輸入DVDレビュー

【ゾンビ映画】

 

 

★ジョージ・A・ロメロ
『ゾンビ』(イタリア盤) 『ゾンビ』(韓国盤) 『ゾンビ』(スペイン盤)
『ゾンビ』(アメリカ盤)※US公開版 『ゾンビ』(ドイツ盤)※ファイナル・カット全長版 『トリロジー・オブ・ザ・デッド』(ゾンビ3部作BOX)
『ゾンビ/アルティメットBOX』(アメリカ盤) 『ゾンビ/アルティメットBOX』(イタリア盤)
『死霊のえじき』(アメリカ盤) 『死霊のえじき』(ドイツ盤)

 

★トム・サヴィーニ
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド死霊創世紀 『チルドレン・オブ・ザ・リビング・デッド』

 

★ルチオ・フルチ
『サンゲリア』(Anchor Bay盤) 『サンゲリア』(Blue Underground盤) 『サンゲリア』(25周年記念盤)
『地獄の門』 『ビヨンド』(缶BOX) 『サンゲリア2』

 

★ヨーロピアン・ゾンビ
『悪魔の墓場』(アメリカ盤) 『悪魔の墓場』(イギリス盤) 『ゾンビ3』
『ヘル・オブ・ザ・リビング・デッド』 『ナイトメア・シティ』(オランダ盤) 『ナイトメア・シティ』(アメリカ盤)
人間解剖島ドクター・ブッチャー』 『新ゾンビ』 『悪魔の死体蘇生人』
『ゾンビ'99』 『ポルノ・ホロコースト』 『デモンズ1&2』(3枚組BOX)
『吸血ゾンビ』 『エルゾンビ/落武者のえじき&エルゾンビ2』(カップリング盤) 『エルゾンビ落武者のえじき(スペイン盤)
『エルゾンビ2落武者の逆襲』 『エルゾンビ3落武者のしたたり』 『Deadtime Stories』(『エルゾンビ3』&『エルゾンビ4』収録)
『エルゾンビ・コレクション』(5枚組BOX)

 

★その他ゾンビ
『バタリアン』 『ブレインデッド』(アメリカ盤) 『ブレインデッド』(スペイン盤)
『新チャイルドゾンビ〜蘇った死者の恐怖 『バイオ・ゾンビ』 『サーズ・ウォーズ』
『ゾンゲリア』

 

 

 

ゾンゲリア

Dead & Buried

メーカー アメリカ・Blue  Underground
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 6.1chDTS-ES(英語)/5.1chサラウンドEX(英語)/ドルビー・サラウンド(英語)/モノラル(英語)
字幕 なし
ランタイム 93分51秒
リージョン ALL
日本ヘラルドが『新・ゾンビ』という仮題を付けていた映画。勿論、あの『ゾンビ』に便乗して公開しようとした訳ですが、直前になってライバル会社の東宝東和の『サンゲリア』を模した邦題になったのは、笑うしかないですな。やはり、ゾンビ映画として売るのは逆効果だと思ったんでしょうか。でも、その割に、「愛する妻もゾンビなのか!?」という思いっきりネタバレのキャッチコピーを付けたりしてましたが…。

それはともかくこのDVDです。日本盤も既にリリースされていますが、特典満載のこの北米盤と比較したら、もう雲泥の差。画質も音質も文句ナシにコチラの方がヨイですな。

通常盤と2枚組特別盤の2種類がリリースされておりまして、これは特別盤の方。気になる特典は、特殊メーキャッピスト、スタン・ウィンストンによるドキュメンタリーを始め、『エルム街の悪夢』のフレディ役でお馴染み、この映画にも村の住人役で出演しているロバート・イングランドによる「在りし日のホラーワールド」と題されたインタビュー映像(イングランドが出演した『悪魔の沼』なんかについても言及有り)、原案と脚本を担当しているダン・オバノンのインタビュー&ドキュメント映像(この映画と『バタリアン』の関係等についても言及あり)、撮影カメラマン、スティーヴ・ポスターによるロケーション・スチル集と、充実。さらに、ポスター&スチル・ギャラリー、予告編集も収録。

音声特典として、ゲーリー・A・シャーマン監督分、ライターのロナルド・シャセットと出演女優の一人リンダ・ターレー分、撮影監督スティーヴ・ポスター分という、以上3種類のコメンタリーも収録されているという、豪華特別仕様になっております。

因みに、チャプター表の裏面が、日本版ポスターになっていて、例のキャッチコピーが堂々と謳われているのも、ナンか笑えますな。2枚組は、5万セットのみの限定盤で、既にメーカー在庫は切れてしまっているとか。ショボい日本盤に我慢出来ない人は、お早めに!

※日本盤未発売

 

 

 

エルゾンビ・コレクション 【BOX】

Disc 1:エルゾンビ 落武者のえじき

La Noche Del Terror Ciego/Tomb of the Blind Dead

Disc 2:エルゾンビ2 落武者の逆襲

El Ataque De Los Muertos Sin Ojos/Return of the Evil Dead

Disc 3:エルゾンビ3 落武者のしたたり The Ghost Galleon

Disc 4:エルゾンビ4 落武者のいけにえ (髑髏軍団美女虐殺) 

Night of the Seagulls

メーカー アメリカ・Blue   Underground
画面サイズ 1.85:1※全作共通
音声 モノラル(スペイン語&英語)※全作共通
字幕 @〜B英語 Cなし
ランタイム @97分02秒/82分47秒 A91分04秒/86分52秒 B90分09秒 C88分42秒
リージョン
 
