輸入DVDレビュー

【日本映画/特撮編】

 

フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン

【Disc 1】Frankenstein VS. Baragon

【Disc 2】Frankenstein Conquers the World

メーカー アメリカ・Blue Underground
画面サイズ 2.35:1(SQ) 
音声 @5.1ch(日本語)、モノラル(日本語)  A5.1ch(英語)、モノラル(英語)
字幕 @英語 Aなし
ランタイム @89分53秒(日本公開版)、93分03秒(インターナショナル版) A84分46秒(アメリカ公開版)
リージョン

ジャケット裏
最近の東宝特撮映画のアメリカ盤リリース・ラッシュは凄いもんですな。ゴジラ映画以外でも、こういう作品までリリースされるんですからな。という事で、フランケンシュタインものの第1弾が、アメリカで初リリースされました。以前、日本盤LDをまんまコピーしただけの怪しい海賊盤が出回っておりましたが、それとは比べ物にならないぐらいの高画質&高仕様になっております。

画質・音質は文句ナシで、日本盤同様、音声がリミックスの5.1chサラウンドで収録されているのが嬉しいですな。それと、その他の特典も、ほぼ日本盤(東宝盤)と同仕様になっておりまして、有川貞昌氏の音声解説は勿論、特報&オリジナル予告編、インターナショナル版の映像、削除シーン、フォト・ギャラリーという充実した内容。勿論本編は、ラストにフランケンが地中に沈む劇場公開版と、ラストに大蛸が出てくるインターナショナル版の2バージョン収録になっていて、この辺りも東宝盤と同じですな(東宝盤を持っていないのであくまでも予測ですが…)。

で、このアメリカ盤の凄い所は、2枚組仕様になっていて、ディスク1を日本語音声の上記2バージョンの本編を収録、ディスク2に、アメリカ公開版(劇場公開版から少しカットしたバージョン…“Frankenstein Conquers the World”のタイトルのものですな)と各種特典を収録しているという力の入れようで、つまりは3バージョン収録になっているんですな。これは東宝盤には無かったものですな。しかも、特典を別ディスクに収録しているものだから、日本語の2バージョンの画質が良くなっているというのも嬉しく、この辺りは偶然とは言え、ある種の拘りを感じるものですな。それでいて東宝盤の3分の1の値段ってんだから、ヤメられまヘンなぁ。

 

 

ゴジラ対メカゴジラ

Godzilla VS. Mechadodzilla

メーカー アメリカ・Tri-Star Pictures
画面サイズ 2.35:1(SQ) 
音声 モノラル(日本語) 
字幕 英語・フランス語
ランタイム 84分31秒、
リージョン

ジャケット裏
昭和ゴジラ後期の作品。前作の『ゴジラ対メガロ』と並んで、ダメダメな映画…かと思っていたら、今回観て、意外にも面白かったのには驚きました。でもまぁ、ゴジラ登場シーンといい、バカバカしいシーンも結構あるんですけどね。それでも、平成に入ってからのどのゴジラ・シリーズと比べてもコチラの方が面白いのは、やはり、それなりに魂が篭っているからなんでしょうか。製作予算が少なかったのが残念で、題材的にはなかなか面白いと思うんですけどねぇ。平成版のメカゴジラ絡みの作品は、全部ダメダメでしたが…。

仕様等は、他のトライスターからリリースされているものとほぼ同様ですな。画質はそこそこで、音声もモノラルながら、低音がなかなか響いていて迫力がありました。平成版のゴジラ・シリーズのスポット予告編も収録されてありましたが、出来れば、この映画のオリジナル予告編を収録して欲しかったですな。

 

 

 

怪獣大戦争

Invasion of Astro Monster

メーカー アメリカ・Classic Media
画面サイズ 2.35:1(SQ) ※共通
音声 @モノラル(日本語) Aモノラル(英語)
字幕 @英語 Aなし
ランタイム @94分15秒、A92分58秒
リージョン

ジャケット裏

前作に続いてキングギドラが登場するゴジラ・シリーズ第6作目。初めて宇宙に飛び出したスケール豊かな作品で、巷の評判は悪いですが、ワタシは好きですね、この映画。

例によって“2 Films on one disc”仕様で、前作の『地球最大の決戦』同様、アメリカ公開版は、日本版から少しだけカットされた短縮版で、それも1分少々なので、そんなに目立たない感じですな。あと、音楽が少し違っていて、オープニングのタイトル音楽が、オリジナル版は例の「怪獣大戦争マーチ」ですが、アメリカ公開版は、違う曲(全然関係ない既成曲?)に差し替えられているのが相違点でしょうか。下記でも紹介しているドイツ盤も、オープニング曲が差し替えられていましたが、海外ではあの「怪獣大戦争マーチ」は、評判悪いんでしょうかねぇ…。

特典等は、オリジナル予告編、イメージ・ギャラリー、スライドショー、ステュアート・ガルブレイス4世の音声解説(アメリカ公開版のみ)。

なお、ジャケットにコラージュされている日本版ポスター、東宝チャンピオンまつり版の『怪獣大戦争/キングギドラ対ゴジラ』ですが、実際の本編はオリジナル版の『怪獣大戦争』になっています。

 

 

