輸入DVDレビュー

【西部劇&アクション映画】

 

 

 

マッドマックス

Mad Max

メーカー オーストラリア・Roadshow Entertaiment
画面サイズ 2.35.:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語)/DTS(英語)/モノラル(英語)
字幕 英語
ランタイム 88分55秒
リージョン 4(PAL)

ジャケット裏

今更ながら『マッドマックス』です。『2』を観ていたら無性に1作目が観たくなって、ついつい買ってしまったもの。ワーナーから出ている日本盤は確かモノラル音声だった筈なので、わざわざ本国オーストラリア盤を購入。内容よりも、カー・アクション・シーンが迫力あるサウンドで楽しめたら…という理由で買ったものなので、これで十分ですな。

なので、内容については今更ですな。どちらかというと、『2』の方が好きなので、コチラはあまり面白いとは思わないんですが、今回久しぶりに観たら、やっぱり面白くありませんでした。カー・アクションも、最初と最後にチョロっとだけ…というのも物足りないし。

画質はさすがにイイですな。あと、期待した音声の方は、確かにステレオになっているんですが、サブウーハーからの重低音がイマイチ感じられなかったので、迫力不足でした。やはり、オリジナルはモノラルなので、あとで付け足したサウンドって感じですね。

特典は、予告編とあとメイキングが収録されているんですが、メイキングって、てっきり映像があると思っていたら、何とテキストでの説明だけだったんですな。これにはビックリしました。確か、『2』にも、申し訳程度に5分ぐらいのメイキング映像が収録されていたようで、このシリーズ、そういったメイキング映像ってのは存在しないんですかねぇ。

 

 

 

パム・グリア アクションBOX

【Disc 1】コフィ Cofy

【Disc 2】フォクシー・ブラウン Foxy Brown

【Disc 3】シバ、ベイビー Sheba,Baby

メーカー アメリカ・Sony Pictures
画面サイズ @1.85.:1(LB) A&B1.85:1(SQ)
音声 モノラル(英語) ※共通
字幕 なし
ランタイム @90分03秒 A91分31秒 B89分46秒
リージョン
BOX裏 @ A B
70年代、ファンキーでソウルフルなブラックスプロイテーション映画に連続出演して、幼少のカーペンターやティム・バートン、そしてタランティーノ監督たちを熱狂させたブラック・フィメール・スター、パム・グリアの代表作3本を一挙に収録したDVD-BOX。

薬中にさせられた妹の復讐に立ち上がるナースの活躍を描いた『コフィ』と、やはり麻薬組織の陰謀を粉砕する捜査官の活躍を描いた『フォクシー・ブラウン』のジャック・ヒル監督作品に加え、ギャングたちにコケにされた父親の復讐に立ち上がる私立探偵の活躍を描いた『シバ、ベイビー』(ウィリアム・ガードラー監督)の3本がセットになったお徳用BOXで、さらにBOXだけの特典として、レア映像満載のボーナス・ディスク付きという豪華4枚組仕様のアイテム。

3作共、ほぼ同じストーリー、同じ展開という典型的なB級アクションですが、パム・グリア様の魅力が全開しているという点で、とにかく素晴らしいですな。どのパム嬢も、全て華麗でセクシーな衣装に身を包み、長い足を振り上げてのアクションと、短銃からショットガン、ナイフや棒っきれ等あらゆるものを武器にして戦う姿がこれまた華麗でセクシーでさらにカー・テクニックは勿論、モーターボートにジェットスキー、ヘリコプターを駆使してのメカニック度も満載の、まさに超エンターテインメントに仕上がっているという、パム・グリア・ファンならずとも楽しめる豪華3本立という雰囲気が素敵ですな。

画質は最高。どれもピカピカの映像で、パム嬢のセクシーさを満喫出来る他、『コフィ』を除く2作品は、スクイーズ方式での収録。各作品毎の特典は、オリジナル予告編の他、『コフィ』と『フォクシー・ブラウン』にジャック・ヒル監督の音声解説が収録されています。『シバ、ベイビー』に収録されていないのは、まぁ、ウィリアム・ガードラー監督がもう亡くなっているからだと思われますが…。

で、ボーナス・ディスクには、ヒップ・ホップ番組「Vibe」制作によるパム・グリアに関するドキュメンタリーが2種類収録されていて、ヒップ・ホップ系のラッパーたちが、パム嬢を思いっきり褒め称えてくれております。

※日本未発売盤

 

 

 

華麗なる復讐

Escape From Death Row

メーカー アメリカ・Brentwood
画面サイズ 1.5.:1(LB)
音声 モノラル(英語)
字幕 なし
ランタイム 76分37秒
リージョン ALL

ジャケット裏

リー・ヴァン・クリーフ主演、ミケーレ・ルーポ監督のイタリア製ギャング・アクション映画の隠れたる傑作。ワタシが31年前に劇場で観た時、そのあまりにもの面白さに仰天し、以来、ワタシの隠し球の1本になっていた作品で、最近、アメリカでDVDになっているのを知って、速効でゲットしたものであります。

