽の方が若干音が高め(半音程高い)なのが確認出来ます。開巻の音楽は、双方同じ曲(メインテーマ)になっているので比較し易く、それだけを比べても、英語音声の方が高いのが分かります。

結局、スパイクを除く他のメーカーは、PALマスターを使っている事になり、オリジナルを重視する者(例えばワタシ)からすると、ちょっといい加減過ぎますよね。多分、新たにマスター起こしするのが面倒だったからなんでしょうが(これは『食人族』に限らず、他の作品でもよくある事ですが…)、例えばアルティメット版と称されたジェネオン版なんかは、せっかくアルティメット仕様なんだから、ランタイムにも気を遣って欲しかったと思いますね。

なので、これは推測ですが、【1】〜【3】が同じマスターを使用している他、【4】と【5】【8】は単独マスター、そして【6】【7】【9】が、これも同一マスターだと思います。しかし…

しかし、どうしてスパイクだけがオリジナル・マスターでリリースする事が出来たのか…。これは大いなる疑問ですね。ただ、オリジナル・フィルムから日本独自にテレシネして、マスター起こしした可能性もある訳ですが、しかしそれならもっと高い値段でリリースされてもよかった所なんですけど…(ありきたりのマスターを使ったんで値段を安く設定できたのではと…)

とにかく、この早回し問題は、日本に於ける今後のDVD化問題の一つの課題として、色んなメーカーが取り上げ、そしてもっとユーザーの意見を採り入れた形にしていって欲しいものですね。

 

【参考までに〜2.お薦めは…】

取り敢えず、今回【9】ジェネオン版をゲットした方は、それだけでもう十分という感じに思いますが、さらにディープに『食人族』に接したいなら、【5】のEC版もお薦めします。何てったって、日本を含む各国のビデオ&LDジャケットが特典映像として収録されていますから。これはジェネオン版にも収録されていないので、まさに必見映像です! 

それと、ジェネオン版に収録されていない特典がもう一つ。【6】のイタリア盤に入っているデオダート監督の音声解説(コメンタリー)ですな。これも結構貴重ですよ。その撮影の際に起こったエピソードなんか、色々面白い話が聴けます。しかし、どうして日本盤には未収録だったんでしょうか…!? もしかして、収録の際の権利金が高かったとか…。イタリア盤は1枚ものですが、日本盤はせっかく特典映像だけを2枚目のデイスクに収録して、本編だけのディスクを1枚目にしているのに、それなら音声解説を入れるスペースは十分あったと思いますが…。ここら辺も謎ですね、ホント。

という事で、【9】と【5】と【6】が必見&必需という事になる訳で、あとはまぁ、オリジナルを尊重するという意味で、【8】スパイク版も手元に置いておくのもイイかと思います。ま、再生する機会はないと思いますが…(笑)。

 

【追記】

2005年10月にアメリカでリリースされた【10】の25周年記念盤において、久方ぶりにオリジナル・ランタイムのバージョンが復活しております。しかも、特典も満載の2枚組仕様という感涙ものなので、今後は、これがベストアイテムになる事は違いありません。“日本語字幕スーパーが無い”という点を除けば、この25周年記念盤が、画質・特典に於いて、今の所最高のスペックを有しているので、今後、『食人族』を骨までシャブりたいと思うお方は、このバージョンをお薦めしたいと思います。11,111枚のみリリースの限定盤となっていますので、お買い求めは、お早めに!

 

 

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