三大怪獣 地球最大の決戦

Ghidorah, The Three-Headed Monster

メーカー アメリカ・Classic Media
画面サイズ 2.35:1(SQ) ※共通
音声 @モノラル(日本語) Aモノラル(英語)
字幕 @英語 Aなし
ランタイム @92分53秒、A85分26秒
リージョン

ジャケット裏

キングギドラが華々しくデビューしたゴジラ・シリーズ第5作目。下でも紹介している“2 Films on one disc”仕様でリリースされたDVD。

恐らくこの作品がアメリカでDVD化されたのは初めての事と思われます。例によって日本公開のオリジナル版とアメリカ公開版との2バージョン収録ですが、以前の作品と違い、アメリカ公開版に新たな追加シーンとかはなく、日本版から何シーン(主にドラマ部分の会話シーン)かカットされた短縮版になっているだけの模様。

画質は文句なし。日本盤と違い、音声がモノラルというのが残念ですが、取り敢えず値段が安いのが取り柄でしょうかねぇ。あと、特典はオリジナル予告編、イメージ・ギャラリー、スライドショー、デビッド・カラットの音声解説(アメリカ公開版のみ)を収録。

 

 

モスラ対ゴジラ

Mothra Vs. Godzilla  aka. Godzilla Vs. The Thing

メーカー アメリカ・Classic Media
画面サイズ @2.35:1(SQ) A1.85:1(SQ)
音声 @モノラル(日本語) Aモノラル(英語)
字幕 @英語 Aなし
ランタイム @88分31秒、A87分59秒
リージョン

ジャケット裏

ゴジラ・シリーズ第4作目。下記の『ゴジラの逆襲』と並んで日本公開版(オリジナル版)とアメリカ公開版の2バージョン収録の“2 Films on one disc”仕様でリリースされた。その第2弾である。

日本盤は既にリリースされているので、細かい事は省略しますが、基本的に本編のみの収録になっております。特典は、一応ゴジラ映画評論家・スティーヴ・ライフルたちのコメンタリーも収録されていますが、当然の事ながら全て英語です(笑)。後、ポスターや宣材等のスライドショーと、音楽の伊福部昭に関するドキュメンタリー映像も収録されていて、これは日本語なので、もしかすると、日本盤に収録されているものと同じなのかも…。

同時収録のアメリカ公開版は、ランタイムが約30秒程度短いバージョンになっていますが、途中に米軍によるゴジラ攻撃シーンが追加されているお馴染のバージョンですな。日本でも、日本公開版との2枚組仕様でリリースされたLDに収録されていたものと同じで、このコーナーでも、下記の米盤とも同様ですな。因みに、アメリカ公開版のみ、何故かビスタ・サイズによる収録になっていて、もすかすると、シネスコ版のマスターが無かったのかも知れませんな。

 

 

ゴジラの逆襲

Godzilla Raids Again

メーカー アメリカ・Classic Media
画面サイズ 1.33:1
音声 @モノラル(日本語) Aモノラル(英語)
字幕 @英語 Aなし
ランタイム @81分30秒、A78分02秒
リージョン

ジャケット裏

ゴジラ・シリーズ第2作目。権利がソニーに移ってからは初リリースの作品で、これ以後新たに、日本公開版(オリジナル版)とアメリカ公開版の2バージョン収録の“2 Films on one disc”仕様でリリースされるとの事。その第1弾である。

日本盤は既にリリースされているので、細かい事は省略しますが、基本的に本編のみの収録になっております。特典は、一応ゴジラ映画評論家・スティーヴ・ライフルたちのコメンタリーも収録されていますが、当然の事ながら全て英語です(笑)。後、ポスターや宣材等のスライドショーと、ゴジラ・スーツに関するドキュメンタリー映像も収録されていて、これは日本語なので、もしかすると、日本盤に収録されているものと同じなのかも…。

同時収録のアメリカ公開版は、ランタイムが約3分半程短いバージョンになっていますが、オープニングに核実験等の映像が追加されていて、全体的にナレーションで構成されているのが違う点で、人間ドラマの細かい部分でカットされている模様。ま、大まかなストーリーは同じですな。

 

 

地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン

Godzilla VS Gigan

メーカー アメリカ・Tri-Star Pictures
画面サイズ 2.35:1(SQ)
音声 モノラル(日本語&英語)
字幕 英語・フランス語
ランタイム 89分21秒
リージョン

ジャケット裏

ゴジラ・シリーズ第12作目。傑作『ゴジラ対ヘドラ』の後を受けて製作された作品ですが、当時予算が思いっきり少なかったと見えて、ライヴ・シーン多用など、かなり苦労が忍ばれる作品。そういう意味で、巷では評判の悪い作品ですが、色んな名場面が楽しめるし、伊福部節も多種多様で楽しめるという意味合いで、ワタシの好きな映画の1本。少なくとも、後に作られた平成シリーズのどの作品と比べても、コチラの方が面白いと思うんですけどねぇ。

US版『ゴジラ』が製作されて以降、ソニーに版権が移って、DVDも色々リリースされている訳ですが、そんな1本がこれで、最近の傾向である“オリジナルの日本語音声も収録”という仕様が嬉しいですな。特典は、他作品(それもゴジラと関係ない日本映画)のDVD用予告編のみというのが寂しいですが、本編だけ楽しめれば良いという人にはピッタリの簡易仕様で、値段も安いので日本盤よりずっとコストパフォーマンス大でお得です。

