輸入DVDレビュー
●日本映画/ホラー編
(Horrors of Malformed Men) |
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(Snake Woman's Curse) |
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(Blind Woman's Curse) |
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(Shogun's Joy of Torture) |
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(Tokugawa U:Das Freudenhaus von Nagasaki) |
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(Shogun's Sadism) |
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ジャケット/タイトル | メーカー | 仕様 | コメント |
VERSUS
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不明(?盤) |
1.85:1(SQ) ドルビー・サラウンド(日本語) 120分00秒 字幕:英語 チャプター・インデックス リージョンALL
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『あずみ』の北村龍平監督の出世作。ナンでも、ゴジラ映画最終作にも抜擢されたとか。合掌…。
刑務所を脱獄した囚人が、仲間と会って、何故か森で殺し合いをする…という、シチュエーション自体がメチャクチャで、整合性に欠け、オマケに演技がヘタクソ、セリフ回しが幼稚…と来て、面白い訳がないバカ映画。何やらゾンビも出てきて、銃撃戦やチャンバラ戦も展開するけど、全然盛り上がらず、アホな結末でムカつくという、最近でも一番時間の無駄だったサイテー作品。 なので、DVDの仕様もサイテーなのであった。何故かメーカー名が記載されていないDVDで、ナ、ナ、ナンと…、特典も全く無ければ、メニュー画面も無いという、最悪盤。オマケに画質も悪いしね。これ、絶対コピー盤だと思う。 ただ、音質だけは意外にも良かったです。ジャケットには「5.1chサラウンド」って書かれてあるんですが、実際はタダのドルビー・サラウンドなんですが、何故か、サブウーハーからの低音が凄いという、ヘンな代物。もしかして、マスターは5.1だったのかも…。 もうすぐスペシャル仕様の日本盤が出ますが、ハッキリ言います。買わなくてヨロシイ。 |
オーディション
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De A Planeta
(スペイン) |
1.85:1(SQ) ドルビー・サラウンド(日本語) 110分48秒 字幕:スペイン語 チャプター・インデックス リージョン2(PAL)
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『殺し屋イチ』の三池崇史監督の異色ホラー。よく歌手やタレント等を募集する際に行うオーディションってものがあるけど、それをきっかけに、女をタラし込めようとする輩が色々いるもんですが、この作品は、そんな彼らに対する警鐘のような映画ですね。
つまり、そんな事やってると“痛い目に遭うゾ”というもので、それがまた尋常な痛さではない所がミソ。 今や和製ホラーは世界各地に飛び火してしまっているようで、これはスペイン盤。特典なんか何も収録されていませんが、この本編だけで、十分にこの映画の魅力を伝えていると言っても過言ではないでしょう。 画質・音質ともにまぁまぁですが、5.1chになっていない所がちょっと残念ですか。 特典は予告編のみ。で、その予告編が恐いの何の。ある意味、本編より恐いかも知れませんなぁ〜。 |
回路
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UNIVERSE
& LASER
(香港) |
1.85:1(SQ) 5.1サラウンド(日本語) 118分49秒 字幕:英語・中国語(繁体) 中国語(簡体) チャプター・インデックス リージョン3
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日本が誇るホラー映画の旗手・黒沢清監督のインターネット・ホラー。と思って観てみたら、これが世界の終末感いっぱいのゾンビ系映画だったというオチが着く。
ここではあの世の住人=幽霊が、この世に出てきて、生者をあの世へ連れていく…という展開で、「地獄が死人でいっぱいになったから、こっち側まで溢れ出して来ている…」という『ゾンビ』同様のセリフまで登場して、ラストは完全に『死霊のえじき』状態。(他にも『バイオハザード』状態とか、『28日後』状態とかでも可・笑) 『CURE』『カリスマ』、そしてこの作品を観れば、黒沢監督が何をやりたいのか、よ〜く分かる…いや、全然分からないという困った映画でもある。ウ〜ム…。 このDVDは香港盤。日本では特典が入ったデラックス盤がリリースされているが、コチラには特典は何もなし。ま、安いからイイが。 画質はそこそこだが、音質はなかなか。確か、日本盤は普通のステレオ収録だったような気がする。という事は、一応5.1chになっているコチラの方がイイって事ですね。 |
幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形 Legacy of Dracula
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Artsmagic(英国) |
2.35:1(LB) モノラル(日本語) 71分03秒 字幕:英語 チャプター・インデックス リージョン2(PAL) |