@ A B C
各ジャケット
遂に出てしまった“ブラインド・デッド(邦題:エルゾンビ)シリーズ”一挙4作収録のDVD−BOX(特典ディスクも合わせた5枚組)。4作収録としては、以前ドイツ盤がリリースされていた事があったけど、仕様といい、特典の豪華さといい、今回のブルーアンダーグラウンド盤の方が格段に上である。

さて、映画については、もう説明不要ですね。ロメロの『生ける屍の夜』に刺激されて、しかもなおオリジナリティを追及したテンプラー騎士団=ブラインド・デッド=エルゾンビを創造して、ゾンビ・ホラー史に一石を投じた注目作。スペイン映画界にこの人有りと再認識させたオッソリオ監督の一大傑作シリーズですな。もっとも、そのように評価され始めたのは、映画が公開されてから、ずっと後になっての事でしたが…。

廃墟・市街地・幽霊船・海辺の寒村と、毎回舞台を変えてる辺りに工夫が感じられますが、予算の都合か、回を追う事に(特に3・4作目は)ショボくなっていくのは残念ですが、とにかく、エロとグロとアクションを見せてくれる由緒正しいホラー映画である事は間違いないですな。

さて、今回のDVD、単品リリースはなく、BOXのみのリリースという所がポイントですが、棺桶型のBOXが、映画の雰囲気を醸し出していて、まずはバッチリですね。(保管場所に困るけど…笑)。

画質は、4作共、とにかく最高です。今までアンカーベイ盤、スペイン盤、ブート盤、廉価BOX盤で色々確認してきましたが(下記各所参照)、そのどれと比較しても最高の画質を誇っております。かなりリマスターされているのがよく分かりまして、音声も、リミックスした感じで、クリアーになっていますね。(1作目で一カ所、音声が途切れる部分がありますが…)特に3作目・4作目は、ブート盤とゴチャマゼ廉価盤でしか出ておらず、どちらも画質は悪かっただけに、ビーチクがハッキリと確認できるぐらいクリアーになっているのに、思わず拍手してしまいました。

特典は、各作品に、予告編(1・2作目のみ米版とスペイン版の両方)が収録されている他、ポスター&スチル・ギャラリーも収録。そして、5枚目のディスクに収録されているのが、オッソリオ監督に纏わるドキュメンタリー映像と、オッソリオ監督へのインタビュー、並びに、DVD-ROM機能で見られる「テンプラー騎士の全て」というもので、いずれも本邦初公開の貴重な映像なだけに、この特典だけでも価値はあると思われます。

あと、1作目と2作目には、オリジナルのスペイン語版と、再編集されたアメリカ公開版の2バージョンが収録されているのも嬉しく、特に1作目は、のっけから編集が違うバージョンになっていて、ホラー度を強調したものになっているのが興味深いです。

因みに2作目のアメリカ公開版は、ゴア・シーンだけが削除されたソフト版になっていて、新たな再編集とかはされていない模様です。(以前のアンカーベイ版と同じバージョンですね)

しかし、気になる事が一つ。1作目のランタイムなんですが、オリジナル版のランタイムが以前のアンカーベイ版より、約3分短いんですよね。バージョン自体は同じ様なんですが、もしかして早回し…??? 

他に、40ページのブックレットが封入されていて、オッソリオ監督エルゾンビに関する重要事が沢山掲載されているのが、ファンにはタマりませんね。

 

 

 

Deadtime Stories 【BOX】

@ エルゾンビ3 落武者のしたたり Zombie Flesh Eater 【Disc 1/Side 2】

A エルゾンビ4 落武者のいけにえ (髑髏軍団美女虐殺) 

Night of the Death Cult  【Disc 3/Side 1】

メーカー アメリカ・Brentwood
画面サイズ 1.33:1※両作共通
音声 モノラル(英語)※両作共通
字幕 なし
ランタイム @89分06秒 A87分47秒
リージョン ALL
『エルゾンビ3/落武者のしたたり』と『エルゾンビ4/落武者のいけにえ』が収録されているDVD−BOX“Deadtime Stories”。ディスク5枚の両面に計10本のホラー映画が収録されたお徳用盤。

『エルゾンビ3』の画質は、下の1枚モノの方が良かった感じ。まぁ音質はドッコイドッコイですが…。ただし、ランタイムがコチラの方が約40秒程短い。という事は、下は完全版か…?

『エルゾンビ4』は便宜的に付けたタイトルだが、日本では以前に『髑髏軍団美女虐殺』というタイトルでビデオが出ていた。まぁ、テンプル騎士団がエルゾンビになり、それがまた髑髏軍団に変わったですが…。しかしまぁ、前作では馬に乗っていなかったテンプル騎士団が、2作目以来久々に馬に乗って登場。生贄の処女=美女たちを殺しまくるというストーリーで、海岸沿いを馬に乗って走るエルゾンビの姿をスローモーションで捉えた映像は、なかなかオツなモノがありますな。

コチラは、『3』よりもそこそこ良い画質になっていますが、暗いシーンは、やっぱり潰れ気味。しかし、ドイツ盤に比べるとまだマシな方だとか。

因みにこのBOXに収録されているこの2本以外のホラー映画は、“Horror Rise From the Tomb”、“The Demon”、“Night of the Ghoul”、“Fangs of the Living Dead”、『悪夢の銀河鉄道/ナイト・トレイン・トゥ・テラー』、“Memolial Dalley Massacre”、『ホウリー・マウンテンの秘宝/密林美女の謝肉祭(食人伝説)』、『悪夢の地底遭難/血を吸う斧・連続襲撃の恐怖』の8本。全て日本未公開作品で、半分以上がテレビでも放映していない作品という、超Z級揃いであります。いずれ、1本づつ観て、ここでもレビューしますので、しばしお待ちを!