以前紹介したドイツ盤よりもずっと画質は良くなっていて、モノラルながらも音声もしっかりしているので、普通に観る分には何の問題もないですな。因みに、オープニング・タイトルは、全て英語クレジットに差し替えられていて、劇中のゴジラとアンギラスが会話するシーンの吹き出しも、消去されている“アメリカ公開バージョン”になっていますが、本編にカット部分はありません。

 

 

妖星ゴラス 

Disc 1 日本公開版

Disc 2 アメリカ公開版 Gorath

メーカー アメリカ・MIM
画面サイズ @2.35:1(LB) A1.33:1
音声 @ステレオ(日本語) Aモノラル(英語)
字幕 @英語
ランタイム @87分57秒 A77分16秒
リージョン ALL(DVD-R)

ジャケット裏

東宝特撮映画の金字塔的名作であると共に、他の天体来襲による地球危機的SF映画の代表作。天体を避ける為に、地球そのものを動かしてしまおうというアイデアが素晴らしく、それに伴うミニチュア特撮も絶品ですな。

既に日本盤もリリースされていますが、これは日本公開のオリジナル版とアメリカ公開再編集版とをカップリング収録したもので、2枚組仕様という代物。…の、割には、特典は予告編のみ(それも本編と繋がっている…)という寂しさで、まぁ、しょうがないですな。

気になるアメリカ公開バージョンは、日本版を短く切って編集しただけのもののようで、当然音声は英語。画面はスタンダードのブッタ切りなので、おそらく、テレビ放映版がマスターになっていると思われます。っていうか、それしか無いんでしょうな。なので、画質は最悪です、ハイ。

 

 

ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘

Godzilla VS Sea Monster

メーカー アメリカ・Tri-Star Pictures
画面サイズ 2.35:1(SQ)
音声 モノラル(日本語&英語)
字幕 英語
ランタイム 86分55秒
リージョン
説明不要のゴジラ映画の、シリーズ第7作。この辺りから製作に金が掛けられなくなったので、苦肉の策として、島を舞台にして、いつものセット代やミニチュア・ワーク代を浮かそうという魂胆がミエミエになってきてますな。監督も本多監督から福田監督にバトンタッチ。スケールダウンは否めない感じですが、それでも、工夫が凝らされたストーリーと、キャラクター作りの上手さで、意外にも面白く仕上がっているのは、関沢脚本のお陰でしょうか。

本編マスターは恐らく、東宝から出ている日本盤と同じと思われますが、日本盤にある特典等は、ありません。その為、画質は最高ですな。音声は、オリジナルの日本語がちゃんと収録されているのが嬉しいですが、モノラルのみというのがちょっと寂しいかも。

特典としては、他作品と共通の予告編集(平成の近作のみ)のみ。

 

 

怪獣島の決戦 ゴジラの息子

Son of Godzilla

メーカー アメリカ・Tri-Star Pictures
画面サイズ 2.35:1(SQ)
音声 モノラル(日本語&英語)
字幕 英語
ランタイム 85分51秒
リージョン
前作に続いて南国の島を舞台にした“アイランド・ゴジラもの”第2弾。息子のミニラを登場させているのも、子供向けを意識した結果なんでしょうけど、でもストーリー展開は意外にもシリアスになっているのが、今の鑑賞にも耐え得るというか、結構アダルティな感覚で作られているのがオツなものですな。ゴジラ親子が雪に埋もれてしまうラストなんかも、哀愁が滲み出ていたし。

怪獣特撮としては、カマキラスやクモンガの操演技術が巧みで、着ぐるみとは違う迫力が出ていてなかなか見せてくれていますが、ピージャク版『キング・コング』を観た後だと、2種類の怪獣だけというのは、ちょっと寂しい感じがしますな。単に生物を巨大化させるたけだったら、他にも色々考えられると思うのですが、まぁ、やっぱり予算が無かったんでしょうなぁ。

映像・音声等の仕様は、ソニーから出ている他作品と全く同じで、画質が頗るイイが嬉しいですな。

 

 

ゴジラ対ヘドラ

Godzilla VS Hedorar

メーカー アメリカ・Tri-Star Pictures
画面サイズ 2.35:1(SQ)
音声 モノラル(日本語&英語)
字幕 英語・フランス語
ランタイム 85分32秒
リージョン
ゴジラ映画後期の傑作。未だに地上波で一度も放映されていないので、一時、カルト化していた事もありましたが、作品の内容は、カルト化するに相応しいものがある、狂い咲きの1本。

下記のコング2作はユニバーサルからリリースされていましたが、それ以外のゴジラ映画は、今の所、ソニー(トライスター映画)が権利を持っているんですな。

で、仕様も若干違うのが面白く、コチラにはオリジナル音声の日本語が収録されているのが強み。同時に、英語吹替え音声も入っているので、聴き比べてみるのも一考。主題歌の「返せ!太陽を」は、日本語のままの歌詞になっていますが…。