ストーリーは単純明快。イタリア暗黒街のボス(=ギャングスター)であるリー・ヴァン・クリーフが、敵対する新興勢力の組織の横暴に堪り兼ねて、重要人物を暗殺。完璧なアリバイ(刑務所収監中!)で完全犯罪に思えた計画が、ある者の裏切りで発覚。裏取引無しに刑務所に送られてしまっている間、クリーフの仲間が次々に殺されて組織が壊滅状態に追い込まれた時、クリーフを慕うチンピラ(クリーフに付き纏っていた為、一緒に入獄させられてしまっていた)の機転で刑務所を脱走、怒りに燃えるクリーフとチンピラ(トニー・ロー・ビアンコ好演!)のコンビで、汚い組織に殴り込みをかけ粉砕してしまうというお話。常にクールなクリーフと軽口を叩くチンピラとの対比が見事で、アクション有り、サスペンス有り、銃撃戦有り、そしてカー・チェイス有りと、B級アクションの王道を行くマカロニ活劇なのですが、初めて観て以来31年ぶりで再会しましたが、その相変わらずの面白さに堪能させて頂きました。

ただし、観る前は不安で不安でしょうがなかったです。というのもこのDVD、ジャケットの出演者にクリーフの名前はあるものの、共演のトニー・ロー・ビアンコの名前は一切見当たらないという始末で、届いて早速ジャケットを眺めた際、「もしかして、違う映画だったのか…」と、もう恐い事恐いこと。この金の無い時期に、間違ったDVDなんか買っている余裕なんて無い所でして、ディスクをプレーヤーに入れて再生が始まるまで、もうハラハラ・ドキドキでしたね。

で、再生が始まってメイン・タイトルが始まっても、ジャケットと同様にトニー・ロー・ビアンコの名前がクレジットされておらず、おまけに監督の名前もミケーレ・ルーポではない! やっぱり違う映画だったのか…と落胆する事しきりで、暫くボ〜っと画面を見つめていたら、何処となく見た事のある場面が出てきて、多少カットされている部分はあったようですが、これは紛れも無く、ワタシの求めていた『華麗なる復讐』である事が判明。一件落着したのでありました。

多分、イタリア製の無名のB級映画だという事で、アメリカではタイトルも変えられ(日本公開時の原題は“Gangstar Story”)、出演者やスタッフの名前も英語読み(?)に変更されて公開されたりテレビ放映されたりしていたんでしょうな。なので、クリーフ以外のクレジットは全て差し替えられていた訳で、作品自体も、イタリア製である事が隠されていたという事だったんだろうと思われます。しかし、監督やスタッフはともかく、トニー・ロー・ビアンコは『フレンチ・コネクション』や『ザ・セブン・アップス』に出ていた人だから、別にそのままの名前でもイイと思うのですが、一体どうしてなんでしょうね。DVDのジャケに書かれている“ジェームズ・レーン”というのがビアンコの事なんじゃないかと思うのですが、よく分かりませんデス。

という事で、このDVDの仕様ですが、これがもう酷いもんです。マスターは全然マスタリングとかされておらず、おそらく(ランタイムから見て)、テレビ放映用の素材が元になっているんでしょうな。フィルム傷が随所に出てきて、その為に途中で音声が途切れる事が何箇所もあるという、まるで70年代、場末の名画座で観た雨降りフィルムのような感じで、それが却ってレトロな雰囲気を盛り上げているというか、懐かしい気分になれましたです。でもまぁ、傷は多いけど、画質自体は、普通に見られる程度なので、安心しましたが。当然、音はモノラルですな。

また、画面サイズは、オープニング・クレジットはスクイーズのビスタ・サイズになっていて、一瞬喜んだりしたんですが、タイトルが終わると、思いっきりトリミングされたスタンダード・サイズに変わるという、完全なテレビ放映仕様。でも、若干上下に黒味があるので、約1.5:1の東宝ビスタみたいな画角になっておりましたデス。ハハハ。

あと、ランタイムが約77分と、完全に1時間半枠用に短縮されたカット版になっておりまして、オリジナルからおよそ20分カットされている計算になる訳ですが、それでもアクション・シーンの見せ場はほとんど入っていて、まぁナンていうか、削られたのはドラマ的な会話のシーンばかりのようですが、ひとつだけ、ビアンコが自分の部屋にクリーフのポスターを貼っていて、女と喧嘩した際、女が投げたリンゴがポスターに命中してグチャグチャになって、ビアンコが怒りまくるという笑えるシーンがカットされていたのは残念です。

という事で、特典も何も無い味も素っ気もない寂しい仕様のDVDですが、本編がそれを補って余りある面白さになっていますので、一度観てやろうというお方には是非お薦めの一編であります。

※日本未発売盤

 

 

 

スカイ・ハイ(香港盤)

The Man From Hong Kong

メーカー 香港・Fortune Star
画面サイズ 2.35:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語)/DTS(英語)/ステレオ(英語)
字幕 中文・簡体中文・英語
ランタイム 102分57秒
リージョン

ジャケット裏

『片腕ドラゴン』と『片腕カンフー対空とぶギロチン』で一世を風靡した…いや、していない、台湾が生んだ国際的な香港の大スター“天皇巨星”こと王羽=ジミー・ウォングが、遂にオーストラリアにまで飛び出した空前絶後の大アクション映画であります。

麻薬密売犯(サモ・ハン・キンポー)を護送する為にオーストラリアに派遣されたジミー刑事が、犯人そっちのけでシドニーで大暴れ。ハングライダーを駆使して2代目ボンドのジョージ・レイゼンビーの組織を粉砕するという大アクション。汗だくになりながらエッチした後に大カーチェイスを展開するという器用な所も見せる、ジミーさんの魅力が大爆発している映画です。(以上、下記オーストラリア盤のコメント引用)

この、ジミー・ファン待望の作品、今まではなかなか入手困難だったオーストラリア盤でしかリリースされておりませんでしたが、この度晴れて香港盤でリリースされました。ブルース・リーやジャッキー・チェンの良質なDVDをリリースしまくっているFortune Star社だけあり、画質・音質共に最高の仕様でリリースされたのは嬉しい限りですな。