 

 

 

エルゾンビ3 落武者のしたたり

Horror of the Zombies

メーカー アメリカ・Midnight Video
画面サイズ 1.33:1
音声 モノラル(英語)
字幕 なし
ランタイム 89分47秒
リージョン ALL(DVD−R)
またしてもエルゾンビです。今回はシリーズ第3弾の登場。1作目が廃墟、2作目が市街地を舞台にしていたのに対し、今回は霧深い海上に浮かぶガレオン船が舞台。そこに宝物を求めてやってきたファッションモデルたち一行が、蘇ったエルゾンビ(テンプル騎士団)に惨殺されるというストーリー。

船が舞台になっているだけに、いつものような馬に跨った騎士団でない所がポイントで、そういう意味では迫力不足。また、限定された狭い場所という事もあり、動きに乏しいのも残念ですが、相変わらずのエロさは満載。グロとのバランスが程良く取れているのは、さすがであります。

画質は、上記のBOX版に比べて、ちょっと良い感じ。リマスターされる際に補正されているようだが、アンカーベイ盤が良すぎたので、それと比べるとイマイチ…。

何故か『ザ・チャイルド』と『透明ゾンビ』の予告編を収録。これはちょっと貴重かも…。

 

 

 

エルゾンビ2 落武者の逆襲

Return of the Evil Dead

メーカー アメリカ・Midnight Video
画面サイズ 1.66:1(LB)
音声 モノラル(英語)
字幕 なし
ランタイム 90分58秒
リージョン ALL(DVD−R)
という事で、下記のアンカーベイ盤に収録された2作目がカット版だったので、やむなく入手した“ブラインド・デッド・シリーズ”(日本では“エルゾンビ・シリーズ”)の2作目。

ランタイムを見ても分かるように、約4分長いコチラのバージョンは、ゴア・シーンが完全収録された完全版である。スペイン版ビデオから挿入したと思しきそれらのシーンの為、その部分のみ、画質が若干悪くなるのと、あと、画面サイズがビスタからスタンダードに変わるのは、まぁ、この手の怪しいDVDの特長ではありますね。(笑)

画質は、アンカーベイ盤からのコピーなので、そのまま受け継がれていますが、暗いシーンは、ちょっと潰れ気味です。でも、ゴア・シーン(生贄女の心臓を抉って喰うシーンや、腕や首ががチョン切れる所等…)が満載なので、それも我慢できる程度でしょう。

特典といえるかどうか、同じオッソリオ監督の『ナイト・オブ・ソーサー/性霊・魔女伝説』の予告編が収録されている。

 

 

 

エルゾンビ 落武者のえじき

La Noche Del Terror Ciego

メーカー スペイン・Divisa
画面サイズ 1.66:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(スペイン語)/モノラル(スペイン語)
字幕 なし
ランタイム 96分58秒
リージョン 2(PAL)
御存知“ブラインド・デッド・シリーズ”の第1弾。オッソリオ監督の本国スペインでリリースされたスペイン盤であります。

以前のアンカーベイ盤も、相当画質が良かったですが、今回も同様です。但し、コチラはPALマスターの為、若干早回しになっています。あと、アンカーベイ盤との違い言えば、音声がモノラルだったのに対し、今回は一応5.1chサラウンドになっているのがポイントでしょうか。その代わり、英語字幕は付いていません。

という事で、音を取るならこのスペイン盤、ランタイムと字幕を取るならアンカーベイ盤という事になりそうです。いずれにせよ、このシリーズは、今の所輸入盤でしか楽しめないのが、一番の問題ですね。特に1・2作目は傑作なので、惜しいです。

特典は、フォト・ギャラリーのみ。

 

 

 

エルゾンビ 落武者のえじき 【Side 1】

Tomb of the Blind Dead

エルゾンビ2 落武者の逆襲  【Side 2】

Return of the Evil Dead

メーカー アメリカ・Anchor Bay
画面サイズ 1.66:1(LB)※両作共通
音声 @モノラル(スペイン語) Aモノラル(英語)
字幕 @英語(焼付) Aなし
ランタイム @101分29秒 A86分57秒
リージョン ALL
言わずと知れたスペイン・ホラー映画界の巨匠アマンド・デ・オッソリオ監督の“ブラインド・デッド・シリーズ”2作をカップリング収録したお徳用DVD。

とにかく、1作目は衝撃的。ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』にヒントを得ているとは言え、馬に跨るテンプル騎士団というのは、オッソリオ監督のオリジナルの発想で、エロさとグロさとが渾然一体となった辺りは、ホラー映画の王道を行く面白さである。この手の映画の定石を越えて、意外な展開でストーリーが進むのも素晴らしく、廃墟の大惨殺からクライマックスの列車乗客皆殺しに至るまで、抜かりのないスプラッター描写も素敵なゾンビ映画の大傑作である。

裏面に収録された2作目は、前作とは少し趣を変えて、今度は市街地が舞台。祭りで盛り上がる市民達を皆殺しにする大虐殺シーンが圧巻で、その後の教会での限定された辺りのシーンは、まさにゾンビ映画の名場面集大成といった仕上がりで、コチラもエロ&グロが同居して面白い。但し、1作目がゴア・シーン満載の完全版収録なのに対して、2作目はゴア・シーンが部分的に摘んであるカット版なのが残念。

画質はさすがにアンカーベイ版であるだけに、最高。1作目はLDでも出ていたが、それも最高だった。音声は、オリジナルのスペイン語で収録されていて、英語の字幕が出るという設定。出るといより、そのまま焼き付けられている訳だが、これはLDのマスターをそのまま使用しているからだろう。2作目は英語版収録なので、字幕はナシ。

日本では1作目と4作目がビデオで出ていて、現在は当然ながら絶版になっているので、今は輸入盤でしか観れないこのシリーズだが、このアンカーベイ盤もドイツで出ているシリーズ4作収録のBOX版も廃盤になってしまったようなので、見つけた時はゲットすべし。

 

 

 

サーズ・ウォーズ

Sars Wars

メーカー タイ・Mang Pong
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(タイ語)
字幕 英語
ランタイム 87分24秒
リージョン 3(PAL)
何年か前、アジア全域を騒がしたサーズ・ウィルス。懐かしい響きですな。で、そのウィルスが蔓延しているタイを舞台に繰り広げられるパニック・アクションがこれ…と思いきや、何とこれがゾンビ映画だった!