それにしても、画質が頗るイイのにはビックリしてしまいました。特に昼間の明るいシーンの鮮明さは、まるで生撮りのような素晴らしさ。この画質・仕様で、日本盤の半額以下ってんですから、アホらしくて、日本盤なんか買ってられませんな。

特典は、他のゴジラ映画(何故か平成版)のティーザー予告編と、ゲームの広告のみですが、本編は、オリジナル版と全く同じなので、本編さえ普通に観られれば良いとする方には、お薦めの1枚です。

 

 

キングコング対ゴジラ

King Kong VS Godzilla

メーカー アメリカ・Universal Pictures
画面サイズ 2.35:1(SQ)
音声 モノラル(英語)
字幕 英語・スペイン語・フランス語
ランタイム 90分40秒
リージョン
ピーター・ジャクソンがリメイクした『キング・コング』ヒットに便乗してリリースされたアメリカ盤。当然ながら、ユニバーサルから出ております。基本的にゴジラ映画は現在、アメリカではソニーが権利を持っているんですが、これと下の2作だけはコング絡みなので、ユニバーサルが権利を持ってるんですな。

以前リリースされていたアメリカ盤と比べての違いですが、まずはシネスコ画面になっているのが嬉しいですな。以前のはトリミング盤でしたからね。続いて画質。とにかくピカピカの画質になっていて、素晴らしいものがあります。東宝から出ている日本盤と比較しても、鮮明度という点でコチラの方が良いぐらい。やっぱり、コチラの方がオリジナル・ネガを使用しているからなんでしょうか。

ただ、音声は英語吹替えのみで、しかもモノラルというのが、ちょっと残念ですが、ま、仕方ないですな。

因みに本編は、コミカルなシーンが全面的にカットされて、代わりにニュース・キャスターが現状説明をするシーンを追加したアメリカ公開版になっています。その影響か、追加シーンの画質は、あまり良くないんですな(笑)。

特典に何も無いのが寂しいですな。

 

 

キングコングの逆襲

King Kong Escapes

メーカー アメリカ・Universal Pictures
画面サイズ 2.35:1(SQ)
音声 モノラル(英語)
字幕 英語・スペイン語・フランス語
ランタイム 95分42秒
リージョン
続いては、東宝のコング・シリーズ第2弾。元々、アメリカのランキン・バス・プロとの合作という形を取っていたので、日本公開後、アメリカでもすぐに上映されたとか。また、最初から付けられている英語題名がそのままアメリカでの公開題になっているのも、合作たる所以でしょうか。

前作に比べると、カット・シーンは少なく、追加シーンも無いようですが、ほとんど前半のモンド島の場面にカット部分があるようです。

前作同様、画質は最高。日本盤は確認していませんが、もしかすると、コチラの方がイイかも。

音声が英語のみ、及び、特典に何もナシという仕様は、前作と同じです。因みに、上記の前作とセットにして販売されていて、その方が値段的にもちょっとお得になっています。勿論、単品でも購入可能です。

 

 

マタンゴ

Matango

メーカー アメリカ・Media Blaster
画面サイズ 2.35:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語)、ステレオ(英語)、モノラル(日本語)
字幕 英語
ランタイム 89分19秒
リージョン
『マタンゴ』です。今更です…。既に日本盤も出てます。ただ、日本盤は高いです。5千円もします。月給5万円の者からしたら、1割も取られちゃいます。これは酷いです。やってられません。そんな時に輸入盤です。これは安いです。2千円ポッキリです。巷では、“ポッキリ”という言葉ほど、恐いものはありませんが、DVDの世界では、超安心です。後から恐い兄ちゃんが出てきたりする事もありませんデス、ハイ。

そんな貧乏なワタシにとっては、この輸入盤こそ宝です。仕様は日本盤と全く同じです。ちゃんと、久保明による音声解説も収録されてます。特典映像として、中野照義のインタビューも収録されてます。福島雅美の「印象物語」も収録されてます。これでナンの文句があるでしょうか。これで充分です。

よ〜く考えてみたら、ワタシは、東宝盤DVDは1枚も持ってませんなぁ。全部輸入盤です。これはささやかな、ワタシなりの抵抗です。

 

 

ゴジラ

【Disc 1】『ゴジラ』Godzilla

【Disc 2】『怪獣王ゴジラ』Godzilla Il Re Dei Mostai

メーカー イタリア・Yamato Video
画面サイズ 1.33:1
音声 @5.1chサラウンド(日本語)、モノラル(イタリア語) A5.1chサラウンド(英語&イタリア語)
字幕 イタリア語(全作品共通)
ランタイム @97分19秒 A77分02秒
リージョン 2(PAL)
日本が世界に誇れる唯一の映画的至宝、東宝特撮怪獣映画の記念すべき第1作であります。まぁ、僕自身、あまり評価していないこの1作目ですが、やはり、一家に1枚は持っておかないと…という事で、今回入手した次第。

値段が高いだけの日本盤と違って、何とコチラは海外版(アメリカ再編集版)の『怪獣王ゴジラ』も収録されている(ディスク2)というマニア向け仕様。これで2千円でお釣りが来るぐらいの値段ってんだから、やっぱりイイですなぁ、輸入盤は。