以前のオーストラリア盤が何故かビスタ・サイズだったのに対し、コチラはちゃんとオリジナル通りのスコープ・サイズで収録されているのは嬉しいと同時に、音声も5.1ch化(ドルデジとDTS両方収録!)されているのがタマりまヘンなぁ。因みにランタイムがオーストラリア盤に比べて1分程長いのは、これはエンディングの長さの違いの模様。

特典映像として、オリジナル版と新版の予告編に加えて、スチル・ギャラリーと名場面のスライド・ショーも収録。さらに、今回初収録となる削除シーンが収録されているのがレアですが、割と本編と無関係のシーンなのはちょっと残念…。あと、オーストラリア盤に収録されていたジミーさんを空港で出迎えるニュース・フィルムや、レイゼンビーやスタッフが駆けつけたプレミア試写会の模様を伝えるニュース・フィルムが収録されていないのもちょっと残念で、結局、オーストラリア盤も処分出来ない訳ですな、トホホ…。

あと、これもオーストラリア盤に収録されていたブライアン・トレンチャード・スミス監督の音声解説も未収録で、恐らく今後発売されるであろう日本盤も、これと同仕様になるかと思われるので、コアなファンは、是非ともオーストラリア盤も入手して下さいね。

※日本未発売盤

 

 

野獣特捜隊

Organized Crime & Triad Bureau

メーカー 香港・Tai Seng Video
画面サイズ 1.85:1(LB)
音声 モノラル(広東語&北京語&英語)
字幕 英語
ランタイム 91分28秒
リージョン ALL
ダニー・リーが刑事役、アンソニー・ウォンが犯人役という、『八仙飯店之人肉饅頭』そのまんまのコンビ設定で送るポリス・アクション。

麻薬取引&宝石店強盗団のボスであるアンソニー・ウォンを捕まえる為に、ダニー・リーを筆頭とする特捜隊が、超法規的なヤバい捜査で追いつめていくストーリーで、全編これ、追跡シーンの連続というのが嬉しいアクション編。ちょっとばかりハリウッド映画の『ヒート』に似ているような気も…。

ビデオ・ソフト時代は粗悪な品質で名を売った香港の泰盛ビデオだけに、画質がちょっと心配でしたが、非スクイーズではあるものの、そこそこの画質になっていました。あと、音声はモノラルなんですが、意外に低音が響いていて、アクション・シーンの迫力を盛り上げています。

特典は、本作を含めた関連作品の予告編集のみですが、アンソニー・ウォンが空飛ぶギロチンを振り回して怪演した“ワンダーガールズ・シリーズ”が含まれているのが、なかなかオツなものです。

※日本盤未発売

 

 

 

爆走!キャノンボール

Cannonball !

メーカー アメリカ・Blue  Underground
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語)/ドルビー・サラウンド(英語)/モノラル(英語)
字幕 なし
ランタイム 94分21秒
リージョン ALL
激走!5000キロ』のヒットに触発されてロジャー・コーマン率いるニュー・ワールド映画が製作した大陸横断カーレース映画。後の『キャノンボール』に通じる作風ですが、これだけはシリアスな展開になっている点が異色。また、同じポール・バーテル監督の『デス・レース2000年』に近い作風でもありますが、どうしても『激走!5000キロ』の二番煎じという感じが強いですな。

日本ではビデオさえもリリースされなかった(米・ワーナーからリリースされていた輸入ビデオが欲しかった時期があったっけ…)作品ですが、アメリカではこうして、ちゃんとDVDリリースされているんだから、羨ましいですな。

画質は至って快調。音声も5.1chサラウンドにリニューアルされて迫力倍増であります。

特典は、デビッド・キャラダインとメアリー・ウォロノフ(レースに参加する女ドライバーを演じた人…かなりオバさんになってました…)、さらにロジャー・コーマンのインタビュー映像。他に予告編、テレビ・スポット、スチル&ギャラリー等を収録。

日本でも、いつリリースされるか分からないので、値段も安い事だし、ここらで1枚、買っておいても損はないと思われます。

※日本盤未発売

 

 

 

続シンジケート

Il Consigliori

メーカー イタリア・Legocart
画面サイズ 1.33:1
音声 モノラル(イタリア語)
字幕 なし
ランタイム 97分18秒
リージョン ALL(PAL)
イタリア(+スペイン)製のマフィア・アクション。タイトルからして、チャールズ・ブロンソン主演の『シンジケート』の続編と思われがちですが、実際は全く関係無し。まぁ、マーティン・バルサムが出演している事が、共通項と言えば共通項ですが…。それにアチラは刑事アクションで、コチラは刑事不在のマフィア同士の抗争を描いた、まぁ言えばイタリア版ヤクザ映画みたいな感じですね。

銃撃戦とカー・チェイスがメインの典型的なB級アクション映画で、70年代には、この手の映画がいっぱいありましたっけね。そういう意味では懐かしい一編です。

オリジナルはスコープ・サイズの作品なんですが、強引にスタンダードにトリミングされちゃってるので、かなり狭く感じます。あと、画質もイマイチで、完全にイタリアの粗製DVDといった感じでしょうか。

でも、この種の作品が日本ではなかなか出ないので、観ようと思えば輸入盤に頼るしかないのが寂しい所ですね。

因みに主演はトーマス・ミリアン。マカロニ・アクションものではお馴染みですね。ラストでちょっぴりホロッとさせるのと、リズ・オルトラーニの音楽が印象に残る映画でした。

※日本盤未発売

 

 

 