“血を吸うシリーズ”の第1弾。何故かこれが一番最後のリリースとなった。ただ、これのみ、岸田森のドラキュラが登場しない作品なので、リリースの順番としては、あまり問題無いのかも知れない。
タイトルに“血を吸う”とあるが、実際に吸血シーンは無い。また、人形も登場しないので、タイトルに偽りがあるのは事実。でも、面白い=恐いから許す。 欧米の(特にハマー・プロ)のゴック・ホラー映画を、日本で再現しようとする努力が実った作品で、雰囲気はバッチリである。 同メーカーからリリースされているシリーズ全作に共通する仕様もそのまま踏襲されているのが嬉しい。 画質は、これも今一歩という感じだが、日本ではなかなか観られない作品であるだけに、多少は我慢。ちゃんと日本語音声というのが、何とも嬉しいですな。 因みに欧米では、“血を吸うトリロジー”として認識されているようで、タイトル全てに“ドラキュラ”がついているところが、意地を感じさせてくれます。日本語のセリフには、「ドラキュラ」とは出てこない筈なのですが…。 因みに主演の小林多岐子は、『怪獣総進撃』のヒロイン。 |
JUNK 死霊狩り
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Unearthed Films |
1.85:1(LB) ステレオ(日本語) 82分56秒 字幕:英語 チャプター・インデックス リージョンALL |
『SCORE』の室賀厚監督による、和製ゾンビ映画。ムードといい、特使メイクといい、やれば出来るじゃん的な面白さと意欲を感じさせる映画になっているけど、オープニング・シーンが『サンゲリア2』ソックリなのにはガックリ…。もう少し、真似るべきゾンビ映画はあるでしょうに。それが何で『サンゲリア2』なのか…。
その後の設定と展開も『サンゲリア2』か『ゾンビ復活/人喰地獄』か『ヘル・オヴ・ザ・リヴィング・デッド』か…って感じで、クソ・ゾンビ映画の集大成のような仕上がりですが、ストーリーがアナザー『SCORE』になっていたのは大笑い。 あと、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』も入ってますね、室賀さん。もう、何でも入れちゃえ的な展開でしたね。 日本盤DVDもリリースされているけど、その半額で手に入る輸入盤は、やっぱりお得です。 スチル・ギャラリーやメニュー画面も凝っていて、手の込んだ作りになっています。勿論音声は日本語なので、問題なく楽しめますな。 ジャケットがリバーシブルになっているのも嬉しいですが、僕は上のゾンビ集団のジャケがイイです。 |
九十九本目の生娘
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海賊版 | 1.85:1(LB)
モノラル(日本語) 79分01秒 字幕:なし リージョンALL DVD−R
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新東宝の怪奇映画の1本。内容が内容(山に暮らして血の儀式を行う部落民たちを、警察と村人が協力して殺しまくるという…)だけに、一旦ビデオ・リリースされたものの、即回収&発売中止になってしまった曰く付きの映画。
おそらく、その時のビデオが元になっていると思われ、エンディング後には、次回リリース予定の新東宝映画のタイトルも出てきたりします。 元々あまり良くなかったマスターからビデオ化したソフトから、さらにダビングしているせいで、画質はイマイチ。ただ、モノクロ画面にボヤけ気味の画質というのが、この映画のムードに合っているような気も…。 とにかく、映画の内容が面白い(と言って良いのでしょうか…?)だけに、一度観てみたかったという方にはお薦め致します。 ※日本未発売盤 |
呪いの館 血を吸う眼 Lake of Dracula
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Artsmagic(英国) | 2.35:1(LB)
モノラル(日本語) 81分36秒 字幕:英語 チャプター・インデックス リージョン2(PAL) |
いやいや珍しい日本映画、それもホラー映画のリリースである。東宝が70年代初頭に作った“血を吸うシリーズ”の第2弾。
第1作『血を吸う人形』に続くものだが、岸田森が吸血鬼に扮するものとしては、これが1作目となり、次の『血を吸う薔薇』が最終作となる。 ハマー・プロのドラキュラ映画をベースにしているのがよく分かり、日本映画でこれだけの雰囲気を出せるのも奇跡的としか言い様がないぐらい、良く出来ている。 それに何たって、岸田森の吸血鬼(名前はないけど、英語タイトルではドラキュラになっている)が最高で、少ない出番ながらも、その存在感の素晴らしさは特筆ものである。 特典は、ポートレイト・ギャラリーとスチル・ギャラリーだけだが(他には、このメーカーの他の“座頭市シリーズ”のDVD用予告編が入っている)、日本でも出ていないこの作品がDVDで観られるという感慨だけでも良い感じ。 既に続編(シリーズ最終作)『血を吸う薔薇』もリリースされているようで、是非観てみたいと思う。 |
血を吸う薔薇 Evil of Dracula
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Artsmagic(英国) |
2.35:1(LB) モノラル(日本語) 82分46秒 字幕:英語 チャプター・インデックス リージョン2(PAL) |
『血を吸う眼』に続く岸田森の吸血鬼シリーズ第2弾(“血を吸うシリーズとしては第3弾”)で、これが最終作。
前作のサスペンス・タッチから、今回はアクション・タッチになっていて、本家ハマー・プロの『吸血鬼ドラキュラ』により近くなった感じ。岸田森の出番も多く、恐いけどどこか滑稽さが残っている吸血鬼役は、レアな魅力がある。 仕様&特典は、前作と全く同じで、勿論音声は日本語。画面下に出てくる英語字幕が消せないのが難だが、ワイドモードで拡大すると、見えなくなるから支障はナシ。 とにかく、日本ではリリースされていない日本映画が観られるという意義だけでも嬉しいものだ。 |