勿論、オリジナルの本編は、ノーカットで、日本語音声という嬉しいもので、音声がちゃんと5.1chサラウンドのリニューアル音声が収録されているのが嬉しいですな。因みに、『怪獣王ゴジラ』の方の、日本語音声部分は、ちゃんと日本語になっていました。大胆な編集といい、一見の価値はある作品に仕上がってますなぁ。

この調子で、全シリーズお願いしたい所なんですが、今のところ、イタリア盤は、この作品のみ。是非、今後もシリーズ化で続行して欲しいものであります。

特典は、予告編のみですが、まぁ、ディスク2の海外版が、特典と言えるかも知れませんなぁ。

 

 

ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃

Godzilla's Revenge

メーカー アメリカ・Simitar
画面サイズ 2.35:1(LB)&1.33
音声 5.1chサラウンド(英語)、モノラル(英語)
字幕 なし
ランタイム 69分18秒
リージョン ALL
お馴染み、東宝特撮怪獣映画のアメリカ盤DVD。昭和ゴジラ中期の、どちらかというと、面白くない部類に入る作品。最近、日本でもDVDリリースされたっけ。

映画の内容はともかく、このDVD、ランタイムが異様に短い感じもするが、実際はオリジナル日本版と同じ長さである。この当時は、「東宝チャンピオンまつり」として公開する為、本編を短くする必要があったので、この時間になった次第。(旧作のリバイバルも短くされた)しかし、日本語の主題歌は、別の音楽に差し替えられているので、英語タイトルといい、これがアメリカ公開版だったよう。

両面ディスクで、片面がスコープ・サイズのワイド版、もう片面がスタンダード・サイズのトリミング版で収録されている。画質はソコソコだが、音声が一応5.1chになっていて、全体的にはあまり効果が感じられないが、ゴジラの足音や爆発音だけが、ドカ〜ンと、サブウーハーから低音が響きまくるという仕様。

特典として、この映画に関するトリビア・クイズが付いていて、正解する度にミニラが叫んでくれるユニークな仕様。また、他にも『ゴジラ(54年版)』『モスラ対ゴジラ』『怪獣大戦争』『オール怪獣大進撃』の予告編が収録されているのだが、何故か観られるのは『ゴジラ』だけで、他の作品は、カーソルが移動するにも関わらず、クリックすると(再生ボタンを押すと)何故か画面がストップしてディスク挿入前の画面に切り替わってしまうのだが、もしかしてこれは不良盤か…???

 

 

ジャケット/タイトル メーカー 仕様 コメント

 

 

 

 

モスラ対ゴジラ

Godzilla VS. The Thing

(Godzilla VS. Mothra)

 

 Simitar

  2.35:1(side1)

  1.33:1(side2)

  5.1chサラウンド(英語)

  モノラル(英語)

  87分21秒

  字幕:なし

  リージョンALL

 

そして今度は一転して名作『モスラ対ゴジラ』です。これも既に日本盤は出てますね。高いけど…。

上記の『オール怪獣大進撃』と同じメーカーからリリースされているので、仕様から特典まで全く同じ作りである。例の予告編のエラーまで同じというのは何とも…。

ただ、これは英語タイトルが“Godzilla VS. The Thing”と出る珍しいバージョンになっていて、このタイトルは、アメリカでの初公開時のもので、その後は全て“Godzilla VS. Mothra”に統一されている。なので、初公開版として観られる貴重なバージョンという事になる。(タイトル前の配給会社も、AIPになっている)

裏面のスタンダード版の方は、“Godzilla VS. Mothra”版になっているので、これ1枚で両バージョン楽しめるお徳用版でもある。

気になる本編は、米艦隊攻撃シーンのあるアメリカ公開版(両サイド共)で、その分、日本版からは、一部カットされたシーンがあるもの。なので、ランタイムは日本版とほぼ同じになっている。

 

モスラ対ゴジラ

Godzilla VS. Mothra

 

Sony

 1.33:1

 5.1chサラウンド(英語)

 モノラル(英語)

 87分21秒

 字幕:なし

 リージョンALL

 

またしても『モスラ対ゴジラ』である。ドイツ盤と合わせるとこれが3枚目。なのに日本盤は買っていないというのは、これは東宝に対するささやかな抵抗である。

上記のメーカー盤が廃盤になった為、メーカーが変わってリリースされたもの。(ハリウッド版『ゴジラ』の権利絡みで、版権のほとんどをソニー・ピクチャーズが得た)

なので、ランタイムや音声仕様等は、全く同じになっているものの、画面がスタンダード・サイズだけというのがちょっと残念。

基本的に、上記のスタンダード版と同じだが、画質が向上しているのが何より。上記盤は、フィルム傷がかなり目立っていたが、こちら側は、かなりレストアされているようで、なかなか。

特典は、ゴジラ映画のゲーム・ソフト版の宣伝映像だけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

獣人雪男

 

 海賊版  

 1.33:1

 モノラル(日本語)