荒野の用心棒

Fistful of Dollars

メーカー イギリス・MGM/UA
画面サイズ 2.35:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語)/DTS(英語)
字幕 英語
ランタイム 95分55秒
リージョン 2(PAL)
昨年の『続 夕陽のガンマン』に続いて、2枚組で新装リリースされた特別版。

例によってディスク1には、デジタル・リマスターされたピカピカの本編映像が新鮮。また、今回新たに5.1ch化された音声が、これまたド迫力。クリストファー・フレイングによる音声解説も収録。

そして注目のディスク2には、これでもか! というような特典映像が満載。まず“新しいヒーロー”と題されたドキュメンタリー。そして当時の思い出を振り返るイーストウッドのインタビューが素晴らしい。アッと驚く裏話が聴けます。そして、プロデューサーたちのインタビューを中心にしたドキュメントの他、今回最大の注目である幻のプロローグ・シークエンスも完全収録! その経緯を解説した映像に加えて、本邦初公開となる幻のプロローグ(オープニング)・シーンが、これまたブッたまげる程感動致しますデス!(別の意味で…)ま、これだけを観る為にこのDVDを買っても損は無いと思いますので、ヨロシク。

【もっと詳しく知りたい人はコチラをクリック!】

同時に『夕陽のガンマン』の特別版もリリースされましたが、とにかく、コチラの方は、権利関係の為、当分日本盤は出ないと思われますので、取り敢えずゲットしておいた方が良いのではないかと…。

※2006年12月、日本盤発売予定

 

 

 

ヒッチハイク

Hitch-Hike

メーカー イギリス・Anchor Bay
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語)/DTS(英語)/モノラル(英語)
字幕 なし
ランタイム 99分43秒
リージョン 2(PAL)
意外にも日本でヒットしたイタリア製サスペンス・アクション。まぁ、この手の映画は、“木曜洋画劇場ファン”が多く存在するので、当然と言えば当然でしょうけど、世界中で一番ヒットしたのが日本というのも、何だか“スケベー大国=日本”みたいで、ヤな感じですな。

見せ場が色々あって、どのシーンも面白いんですが、やはり最高はコリンヌ・クレリー嬢の美しい肢体でしょうね。これさえあれば、後は何も要らないって感じ。

さて、アンカーベイ盤だけあり、さすがに画質は最高。もう、ピカピカの高画質で、クレリーのヘアーから何から何までバッチリである。加えて、音声も5.1ch化(DTSも!)されていて、エンニオ・モリコーネのイヤらしい音楽も盛り上がりますな。

そして何といっても、バイオレンス・シーンが完全版である事。これはかなりポイント高いです。現在リリースされている日本盤とは14分もランタイムが違っていて、脳味噌がフッ飛ぶシーンがノーカットで拝めるのは、このアンカーベイ盤のみ。セクシーなクレリー様の○○○も見られますしね。高くてカットされている日本盤なんか捨てて、さぁ、旅に出よう!

特典として、出演者3人の現在の顔が見られる貴重なインタビュー集や予告編も収録されているのも嬉しいですな。今のクレリー様のお顔は…!?

 

 

 

ジャンクマン

The Junkman

メーカー アメリカ・Navarre
画面サイズ 1.85:1(LB)
音声 5.1chサラウンド(英語)/DTS(英語)
字幕 なし
ランタイム 98分55秒
リージョン
名作『バニシングIN60"』に続くH・B・ハリッキー監督・主演の第2弾にして遺作のカー・アクション大作。たった2本の映画を残して亡くなったハリッキーの車に賭ける情熱が端々から伝わってくるカーキチ映画で、今回も、全編カー・チェイスの連続である…が、前作に比べるとボルテージは半分以下に落ちますなぁ。ストーリーもつまらないし、前作程ヒットしなかったのも頷ける所はあります。

前作同様、同じメーカーからリリースされている訳ですが、仕様等もほとんど同じ。本編が始まる前にハリッキー未亡人のイントロダクションが入る所も同じ。5.1ch化された音声がなかなかの迫力ですが、音楽が全面的に差し替えられているのがマイナス。前作同様、音楽の権利はクリア出来なかったみたいだ。

特典は、ドキュメンタリー、メイキング、ビハインド・ザ・シーンを含むフォト・ギャラリー、スタッフ・インタビュー集、予告編集、テレビ・スポット集等。さらに前作の予告編に加えて、幻とされている『デッドライン/バニシングIN60"』の予告編も収録されているのは貴重。これは、本作の未使用シーンと、『バニシング〜』の後半部分を合体させた再構築作品。日本でも昔ビデオが出ていて、後半がまんま『バニシング〜』なのに驚いた記憶がある。ある意味、本作より面白く仕上がっている(編集されている)映画なのだった。

※日本未発売盤

 

 

 

ワイルド・ギース

The Wild Geese

メーカー イギリス・Mosaic
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 ドルビー・サラウンド(英語)
字幕 英語
ランタイム 128分59秒
リージョン 2(PAL)
日本でもファンの多い傭兵アクション映画の最高傑作。主演の4人の演技は勿論、マクラグレン監督の演出といい、ロイ・バッドの音楽といい、とにかく「素晴らしい」の一語に尽きる名作。リチャード・ハリスが「頼むからオレを撃ってくれ!」と懇願するシーンに泣かないヤツは男じゃない!