サーズに侵された人間は、みんな狂暴なゾンビになってしまという設定にまずビックリ。当然、銃弾も平気だし、頭を打ち抜かれたら死ぬ(?)という、ロメロが考案したゾンビ設定もちゃんと用意されていて、誘拐された女子高生を拉致した悪党軍団が立て籠もるビルが、人間VSゾンビの戦場と化す訳なんですな。

元々、誘拐された少女を救出するだけの役目だった主人公とハゲオヤジ・コンビなんですが、たまたまそのビル内で発生したゾンビ軍団と戦うハメになるという辺りが、2重のストーリーが組み合わされて、これがなかなかサスペンス・フルに盛り上げられている訳です。さらに、タイトルからも分かるように、『スター・ウォーズ』を始めとするSF映画のパロディ的要素もタップリで、全編コメディ・タッチなのが素晴らしいですな。

アッと驚くドンデン返し(爆笑!)といい、ゾンビとの激しい死闘といい、ゾンビ・マニアにはタマらない隠れた名作というべき作品ですね。特に『バイオハザード』にハマったファンは必見です!

画質は良いです。音声も、原語はタイ語ながらも、ちゃんと5.1ch化されていて、アクション・シーンが迫力満点です。

特典映像として、予告編、TVスポット、インタビュー中心のドキュメンタリー、さらに主人公演じる俳優さん自らが唄う主題歌のブロモ映像もあったりで、なかなかノリノリな特典になっています。

※日本盤未発売

 

 

 

新ゾンビ

Permutes

メーカー スペイン・Manga Films
画面サイズ 1.33:1
音声 ドルビー・サラウンド(ドイツ語&スペイン語)
字幕 ドイツ語・スペイン語
ランタイム 96分58秒
リージョン 2(PAL)
ドイツが誇るバカ監督の一人、オアフ・イッテンバッハ監督の究極のゾンビ映画。言ってみればドイツ版『ブレインデッド』的な作品。つまり、ゾンビ対人間の戦いをとことん描いてくれているという点で、そういう事になる訳ですが、実際の話、その点に着目しているゾンビ映画は、本家『ゾンビ』以外では、『サンゲリア』『ブレインデッド』辺りしか無いんですな。そういう意味では、貴重な作品と言えましょうか。

いきなり、中世時代の拷問や地獄が登場している点もイッテンバッハ監督らしいですが、その地獄の描写もなかなかスプラッターしていて嬉しい所ですね。

日本ではビデオのみのリリースでしたが、そういう時には輸入盤です。画質はそこそこでが、ドルサラのみですがステレオ音声がド迫力で、意外にも低音が響き渡っている所が素晴らしいです。

特典は、この手の映画としては珍しくメイキングが収録されているのが良く、他に予告編など。

いつまで経ってもリリースされない日本盤を待っているより、サッサと輸入盤を買ってしまった方が、精神的に楽ですよ、ゾンビ・マニアの方々。字幕なんかなくても、十分に楽しめますけん。

※日本盤未発売

 

 

 

ゾンビ'99

Erotic Nights of the Living Dead (Sexy Nights of the Living Dead)

メーカー アメリカShriek Show
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 モノラル(英語)
字幕 なし
ランタイム 111分39秒
リージョン
前世紀末期に突如発掘された幻の迷作ゾンビ映画。まぁ、“エルゾンビ”ならぬ“エロゾンビ”といった方が正解かも。なんせ監督がジョー・ダマトだけに、底が知れるというもので、ハッキリ言ってゾンビ映画としては最低の出来。これと比べたら『ゾンビ3』が神のように見えますなぁ。

しかし、しかしである。以前の日本発売バージョンは、確かにそういう評価で正解だったかも知れないが、この輸入盤を観たら、かなり評価が変わるというもの。いや、ゾンビ映画としての評価は変わらないまでも、エロ映画としての評価は、まぁまぁである。

つまりその〜、ナンですな。ゾンビ映画というより、ほとんどポルノ映画なんですな、これが。ようするに、海外のポルノ映画特有のシーンが全て入っていて、ゾンビは期待できなくても、ソッチの方に期待できちゃうという代物なのだ。

そうなのだ。今までの日本版では、いわゆる“絡みのシーン”が、全てカットされていたのだ。勿論、この輸入盤では、それらのシーンもバッチリ収録されていて、早い話が、エロはそこそこ楽しめるような趣向なんですな。

具体的にランタイムの比較で言うと、日本版(ビデオ・DVD共)が、100分35秒だったのに対し、コチラは111分39秒。ザッと11分、コチラの方が長く収録されていて、その長い分は全て“絡みのシーン”なのであります。勿論、ヘアーもチン○もオ○○コもモロ出し! 当然、尺八もハーモニカもテンコモリでっせ!