 94分20秒

 字幕:なし

 リージョンALL

 DVD−R

『緯度0大作戦』『ノストラダムスの大予言』と並んで、日本国内ではビデオ化不可能と言われている3大アブない特撮映画の1本。

まぁ、作る時には、まさかこんな事になってしまうとは、円谷さんも本多さんも、思っていなかったんでしょうけど、ね…。

話は至って簡単。雪崩が起きた山で遭難した友達を救出に行った大学生たちと、雪男を捕らえて金儲けしようとするオッサン連中たちに加えて、雪男を神の使いだと信じている部落民たちとの確執のドラマ…と、こう書くと、どの部分がアブないか、分かりますよね。

雪男の部分は失笑ものですが、それより、部落民の描写と、その部落民を射殺してしまうオッサン連中の方に比重が置かれているのが興味深いところ。

しかし、『ゴジラ』のヒットに気をよくして作った作品が、こんな映画だったとは…。

今回観たのは、他の2作品同様、海賊盤DVD。海外では、台湾盤だか韓国盤だかのDVDも出回っているらしいけれど、かなりカットされた短縮版になっているのに比べて、こちらは、一切カットのない完全版。

それもその筈、昔、東宝がビデオとして発売しようとした時に作ったマスターが元になっている。お陰で、画面の上部にタイム・ベース・カウンターが映っているのが少々難。でも、貴重な映画が観れたという思いの方が強いのも事実。

特典映像として、オリジナル予告編を収録。っていうか、元のマスターに付いていたんでしょうけどね、これ。

※日本未発売盤

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キングコング対ゴジラ

Schlachtfest Der Giganten

 

 Cine Plus(ドイツ)  1.85:1(LB)

 ステレオ(独語)

 78分42秒

 字幕:なし

 リージョン2PAL)

 

東宝創立30周年記念として作られたゴジラ映画第3弾。傑作の多い昭和のゴジラ・シリーズの中でも、上位の部類に入る傑作。なので、映画に関しては説明不要。

さてこのDVD、ドイツ盤でして、ジャケットに書かれてあるタイトルも勿論ドイツ語、なので、一瞬、何の映画か分かりませんが、ジャケットにアップで写っているコングの顔を見て、やっと判別出来るという代物。

この映画は、基本的にはユニバーサル映画がアメリカでの公開権を持っていて(元のキングコングの権利をRKO映画から引き継いだ為)、日本公開後、オリジナル版(98分)を再編集、さらに新たなシーンを追加撮影して、アメリカ版を製作した。

その時にオリジナル・ネガを切ったものをアメリカに渡したとか何とかで、日本では一時、全長版は存在しないとまで言われていたが、結局、別のマスターが発見されて、今では無事、日本盤DVDまでもリリースされている作品だが、このドイツ盤は、どうやらそのアメリカ公開版が元になっている(日本版には無かったアメリカ人のニュースキャスターのシーンがインサートされている)らしく、ラン・タイムもかなり短めになっている。

ちょうど、東宝チャンピオンまつりでリバイバル上映された時のバージョンに近い感じで、オリジナル版にあった細かいギャグはすっ飛ばされ、怪獣対決中心の編集が成されている。

取り敢えず、セリフは全部力強いドイツ語に吹き替えられているが、伊福部昭の音楽までも、全面的に違う曲に差し替えられているのは、何とも残念。

って事は、アメリカ版の時点で、既に差し替えられていたという事なのか…。

特典はおろか、チャプターもないDVDで、画面は、スコープ・サイズの両横を、若干トリミングしたビスタ・サイズになっているものの、音声は一応ステレオになっているのが、まぁ、嬉しいというか、何と言うか…。

値段の高い日本盤なんて買ってられるか! という人にはまぁまぁお勧めです。

画質には、あまり期待しないように…。

 

 

 

 

 

 

モスラ対ゴジラ

Godzilla Und Urweltraupen

 

 Astro(ドイツ)  

 2.35:1(LB)

 モノラル(独語)

 89分11秒

 字幕:なし

 リージョン2PAL)

さて次は『モスラ対ゴジラ』です。前作の『キングコング対ゴジラ』と並ぶ、ゴジラ・シリーズの傑作ですね。

これもドイツ盤ですが、『キンゴジ』と違うメーカーから出ているせいか、仕様も若干違うようです。

まず、画面がオリジナル通りのスコープ・サイズになっている事。あと本編も、オリジナル版に近いものになっているのが特長。

正確に言うと、アメリカ公開版にインサートされていた、米軍艦隊がゴジラを攻撃するシーンが収録されたバージョンになっていて、そのシーンが増えているだけで、その他は日本公開版と同じモノなので、PAL方式による早回し版になっているものの、ある意味これが、世界最長の「モスゴジ」バージョンと言えるものとなります。

デジタル・リマスターされている日本盤と比べると、そりゃあ画質の面では劣るかも知れませんが(日本盤を持っていないので、あくまでも推測ですが…)、映画自体は傑作なので、これでも十分に楽しめますね、ハイ。

しかも「キンゴジ」と違って、伊福部昭の音楽も全てオリジナル通りというのも嬉しいものです。

原語が力強いドイツ語になっている事さえ我慢出来れば、これはこれで素晴らしいものになっていると、思いますデス、ハイ。

予告編付きなのも、嬉しいですね。

因みに、裏ジャケットに載っている4枚のスチルは、1枚がアメリカ版のみに存在するシーンで、残りの3枚が平成版『ゴジラVSモスラ』のスチルである。ナメとんかぁ〜。

 