って事で、日本盤もアメリカ盤も出ていないので、そういう時はイギリス盤です。画質はイイですよ。音声も、公開時はモノラルだったのに、ちゃんとステレオ化してくれているのが嬉しいですね。

あと、ロジャー・ムーアによる音声解説を始め、当時の思い出がイッパイのメイキング・ドキュメンタリー、完成後のチャリティ・プレミア試写会の様子を綴った記録フィルム等、貴重な映像もテンコモリなので、いつリリースされるか分からない日本盤を待っている人は、いち早く、このイギリス盤をゲットする事を命ずる!

※2006年、アメリカ盤&日本盤リリース済

 

 

 

オフサイド7

Escape To Athena

メーカー イギリス・Carlton
画面サイズ 2.35:1(SQ)
音声 モノラル(英語)
字幕 英語
ランタイム 114分29秒
リージョン 2(PAL)
『カサンドラ・クロス』のジョルジュ・パン・コスマトス監督が、同じくITCで撮った痛快な戦争アクション巨編。ナンか、サッカー用語のタイトルが付けられていますが、映画とは全く関係ないという、いわゆる“東和イズム”溢れる邦題になっています。

『戦略大作戦』のテリー・サヴァラス、『カプリコン・1』のエリオット・グールド、『007』のロジャー・ムーア、『ナバロンの要塞』のデイヴィッド・ニヴン、『ウエスタン』のクラウディア・カルディナーレ、『黒いジャガー』のリチャード・ラウンドトゥリーという、超豪華オールスター・キャストに目がクラクラする一編でもありますな。

日本では、トリミング版のビデオしかリリースされていなかったので、スクイーズ方式によるスコープ・サイズのワイド収録というのは、何とも嬉しいですな。さすがに画質も素晴らしく、これであと音声がステレオだったら、文句ナシだったのですが、まぁ、オリジナルがモノラルだったんで、しょうがないですね。

特典映像として、当時撮影されていたと思われる、各キャストによるインタピュー映像が収録されているのも、何とも貴重であります。他に、名場面満載の予告編も収録。

このITC作品は、日本では東北新社が窓口となって、色々リリースされていますが、どれもあまり良い仕様で出ていないようなので、この作品も、このイギリス盤(アメリカ盤は未発売)をお薦め致します。多分、この作品は、なかなかリリースしてくれないと思われますので…。

※日本盤未発売

 

 

 

続 夕陽のガンマン 地獄の決斗 【完全版】

The Good the Bad ,And the Ugly

メーカー アメリカ・MGM/UA
画面サイズ 2.35:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語)/モノラル(イタリア語)
字幕 英語・フランス語・スペイン語・中国簡体語・中国繁鎧語
ランタイム 178分28秒
リージョン
出ました。レオーネ=モリコーネ=イーストウッドの三巨頭による“マカロニ・トリロジー”の最終作。それが完全版で出てしまったのです。

今まで、イタリア盤のみ、完全版(三時間のイタリア公開版)で収録されていた訳ですが、今回初めて、英語版としてアメリカでリリースされました。

詳しい事柄については、ココを参照して頂きたいのですが、取り敢えず、完全版(しかも正常な回転=イタリア盤は早回しだったので…)が嬉しいのと、あと、画質は旧版に比べ、確実に向上しています。そして、何たって、音声が5.1chになっている事。これも、嬉しいですな。

二枚組仕様の特別版っていうのも凄く、本編にはリチャード・シッケルの音声解説が収録されている他、特典ディスクには、現在のイーストウッドやイーライ・ウォラックが登場してのメイキング・゛ドキュメンタリーが2種類、南北戦争についてのドキュメンタリー、モリコーネ関連の映像、完全版製作に当たってのメイキング、削除シーン集、予告編集と、とにかく特典が盛り沢山。

しかも、カラーブックレットにミニポスター集に、サントラ・ジャケットと、封入特典も豊富で、この映画を骨までしゃぶり尽くすにはピッタリのDVDになっています。

特殊ケースBOX仕様というのも、豪華でイイですなぁ。

 

 

 

ファイヤーフォックス

Firefox

メーカー アメリカ・Warner Home Video
画面サイズ 2.35:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語)
字幕 英語・フランス語
ランタイム 136分08秒
リージョン
もう、何も説明は要らないでしょう。クリント・イーストウッド御大監督・主演の1982年度の傑作航空アクション。今更ながらに買ってしまいました…。

というのも、ワーナーから出ている日本盤がカット版だから。都合、10数分カットされていて、とにかく気分が悪い。最初のビデオとLDもカット版で、ワイド版でリリースされたLDで、初めてオリジナル版(こういう場合は完全版とは言いませんよね)でリリースされたのでしたてが、DVDリリースで再びカット版に…。

何でも、アメリカ以外の国向けの国際仕様バージョンだとか。何が問題なのか、薄々は感づいているものの、何か腑に落ちないものがありますなぁ。一旦はOKしたくせに…。

という事で、こういう時こそ輸入盤であります。画質はかなりイイです。その昔、輸入LDで観賞した時に比べると、格段に良くなっていて、特にこの映画の場合、前半に暗いシーンが多いので、画質が悪いと、ボケボケになってしまうんですよねぇ。その点、このDVDは最高に近い画質で素晴らしいです。音声も5.1chだしね。

特典映像で、予告編の他、メイキングというかドキュメンタリーが収録されいて、御大のインタビューが出てくるのも嬉しいですな。御大、BMWに乗ってるんですね。羨ましぃ〜。

※完全版は日本盤未発売

 

 

 

キング・オブ・リベンジ DEATH WISH (地獄のリベンジャー)

Death Wish:The Face of Death

メーカー アメリカ・Trimark
画面サイズ 1.33:1
音声 モノラル(英語)
字幕 なし
ランタイム 95分10秒
リージョン ALL
お馴染みブロンソンのライフワークとも言うべき“デス・ウィッシュ・シリーズ”の第5弾であると同時に、これが最終作。実質的な、ブロンソンの劇場作品での遺作でもある貴重な映画だ。