それを思うと、日本版がカットされていた事に対して、怒りを覚えますな。大事なシーンをカットしやがって! って感じで、まぁ、致し方ないとは言うものの、このノーカット版を観たら、呆れてしまいますもの、やっぱり。因みに、ジャケットには“Explicit Uncut Version”と書かれていて、つまり“ヤらしいシーン(?)ノーカット版”(笑)。

思うに、この映画から“ヤらしいシーン”をカットしてしまうと、とてもつまらない映画になっちゃう訳で、だから日本版はダメだった訳ですね。いやまぁ…、ゾンビ映画として、結局ダメな訳ですけど…。

画質は、この種の映画にしては最高。アレもコレもバッチリ拝めます。

特典も、“ヤラしいシーン”だけのフッテージ集や、原題が違う別バージョンのオルタナ・フッテージ、スチル集にローラ・ジェムサー・ギャラリー、さらにオリジナル予告編と、盛り沢山。

因みに、原題は日本版が“Sexy Nights〜”だったのに対し、コチラは“Erotic Nights〜”となっていて、これだけでも、コチラの方がエロ度がアップしていると分かる事でしょう。

 

 

 

新チャイルド/ゾンビ・蘇った死者の恐怖 

(日本版ビデオ・タイトル=悪霊少女、日本版DVDタイトル=ドーン・オブ・ザ・デッド・チャイルド)

The Child

メーカー アメリカ・Something Weird Video
画面サイズ 1.33:1
音声 モノラル(英語)
字幕 なし
ランタイム 82分47秒
リージョン ALL
原題が“The Child”なので、子供が寄ってたかって大人を殺しまくる例のスペイン映画を想起する人が多いですが、全然違う映画です。子供が出てきますが、人は殺さずに、代わりに、子供に命令されたゾンビが人を殺す映画ですね、一応。なので、テレビで放映された時は、『新チャイルド/ゾンビ〜蘇った死者の恐怖』という、『ザ・チャイルド』と『ゾンビ』から、タイトルを頂いた形になっていて、両方のファンを呼び込もうとするテレビ東京の戦略にマンマとハマッてしまった人も多いのではないでしょうか。

因みにワタシは、この長いテレビ放映タイトルを、何処で切って良いか分からなかったので、暫くの間ずっと『新チャイルド・ゾンビ』と読んでいました。思えば、“チャイルド・ゾンビ”という映画は無かったので、何故“新”が付いているのか、不思議でしょうがなかったのでしたが…。後に日本版ビデオもリリースされましたが、その時の邦題は短く『悪霊少女』でした。現在リリースされているDVDは『ドーン・オブ・ザ・デッド・チャイルド』という、テレ東テイストまっ青な邦題になっております。参考までに。

そんな事はともかく、この輸入盤です。一度テレビ放映で観ている方にとっては、字幕が無くてもストーリーは大体分かりますね。ちゃんとゾンビも出てきますが、ロメロやフルチのゾンビを期待すると、「?」って感じですが、一つの小屋がゾンビ集団に囲まれるクライマックスは、『生ける屍の夜』風味が楽しめる段取りになっております。

あと、子供がゾンビを操るのは、フルチの『墓地裏の家』的雰囲気で、つまりこれは、ロメロとフルチを意識した(してねぇよ!)ゾンビ映画という訳ですね。

画質は…、まぁこんなもんでしょうか。こんな映画に最高の画質を求めてはいけません。一応デジタル・リマスターされてはいるんですけど…。

意外にも特典は満載で、オリジナル予告編に加え、同メーカーからリリースされているB級・C級のホラー映画の予告編集が収録されているのは、後学の為に良いかも知れません。

あと、ゾンビマニアにとって幻の映画『オマエの肌を食べちゃうゾ!』“I Eat Your Skin”という映画の本編(79分)が、丸々収録されているのは、レアというか、余計なお世話というか…。

同メーカーによる“ドライヴ・イン・エクスプロイテーション・アート”のギャラリーや、同ラジオ・スポットなんかも入っていて、60年代のドライヴ・イン感覚が楽しめる仕掛けにもなっております。

 

 

 

吸血ゾンビ

Plague of the Zombies (La Plaga De Los Zombies)

メーカー スペイン・Manga Films
画面サイズ 1.85:1(LB)
音声 モノラル(英語&スペイン語)
字幕 スペイン語・ポルトガル語
ランタイム 86分21秒
リージョン 2(PAL)
ハマー・プロ唯一のゾンビ映画。ロメロの『ゾンビ』が公開されるまで、邦題に“ゾンビ”が付いた唯一の劇場公開作品であった事も有名ですね。(有名じゃないかも…!?)

ロメロの『生ける屍の夜』が作られる前の作品だけに、ゾンビはまだ人肉を食べてはいません。ヴゥードゥー教の呪いで生き返らされ、無理矢理炭坑で働かされているというゾンビが登場する訳ですが、造型が結構グロテスクなので、何もしなくても恐いというのは、さすがはハマー・プロですね。

既に日本盤もリリースされているので、今更って感じがしますが、これはスペイン盤。最近になって、イギリス盤が廉価版(しかも他の作品とのカップリング盤)でリリースされるようになったので、かなり買い易くなりましたが、一時は、結構高かったので、なかなか手が出ませんでした。そんな時にはこの安いスペイン盤です。(実質、英米盤の半額ぐらい)

画質は、まぁまぁで、これはハマーDVDの水準って感じでしょうか。音声は、デフォルトでスペイン語が聴けますが、明らかに吹き替えてます…って感じなので、やはり英語音声で聞いた方がシックリと来ますね。

特典として、“ミイラと狼男とゾンビ映画の世界”という、ハマー・プロのアンソロジー・ドキュメントを収録。これが結構楽しいので、ハマー・ファンには溜まりませんね。他に予告編、スチル・ギャラリー等の収録。

 

 

 