 

 

 

 

 

 

怪獣大戦争

Gidorra Befehl Aus Dem Dunkeln

 

 Cine Plus(ドイツ)  

 1.85:1(LB)

 ステレオ(独語)

 77分03秒

 字幕:なし

 リージョン2PAL)

で、次が『怪獣大戦争』。何故か、『三大怪獣/地球最大の決戦』はドイツ盤でリリースされていなかった。ウ〜ム…。

開巻いきなり、聞いた事のない音楽がタイトル・バックに流れるので、『キングコング対ゴジラ』同様、音楽が全て差し替えられているのでは…? と思ったが、替えられているのはタイトル曲だけであった。あの勇壮な「怪獣大戦争マーチ」を差し替えるだなんて、何と無神経な事をするものだと思い、もしかして、クライマックスでも差し替えられているのでは心配したものの、それは思い過ごしに終わった。

日本公開版(オリジナル版)から約15分程カットされた短縮版で、ちょうど、東宝チャンピオンまつり版の『怪獣大戦争/キングギドラ対ゴジラ』バージョンに近い感じ。っていうか、もしかして同じモノ…???

スピーディーな展開でアレヨアレヨというものだが、肝心の三大怪獣による襲撃シーンはタップリ収録されているので、その分は楽しめます。ただ、ラストの対決シーンは、若干カットされているような気が…。

因みに、X星でギドラを撃退した後のゴジラによる「シェー!」はカットされいました。ウ〜ム…。

その他の仕様は『キンゴジ』と全く同じ。日本盤が出ていないので、雰囲気だけでも楽しみたいと思う方には是非お薦め。水野久美も美しいですよ。

因みに、裏ジャケットに載っている3枚のスチルの内の1枚は、『南海の大決闘』のエビラとの対決シーンのものである。ナメとんかぁ〜。

 

フランケンシュタインの怪獣

サンダ対ガイラ

Frankenstein Zweikampf Der Giganten

 

 Cine Plus(ドイツ)  

 1.85:1(LB)

 ステレオ(独語)

 74分32秒

 字幕:なし

 リージョン2PAL)

東宝の“フランケンシュタイン映画”第2弾。何故か第1弾の『フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン』はリリースされていなかった…。

こちらも、約15分程のカット版ですが、この映画、元々、ほとんどのシーンが自衛隊と怪獣との攻防戦のシーンなので、カットされていても、あまり違和感ナシ。

羽田空港での、ガイラによる食人シーンもちゃんと収録してあるので、見せ場には事欠かないのが嬉しい所。

しかし、ドイツ語で喋る日本の自衛隊が、アメリカの戦争映画に登場するドイツ軍のように見えてくるのは、何とも面白いですな。

暗い画面がそのまま活かされているので、怪奇ムードも損なわれていないのも、グーでおます。

 

ゴジラ対ヘドラ

Godzilla Frankensteins Kampf Gegen Die Teufelsmonster

 

 Astro(ドイツ)  

 2.35:1(LB)

 モノラル(独語)

 81分28秒

 字幕:なし

 リージョン2PAL)

ゴジラ映画としても異色中の異色。そして、日本映画最大のカルト・ムービーとしても立派に君臨している超傑作であります。

ラン・タイムから察するに、カット版では無いようである。このメーカーは、『モスラ対ゴジラ』しかり、基本的にオリジナル版を尊重しているようだ。出来れば、全作品、このメーカーからリリースして欲しいものだが…。

日本でも地上波では放映されていない貴重な映画で、勿論DVDもまだ(現在はリリースされております)。色々問題がある作品なので、今後もすんなり日本盤がリリースされるとも思わないので、画質がイマイチだったり、ドイツ語に吹き替えられてはいるが、今の内にこのドイツ盤をゲットしておいた方がイイかも知れませんなぁ。

 

地球攻撃命令

ゴジラ対ガイガン

Godzilla Gegen Frankensteins Hollenbrut

 

 Cine Plus(ドイツ)  

 1.85:1(LB)

 ステレオ(独語)

 75分15秒

 字幕:なし

 リージョン2(PAL)

ドイツ語のタイトルには“フランケンシュタイン云々”って書いてあるが、紛れもなく『ゴジラ対ガイガン』である。(そういえば、上の『ゴジラ対ヘドラ』のドイツ語タイトルにも、“フランケンシュタイン”の文字が…)

もしかすると、ドイツでは悪い怪獣は全て“フランケンシュタイン”なのかも…。

ラン・タイムは短いが、これもほぼオリジナル通り。この時期のゴジラ映画は、東宝チャンピオンまつりの1本として公開されていたので、他の作品との都合上、80分前後のラン・タイムになっていた模様。

音楽(元々から、伊福部節の寄せ集めですが…)も全てオリジナル通りで、ラストに流れる石川進が唄う主題歌までも、そのまま収められている。

ま、昭和のゴジラ映画も、この作品までですな。と、僕は思っているのですが…。

 

 

 

 

 

 

緯度0大作戦

 

 海賊版  2.35:1(LB)

 ステレオ(英語)

 98分33秒

 字幕:日本語(焼き付け)

 リージョンALL

 DVD−R

 