ただ、4作目まだに見られたアクション性や見せ場に乏しく、何ともショボい出来に終わってしまったのは、スタッフがヘタクソだからか、それとも、ブロンソンの年齢のせいだろうか…。しかし、最後の最後まで銃で悪を制したブロンソンに拍手、である。

画質はそこそこ。音質は、ジャケットには“ステレオ”と表記されているにも関わらず、実際はモノラルである。ウ〜ン…、作品自体は“ウルトラ・ステレオ”サウンドの映画なんだけどなぁ〜。

それに特典も予告編だけというショボい仕様なんですが…しかし、日本では、最近になってやっと1作目と2作目のDVDがリリースされたこのシリーズ(注:アップ当時)、アメリカでは既に全作発売されているのである。ブロンソン・ファンなら、これも必須アイテムでしょうなぁ。ショボいからと、この5作目だけ敬遠しないように、キッチリとコレクションしましょう!

 

 

 

スカイ・ハイ

The Man From Hong Kong

メーカー オーストラリア・Screen Sound
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 ステレオ(英語)
字幕 なし
ランタイム 101分58秒
リージョン 4(PAL)
『片腕ドラゴン』と『片腕カンフー対空とぶギロチン』で一世を風靡した…いや、していない、台湾が生んだ国際的な香港の大スター“天皇巨星”こと王羽=ジミー・ウォングが、遂にオーストラリアにまで飛び出した空前絶後の大アクション映画であります。

麻薬密売犯(サモ・ハン・キンポー)を護送する為にオーストラリアに派遣されたジミー刑事が、犯人そっちのけでシドニーで大暴れ。ハングライダーを駆使して2代目ボンドのジョージ・レイゼンビーの組織を粉砕するという大アクション。汗だくになりながらエッチした後に大カーチェイスを展開するという器用な所も見せる、ジミーさんの魅力が大爆発している映画です。以上。

珍しいオーストラリア盤で、僕が知る限り、この作品はこのオーストラリアでしかリリースされていない模様。

画質はソコソコですが、せっかくスクイーズ方式になっているのに、ビスタ・サイズになっている所が惜しい(オリジナルはスコープ)。しかし、音声は何故かステレオ化されているのであった。これは嬉しい。

特典映像として、予告編の他に、ジミー先生が撮影の為、オーストラリアのシドニー空港に到着した模様を伝えるニュース・フィルムや、レイゼンビーやスタッフが駆けつけたプレミア試写会の模様を伝えるニュース・フィルムが収録されているのが、めちゃくちゃレアです。

他にブライアン・トレンチャード・スミス監督の音声解説も、収録されていて、凄く貴重な情報を聞く事が出来ます。

※日本未発売盤

 

 

 

スーパー・マグナム

Death Wish 3

メーカー アメリカ・MGM/UA
画面サイズ 1.33:1
音声 モノラル(英語)
字幕 英語・フランス語・スペイン語
ランタイム 90分28秒
リージョン
御存知チャールズ・ブロンソンのライフワーク“デス・ウィッシュ・シリーズ”の第3弾であります。最近1作目・2作目が日本盤でリリースされましたが、それ以後の3〜5作は未リリースなので、敢えて輸入盤を購入しました。(注:アップ当時)

1作目・2作目にあった社会派性は何処へやら、完全な一匹狼になったカージーさんは、古巣ニューヨークへ戻ってやりたい放題。悪いチンピラ共を、それこそ虫けら同然に処刑していきます。その活躍に思わず拍手をしてしまうぐらいの快作ですね。

画質は最高です。以前リリースされていた日本版LDと比べると、もう雲泥の差ぐらいの違いで、日本でマスター起こしされた日本盤が、哀れに見えるぐらい鮮明になっています。

元々モノラルなのでしょうがないですが、音質の方もなかなかイイですね。ジミー・ペイジの音楽が心地良く響いています。

特典は、予告編のみというのが寂しいですが、これで約$10というのが、嬉しいですね。『狼よさらば』と『ロサンゼルス』の日本盤を買った人には、是非お薦めしたいものです。

 

 

 

バトルガンM-16

Death Wish 4:The Crackdown

メーカー アメリカ・MGM/UA
画面サイズ 1.33:1
音声 モノラル(英語)
字幕 英語・フランス語・スペイン語
ランタイム 99分28秒
リージョン
そしてコチラがシリーズ第4弾です。今回は、完全な必殺処刑人として活躍するカージーさん、金の為ではなく、悪い奴らをやっつける為に立ち上がるその心意気が素晴らしいですね。

前作ではウィルディ・マグナムとロケットランチャー(共に通信販売で購入!)を武器にしていたカージーさんでしたが、今回は、いくらでも武器が調達出来るという事で、ランチャー付きM-16で大暴れ。キャッチコピーが示す通り、もう完全な戦争状態になっちゃってますね。

DVDの仕様としては、上記の『スーパー・マグナム』と全く同じです。なので、画質も良いです。ただ、音声がモノラルなのが残念ですね。というのも、この作品のアメリカ盤LDは、ステレオ音声だったからで、その後リリースされた日本版ビデオ&LDは、共にモノラルだったんですね。しかも、最初はジャケットに“ステレオ”と表示されていながら、後から変更になったと見えて、ジャケットのその上から“モノラル”というシールを貼り付けてあったんですな…ビデオの方は。なので、アメリカ盤だけはステレオ仕様だと思っていたのですが、このDVDがモノラルになっているのは、何とも解せなかったです。