ゾンビ アルティメット・コレクション 【イタリア盤BOX】

Disc 1:ゾンビ ヨーロピアン版 Zombi

Disc 2:ゾンビ US公開版  Dawn of the Dead

Disc 3:ゾンビ DC版  Dawn of the Dead

メーカー イタリア・Alanyoung
画面サイズ 1.85:1(SQ)※全作共通
音声 @5.1chサラウンド(英語&イタリア語)/モノラル(英語&イタリア語) A5.1chサラウンド(英語) Bモノラル(英語)
字幕 @英語・イタリア語 Aイタリア語 Bイタリア語
ランタイム @114分20秒 A121分47秒 B133分47秒
リージョン 2(PAL)
アメリカのアンカーベイに続き、イタリアでもリリースされた『ゾンビ』のアルティメット版BOX。

画質・音質等の仕様は、アンカーベイ盤と全く同じで、優劣つけ難い所ですが、何と言っても欠点は、PAL変換による早回しになっている点。これは致命的です。当然ながら、セリフや音楽が早回し&半音程高くなっちゃってます。ご覧のようにランタイムも若干短くなってますね。完全仕様という名目でありながら、これはちょっと頂けませんなぁ。

あと、アンカーベイ盤との違いは他にもあって、例えばドキュメンタリー以外の特典映像が割愛されているとか、或いは封入されていたブックレットが付いていないとか…、色々あります。音声解説は、アンカーベイ盤とは違うもの(シモネッティ他、ゴブリン・メンバーによるもの)が入っているのがレアと言えばレアですが、残念ながらイタリア語オンリーですしね…。

それと、アンカーベイ盤が4枚組なのに対し、コチラは5枚組になっている訳ですが、それは、ゴブリンの新演奏によるサントラCDが付いているから。ま、実質的にはサントラではないんですが、彼らによるライヴ映像も特典に入っている所から見て、このイタリア盤は、かなりゴブリン寄りの内容になっているようですが、ま、イタリア本国盤なので、それも当然でしょうけど、早回し盤ってのが最大のネックですな。

よって、あまり価値はありません。これを輸入してボッタクリ価格で売っている野郎がいますが、言語道断、奇妙キテレツ、バカですな、ホント…。

※日本盤未発売

 

 

 

デモンズ コレクション 【BOX】

Disc 1:デモンズ Dance of the Demons

Disc 2:デモンズ2   Dance of the Demons 2

メーカー ドイツ・Raptor
画面サイズ 1.66:1(LB)※両作共通
音声 5.1chサラウンド(ドイツ語)/ドルビー・サラウンド(ドイツ語&英語)※両作共通
字幕 なし
ランタイム @84分59秒 A86分04秒
リージョン ALL(PAL)
ダリオ・アルジェント製作、ランベルト・バーヴァ監督によるもう一つの“ゾンビ映画”。そのシリーズ第1作と第2作をパックにしたBOX仕様の特別版。

その後無関係の作品が作られてシリーズ化されましたが、本来の意味でのゾンビ映画と言えるのは、この最初の2作だけですな。そういう意味では、公開当時はともかく、今だと結構貴重な作品かも…。

最近ようやく日本盤も出ましたが、ドイツ語音声で5.1ch化されている点では、コチラの方が上でしょうか。但し、音がいかにも後から作りました的なものになっているのは、ちょっと興醒めでしたが…。どちらかというと、すんなり英語音声で観た方が観易いですな。

あと、特典ディスクも付いた3枚組デジパック仕様になっているのも、ショぼい日本盤とは違うところで、益々輸入盤の素晴らしさを見せ付けられますな、ホンマに。

特典はというと、ランベルト・バーヴァのインタビュー、特殊メイクのドキュメンタリー、ダリオ・アルジェントのインタビュー、削除シーン、メイキング映像、予告編等。特に、特殊メイクのドキュメントと、劇中の映画館に墜落したヘリコプターに乗りながらのアルジェントのインタビューのインタビューは、結構レアですな。

因みに、ドイツ版タイトルは“Dance of the Demons”で、“悪魔のダンス”。確かに、バックに流れるシモネッティの軽快なスコアに思わずゾンビも踊り出してしまうようなテンポですな。

 

 

 

ゾンビ アルティメット・コレクション 【アメリカ盤BOX】

Disc 1:ゾンビ US公開版  Dawn of the Dead

Disc 2:ゾンビ DC版  Dawn of the Dead

Disc 3:ゾンビ ヨーロピアン版 Zombi

メーカー アメリカ・Anchor Bay
画面サイズ 1.85:1(SQ)※全作共通
音声 @5.1chサラウンド(英語)/5.1DTS(英語)/ドルビー・サラウンド(英語)/モノラル(英語) Aモノラル(英語) B5.1chサラウンド(英語)/ドルビー・サラウンド(英語)/モノラル(英語)
字幕 なし
ランタイム @126分57秒 A139分17秒 B118分59秒
リージョン
そして遂に出ました!ロメロの名作『ゾンビ』の公式全バージョン収録のDVD−BOX。アンカーベイのサイト上で正式にアナウンスされたのが、昨年の夏だったので、足かけ1年強、掛かった訳ですね。ようやくというか待望のリリース。お待ちどう様でした。

各バージョンに関しては、もう何も言う事無いでしょう。趣味嗜好が人それぞれ色々なので、どれが好きかは貴方次第。どれでも好きなのを何度でもご覧あれ!