これも東宝映画、しかも、特撮映画ながら、何故か日本ではビデオが出ない映画。

どうやら、合作の契約として、現在の権利はアメリカ側にあるとか。なので、アメリカではビデオでリリースされています。

今回のは、台湾で出ていたDVDをDVD−Rに移植というか、一旦ビデオに落として、それをDVD−Rに焼いたものだと思われます。

何故なら、台湾盤にあった、英語・中国語・日本語字幕が選択出来なくなっており、日本語字幕だけが焼き付けられているから。

多分、台湾盤で日本語字幕を出したままビデオに落とし、それをマスターにしたと思われます。

なので、画質も今一歩ですが、日本映画なのに日本で観られない作品が観られるとう充実感で、何とか我慢出来ちゃいます。

ただし、映画自体は大した事はありませんので念のため。本多猪四郎監督なのに、イマイチの出来になってます。

何ともまぁ、音声がステレオになっているのが嬉しい所でしょうか。それと、日本での公開版と違って、アメリカ公開版になっているので、ラン・タイムが少し長いのと、セリフが全編英語(宝田明他、全員がそのまま喋っています)になっているのが、オリジナルらしくて良いところでしょうか。

伊福部昭の音楽も良いですなぁ。

 

 

 

 

 

 

ノストラダムスの大予言

 

 海賊版  2.35:1(LB)

 モノラル(日本語)

 113分54秒

 字幕:なし

 リージョンALL

 DVD−R

 

これも東宝の特撮モノですなぁ。しかもこれ、劇場での併映作品が『ルパン三世/念力珍作戦』だった訳で、みんな微妙な形でリンクしてますなぁ…。

内容については説明不要。何故、ビデオ化されないのかも説明不要でしょう。

アメリカでは以前からテレビ放映版がビデオとLDでリリースされていますが、いずれも88分のカット版になっていまして、日本での劇場公開版、それも、クレームがあって削除されたシーンも含まれた完全版で観られるのは、海賊版に頼るしかないようです。

以前入手したビデオ版と違って、さすがにDVDだけあり、画質は数段上ですが、でも、鮮明とまでも行かないのは、ちょっと辛い所です。

でも、なかなか観られない映画がこうして観られるのは、やっぱり嬉しいモノで、一旦観始めると、画質の悪さなどは、気にならなくなります。

やはり、全編出ずっぱりの丹波哲郎の独り舞台が圧倒的な迫力です。それだけを観る映画だと言っても、過言ではありません。

実際、SF映画として観た場合、内容&仕上がり自体は、大した事がありませんし…。

同じく丹波節を展開させている『人間革命』を、誰かDVDにしてくれないものでしょうか…。海賊版でも構いませんので…。

※日本未発売盤

 

怪獣総進撃

Destroy All Monsters

 

 ADV Films

  2.35:1(LB)

 モノラル(英語)

 88分36秒

 字幕:なし

 リージョンALL

 

御存知ゴジラ・シリーズの第9作目。本来は最終作として作られた集大成的な作品。

ストーリーはお馴染みの地球侵略もので、それを救うのがゴジラを始めとする地球の怪獣軍団。一応、怪獣は11匹登場するが、実際に活躍するのは3〜4匹というのは有名な話。ああ、バラゴンとバランが…。

日本では発売されていない作品だが、まぁ、その内に出るでしょうね。(出ましたヨ・笑)

マイナーメーカーの割りには画質は頗る良く、これは意外だった。おまけに、ジャケットには一切記されていないけれど、ちゃんとスコープ・サイズのワイド版になっていたのも嬉しいところ。

あと、これでオリジナルの日本語音声も入っていれば最高だったのだが、まぁ、そこまで言うのは無理か。

ジャケットは凄くカッコ良く、キングギドラが一際目立っているけれど、本編のギドラはメチャクチ情けない役柄だった使い古されてボロボロになった着ぐるみが哀れさを誘ってました…

 

大魔神 

コンプリートBOX

Daimajin

Return of Daimajin

Wrath of Daimajin

 

 

 Rubbersuit  2.35:1(LB)

 モノラル(日本語)

 『大魔神』 83分40秒

 『大魔神逆襲』87分10秒

 『大魔神怒る』 79分00秒

 字幕:英語

 チャプター・インデックス

 リージョン1

大映の名物シリーズ“大魔神シリーズ”3作をセットにしたお徳用DVD。映画の内容に関しては、今更言う事ないですね。

既にリリースされている日本盤との違いは、日本盤を持っていないのでよく分かりませんが(笑)、特典はともかく、本編に関しては、ほとんど違っていないと思います。

スコープ・サイズのワイド版なのは勿論、アメリカ版なのにちゃんと日本語音声になっているので、何の支障もなく観賞できるという優れモノの輸入盤。

おまけに、バカ高い日本盤に比べて、約5分の1の値段というのも魅力的で、シリーズを一挙に安く観たいという人には打ってつけのDVDと言えるでしょう。

なお、オープニングとエンディングのクレジットのみ英語になっている以外は、カットや編集は全くないオリジナル版での収録になっている。

また、特典として、このシリーズと『怪獣総進撃』その他の日本映画のDVD用の予告編が収録されていて、全部PV調になっているのが面白いというか必見というか…。

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