もしかして、最初のLD以外は。全てモノラルでの供給なのだろうか…? 確かに映画の中のクレジットには、何の表記も無かったので、元々はモノラルだったのかも知れないが、じゃあ、あのアメリカ盤LDの音声はどういう事だったのだろうか…。

とにかく、これも買うべし。

 

 

 

狼よさらば

Death Wish

メーカー ブラジル・Columbia Home Entertainment
画面サイズ 1.85:1(LB)
音声 モノラル(英語)
字幕 英語・ポルトガル語・スペイン語
ランタイム 93分35秒
リージョン 4(PAL)
先日逝去したチャールズ・ブロンソンのライフワークとも言うべき“デス・ウィッシュ・シリーズ”の記念すべき第1作。この映画から、闇の処刑人ポール・カージーが誕生した。まさにその“誕生編”とも言うべき第1弾。

映画の方はもう、最高ですね。まだまだ社会派的な雰囲気を漂わせたアクション映画になっていて、ブロンソンのドラマ演技が楽しめる傑作である。映画史上初の暴力肯定映画になっているのも、当時は話題になりましたね。

さて、このDVDは、ブラジルでリリースされた“デス・ウィッシュDVD−BOX”の1本で、2作目とカップリング盤になっています。当然ながら画質は最高で、レイプ・シーンは勿論、後半のアクション・シーンも、銃弾による弾着がクッキリ見える綺麗な画質になっていて、もう申し分ナシです。

アメリカ盤同様、英語字幕も付いているので、十分に楽しめますね。

特典は『ロサンゼルス』と『ブラックホーク・ダウン』『イナフ』『パニック・ルーム』の予告編だけですが、今まであまり観られなかった『ロサンゼルス』の予告編が収録されているのは貴重ですね。

 

 

 

ロサンゼルス

Death Wish U

メーカー ブラジル・Columbia Home  Entertainment
画面サイズ 1.85:1(LB)
音声 モノラル(英語)
字幕 英語・ポルトガル語・スペイン語・中国語
ランタイム 91分33秒
リージョン 4(PAL)
“デス・ウィッシュDVD−BOX”に収録のシリーズ第2弾です。よりアクション風味が多くなった2作目ですが、直接的な犯人を殺し続けるコチラの方が、カタルシスがあるので、世間的な評判も高いようですね。

今をときめくローレンス・フィッシュ・バーンが、ブロンソンに殺されるチンピラ役で出ているのも、今となってはレアですな。エンディングを観る限り、この映画で完全に自分の生きる道を見出したカージーさんは、次回からバンバン活躍し出す訳で、いやもう、最高です。

前作同様、画質最高で、メイドと娘がレイプされるシーンは、鮮明な画質で、○○○がバッチリ拝見出来ます。果たして、来年出る日本盤が、ここまでの画質を再現できるかが、注目されますね。

特典は、上記と同様の予告編のみで、『ロサンゼルス』の代わりに1作目の予告編が入っているかと思いきや、入っていなかったのが残念です。

 

 

 

バニシングIN 60"

Gone In 60 Seconds

メーカー アメリカ・Navarre
画面サイズ 1.85:1(LB)
音声 5.1ch(英語)/DTS(英語)
字幕 なし
ランタイム 97分38秒
リージョン
言わずと知れた70年代カー・アクション映画の名作中の名作。元ジャンクマン(解体屋)で実業家だったH・B・ハリッキーが、監督・製作・脚本・主演・カースタントと、一人で張り切ったカー・アクション映画である。

最近、ニコラス・ケイジ主演でリメイクされた『60セカンズ』とは似ても似つかぬ傑作で、とにかく、全編に渡って、ハリッキーの車に対する愛情が感じられるのが素晴らしい。まさに、カーキチのカーキチによるカーキチの為の映画だ。

さすがにデジタル・リマスターされたマスターだけあり、画質は最高。音声も5.1chサラウンド化されていて、カー・チェイス・シーンの迫力が倍増しているのだが…。

残念ながら、バックに流れる音楽が、劇場公開版と全く違う、つまり、全て差し替えられたバージョンになっていて、これが何とも致命的。何でも、元の曲の権利をクリア出来なかったらしいが、この映画の素晴らしさは、あのオリジナル版に流れていた主題歌や挿入歌があっての事だと言え、それが無いこのDVDバージョンは、かなり評価的に落ちると言っても過言ではないでしょう。勿論、映画自体は面白いんですが、やっぱり、音楽が…。

25周年記念特別版としてリリースされただけあり、特典はとにかく満載。未公開シーン、予告編集(オリジナル版とリマスター版、さらにハリッキーの次作『ジャンクマン』)、300枚にも及ぶフォト・ギャラリー、インタビュー集、そして、撮影監督と編集者の音声解説…と、とにかく盛りだくさん。

本編が始まる前の冒頭に、グシャグシャになったムスタング・マッハ1=エレナーの前で語るハリッキー夫人=未亡人のイントロダクションも収録されていて、これは泣けます。日本盤も既にリリースされていますが、特典に関しては、コチラの方が豊富です。

 

 

 

荒野の用心棒

A Fistful of Dollars

メーカー アメリカ・MGM/UA
画面サイズ 2.35:1(LB)
音声 モノラル(英語)
字幕 英語・フランス語
ランタイム 99分50秒
リージョン
文句ナシに面白い、イーストウッドの主演第1作。その後の『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』に続く、“マカロニ・トリロジー”の1作目でもある。