ディスク1は「US劇場公開版」。春にリリースされた単品のリマスター盤と、全く同じ仕様になっていて、これはそのままですな。

ディスク2が一番長い「DC版」。US版の画質が良いだけに、ちょっと見劣りする画質になっていますが、これは下の「トリロジー」に収録されているのと、同じマスターの様です。音声がモノラルの所まで同じですね。

ディスク3は、日本ではお馴染みの「ヨーロピアン版」。つまり、「アルジェント監修版」ですな。コチラは、アメリカでは初リリースという事で、どうやら新しいマスターを取り寄せているみたいで、他国(他国はほとんどヨーロビアン版なんですな)版のどのバージョンより、画質が最高になっています。(「US版」には劣りますが…)それに、音声は、籠もりながらも5.1ch(これはイタリア盤と同じ感じですね)になっているのが嬉しいですね。それと、最高に嬉しいのが、オリジナルのランタイムになっている所です。というのも、他国でリリースされているものは、イタリア盤も含め、みんな早回し版になっているからで、まぁヨーロッパはほとんどがPAL方式なので、そうなってしまうのは致し方無い訳ですが、そういう意味で、このバージョンが正式な回転によるオリジナル・ランタイム(早回し版より5分も長い)のは、凄く貴重ですな。これだけで評価してあげたいものではあります、ハイ。

各ディスクそれぞれの特典としましては、「1」は、単品の欄を参照して頂くとして、「2」はリチャード・P・ルービンステインとピーター・マーティンの音声解説、モンロービル・モールのCM、ビハインド・ザ・シーンのフォトギャラリー、思い出のギャラリー、プロダクション・スチル集を収録。「3」は、お馴染み4人の主演者による音声解説(同窓会気分で楽しいヨ)、国際版予告編集、イギリス版TVスポット集、ロビーカード&ポスター&宣材&プレスブック&サントラ・ギャラリー等が収録されております。

そして4枚目の特典ディスクには、「死者は歩く」という新撮のドキュメンタリー(アルジェントやゴブリンも登場!)の他、ゾンビ・マニアのロイ・フランクスによるメイキング「ドキュメント・オブ・ザ・デッド」、ケン・フォリー案内によるモンロービル・ツアー等のレアな映像が満載。さらに、『ゾンビ』のカラーコミック・ブック(28ページ!)まで封入されていて、これがまたド迫力タッチで描かれております!とにかく、ゾンビ・ファンなら、お腹イッパイになる事絶対の、必須BOXであるので、是非ゲットするように!

※日本盤未発売

 

 

 

トリロジー・オブ・ザ・デッド 【BOX】

Disc 1:ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド 30周年記念版 Night of the Living Dead

Disc 2:ゾンビ DC版  Dawn of the Dead

Disc 3:死霊のえじき Day of the Dead

メーカー イギリス・Anchor Bay
画面サイズ @A1.33:1 B1.85:1(SQ)
音声 @ドルビー・サラウンド(英語) Aモノラル(英語) Bドルビー・サラウンド(英語)
字幕 @Aなし B英語・オランダ語スウェーデン語・ノルウェー語デンマーク語・フィンランド語
ランタイム @92分40秒 A139分19秒 B100分55秒
リージョン 2(PAL)
ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ3部作(トリロジー・オブ・ザ・デッド)を一挙に収録したDVD−BOX。もう2年以上前にリリースされていたものですが、紹介が遅れてしまいました。因みに、この春にリリースされたのは、これの再発版です。

1作目の『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』は、新撮シーンを追加&旧シーンを部分的に削除した30周年記念バージョンでの収録。不要なシーンを入れて、必要なシーンをカットしてしまった事で悪評高いバージョンですな(日本では“最終版”という呼称になっています)。

2作目の『ゾンビ』は、オフィシャル版で一番長いディレクターズ・カット版を収録。ま、妥当ですな。

3作目の『死霊のえじき』は、もう既にアメリカのアンカーベイからリマスター版がリリースされてしまったので、今更という感じですが、勿論完全版(最終版でなくて良かったですな…)での収録です。

3作の内、1作目の画質が頗る良い訳ですが、これは30周年版としてリリースする時にリマスターされたからですね。『えじき』は、アンカーベイ版が出る前までは、これが最高の画質でしたが、今はアンカーベイ版の方が上でしょうか。気になる『ゾンビ』は、上で紹介するDC版と同等の画質ですね。画面がスタンダードで、音がモノラルなのは、オリジナルを再現していて、マニアにはタマらないでしょう。実際、スタンダード画面というのは、今となってはある意味貴重かも知れません。

各ディスクの特典は、1作目はフォト・ギャラリー、ビハインド・ザ・シーン集、ゾンビ役者ビル・ハインツマンの「ミュージック・ビデオ」。2作目は、トム・サヴィーニの音声解説とスチル・ギャラリー。3作目は、ビハインド・ザ・シーン集、予告編集、フォト・ギャラリー等。

4枚組仕様でして、4枚目は特典ディスクになっています。『ナイト』の30周年記念版製作時のドキュメンタリーと、『ゾンビ』の元祖メイキング「ドキュメント・オブ・ザ・デッド」が収録。あと、封入特典として、8ページのカラーブックレットが付いていて、「ナイト」と「ドーン」と「デイ」の意外な関係が記されているのが、読み応えタップリであります。

※日本盤未発売

 

 

 

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀

Night of the Living Dead

メーカー アメリカ・Columbia Pictures
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 ドルビー・サラウンド(英語)/モノラル(ポルトガル語)
字幕 英語・スペイン語・ポルトガル語・中国語・韓国語・タイ語
ランタイム 88分10秒
リージョン
最近日本盤もリリースされたロメロの名作『生ける屍の夜/ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』のリメイク版。監督は、ゾンビ・トリロジー2作目&3作目で特殊メイクを担当したトム・サヴィーニ。ロメロがちゃんとプロデュースと脚本に参加しているという、完璧の布陣によるリメイクの良作ですな。