黒澤明の『用心棒』のパクリ作品という事を割り引いても、凄く面白い。まさに奇跡的な作品。これを観ないでは、イーストウッドも、そしてマカロニ・ウエスタンも語る資格はないだろう。

画質最高。おそらく、日本盤でもここまで再現出来るかどうか…。

特典は予告編のみだが、封入されているブックレットには、ビハインド・シーンについて詳しく書かれてあるので、英語に堪能な方は是非一読を。

 

 

 

ダイナマイト諜報機関 クレオパトラ危機突破

Cleopatra Jones

メーカー アメリカ・Warner Home Video
画面サイズ 2.35:1(SQ)
音声 モノラル(英語)
字幕 なし
ランタイム 88分30秒
リージョン
パム・グリアと並ぶ70年代のブラック・ヒロイン、タマラ・ドブソン主演による“クレオパトラ・ジョーズ・シリーズ”の1作目。

カラテ・アクションあり、ガンブレイあり、カー・チェイスありと、当時のアクション映画の流行を全て取りそろえたB級娯楽篇で、悪のボスがシェリー・ウィンターズというのが大笑い。ビル・マッキニーやアルバート・ポップウェルなど、イーストウッド組も顔を見せている。

画質・音質共に良好。特典が何もないのが寂しいが、それ以上に、シリーズ2作目がリリースされていないのがもっと寂しい。

※日本盤未発売

 

 

 

狼 男たちの挽歌 最終章

喋血讐雄(The Killer)

メーカー 香港・Universal Laser & Video
画面サイズ 1.85:1(LB)
音声 5.1ch(広東語&北京語)
字幕 広東語・英語・北京語・日本語・インドネシア語・マレーシア語・タイ語・韓国語・ベトナム語・仏語
ランタイム 110分25秒
リージョン ALL
ジョン・ウー監督、チョウ・ユンファ主演の“挽歌シリーズ”の番外編。邦題では一応“最終章”となっているが、ストーリーや人物設定に繋がりはない、あくまでも別作品。でも、ジョン・ウー特有の“男泣きテイスト”は存分に入っていて、個人的には大好きな作品。ウー監督も、この1作で認められて、ハリウッドから招へいされた、記念すべき作品でもありますな。

画質・音質とも、良好。特典は、予告編のみ。ランタイムが日本版と微妙に違うので、もしかするとバージョン違いかも知れない。これ以外にも、もっと長い“完全版”が存在する模様。

 

 

 

処刑人

The Boondock Saints

メーカー カナダ・Lions Gate Films
画面サイズ 2.35:1(LB)
音声 ドルビー・サラウンド(英語)
字幕 なし
ランタイム 108分15秒
リージョン ALL
“デス・ウィッシュ”風のB級アクション作品。しかし、面白さは全くナシ。二人の主人公がカッコ良いと話題になっていたが、映画がつまらないのでダメ。見物はウィレム・デフォーのトンでも演技だけというお寒い映画。

画質は問題ないが、新しい映画なのに音声が5.1chになっていないのは何故…?しかも、1.85と記されているのに、実際はスコープ・サイズだったし、ランニング・タイムも、97分と表記されていながら、実際は108分という、ちょっと訳の分からないDVD。

後で分かった事だが、実はコレ、カナダ盤だった。後にアメリカ盤は、別仕様でリリースされたみたいで、当然音声解説や、未公開シーン等の特典入りというスペシャル盤。しかしコチラは、特典は予告編だけという寂しいもので、本編同様、DVDとしてもダメだった…。

 

 

 

ロンゲスト・ヤード

The Longest Yard

メーカー アメリカ・Paramount Home Video
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 モノラル(英語&フランス語)
字幕 英語
ランタイム 120分58秒
リージョン
『少林サッカー』がサッカー映画の最高傑作なら、アメフト映画の最高傑作がこの作品。刑務所内で激突する囚人チームVS看守チームのフットボール戦は、とにかくド迫力で、これまた笑いと涙がいっぱい。アルドリッチ監督にとっても、そしてバート・レイノルズにとっても、おそらくこれが最高作だろう。

画質は言う事なし。音声がモノラルなのは残念で、出来れば5.1chにでもリミックスして欲しかった所だが、作品が面白いので許します。

また、特典は予告編すら入っていないのも残念だけど、本編が面白いからこれも許す事にしよう。

なお、日本で出ているビデオ&LDは、共に“ホーム・ビデオ・バージョン”で、劇中に流れる歌や音楽が、一部差し替えられているが、このアメリカ盤は、勿論オリジナル完全版である。その点もポイント高し。

 

 

 

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

Once Upon a Time in America

メーカー ポルトガル・Epico
画面サイズ 1.33:1
音声 5.1chサラウンド(ポルトガル語&英語)
字幕 ポルトガル語・英語
ランタイム 228分53秒
リージョン ALL(PAL)
セルジオ・レオーネ監督の遺作。レオーネが憧れたアメリカに対する思いをブチまけたスモッブ映画。まさにレオーネの集大成とも言うべき作品に仕上がっていて、叙情感は相当なモノである。ただ、人間ドラマに比重が掛けられているので、日本語字幕のない輸入盤は、ちょっと辛いかも…。

何と言っても、日本でまだ出ていないというのが大きな特長(注:アップ当時)。画面はスタンダードのフルフレームだが、オリジナルの撮影通りなので、不自然さは全くない。

そして音声が5.1chというのが嬉しく、ちゃんと英語字幕も付いているので、多少の助けになるのも喜ぶべきところ。勿論、本編が3時間48分の完全版で、これでリリースされた意義は大きいと言えるでしょう。

 

 

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