画質は、今まで出たビデオやLDと比べてもかなり向上していて、恐らく最高の出来。音声は、オリジナルのウルトラ・ステレオを上手く活かしたサウンドになっていて(5.1chに非ず)迫力満点と、言う事ナシの仕上がり。

特典は、サヴィーニの音声解説の他、“死者は歩く”というメイキング・ドキュメンタリー、劇場予告編集とそこそこ充実。因みに、日本盤にも、そのまま移植されております。

ポール・マカロークの音楽が意外に良いので、限定版としてリリースされているサントラ盤も是非ゲットして下さい。

 

 

 

サンゲリア (25周年記念特別版)

Zombie

メーカー アメリカ・Media Blasters
画面サイズ 2.35:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語&イタリア語)/ドルビー・サラウンド(英語&イタリア語)/モノラル(英語&イタリア語)
字幕 英語
ランタイム 91分13秒
リージョン
下のブルー・アンダーグラウンド盤(通称ブルアン盤)とほぼ同時期にリリースされた『サンゲリア』の25周年記念特別版。

2枚組仕様で、本編が収録されている1枚目は、ブルアン盤と全く同じマスターを使っているらしく、画質・音質が全く同じ。英語字幕のパターンまで同じだったので、取り敢えず、同じマスター会社から供給されているようだ。

コチラの何と言っても特長は、ディスク2に収録されている特典の数々。全てこの25周年記念盤DVDの為に集められた素材ばかりで、インタビュー中心ながも、懐かしい思い出話が炸裂しております。特殊メイクのジャネット・デ・ロッシ、カメラマンのセルジオ・サルヴァティ、脚本のダルダノ・サチェッティらが登場する訳ですが、ここにルチオ・フルチが居てくれたらなぁ〜とは、無理な注文ですね。あと、出演者からはイアン・マカロックが登場しますが、出来れば、印象に残る4人の女性陣にも登場して欲しかったのがちょっと残念ですね。その代わりと言っちゃあナンですが、メナード博士の助手ルーカス役を演じていたダカールが、一人ライヴで気を吐いてくれています。そう、ダカールって、歌手だったんですな。ウ〜ム…。

因みに、ブルアン盤にあった隠しコマンドは、コチラには収録されていない模様です。

 

 

 

死霊のえじき

Day of the Dead

メーカー ドイツ・Astro
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(ドイツ語)/モノラル(ドイツ語&英語)
字幕 なし
ランタイム 100分54秒
リージョン ALL(PAL)
お馴染み『死霊のえじき』です。もう既にアンカーベイからニュー・バージョンでリリースされているので、今更って感じがしますが、一応…。(温存し過ぎて、レビューが遅くなってしまいました…)

アンカーベイの新盤同様、2枚組になっていますが、特典内容が違います。

まず映像特典では、ビハインド・ザ・ドキュメンタリー(これはイギリス盤DVDの特典に収録されていたヤツ)と、トム・サヴィーニの特殊メイク・ドキュメント(アンカーベイ盤とは別物)。但し、原語の英語が全てドイツ語に吹き替えられています。(ヴォイス・オーヴァーで)

他には、予告編の他、ギャラリーが豊富ですね。ビデオやLDジャケットのギャラリーを始め、ロビーカード、宣材、プレスシート、サントラと、それぞれにギャラリーがあり、珍しい画像も見られます。あと、ビハインド・ザ・シーンのスチル集と、一般スチルのスライドショーもあります。

それと、文字特典として、ジョー・ピラートとロメロのインタビューの他、プロダクション・ノート、「ゾンビ映画の歴史」、オリジナル脚本のコンセプト等、読んで為になる情報もギッシリ詰まっていて、これはアンカーベイ盤を既に持っている人でも気になる所ではないでしょうか。

画質は、アンカーベイ盤を観た後だと見劣りしますが、まぁ、LDに毛の生えた感じってとこでしょうか。ジャケのタイトルが“Zombie2”になっている所が、なかなかイカしてますね。

 

 

 

サンゲリア

Zombie

メーカー アメリカ・Blue  Underground
画面サイズ 2.35:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語&イタリア語)/ドルビー・サラウンド(英語&イタリア語)/モノラル(英語&イタリア語)
字幕 英語
ランタイム 91分13秒
リージョン ALL
ロメロの『ゾンビ』と並ぶゾンビ映画の最高傑作であると同時にルチオ・フルチの超傑作であります。

前回のアンカーベイ盤以来、約2年半ぶりにデジタル・リマスター盤での新装リリース。気になる違いは…。

まず画質が飛び抜けて素晴らしい事。前回のアンカベ盤は、お世辞にも良いとは言えない画質だったのに対し、今回は、これまでリリースされた『サング』の中でも、恐らく最高の画質だと思われる程の代物で、これにはビックリ。

音声は、アンカベ盤と同様の5.1chでさほど違いは見られないのですが、新たにイタリア語音声が5.1chとドルビー・サラウンドでのステレオ音声、及びオリジナルのモノラル音声で収録(英語も同様)されているのが嬉しいですね。

後、出方に問題があるけど、英語の字幕スーパーが付いてるのも評価できるでしょうか…。

そして特典ですが、予告編やテレビ・スポット集、そしてラジオ・スポット集等は、アンカベ盤と同じですが、ポスター&スチル・ギャラリーに新たなモノが加わっているのと、あと隠しコマンドで、フルチ監督の予告編集がタップリ収録されているのが前回バージョンには無かったものですね。但し、アンカベ盤にあったイアン・マカロックによる音声解説は削除されているようで、これは権利の問題でしょうか…。

いずれにせよ、ピカピカの画質の本編だけでも十分に価値があるもので、この『サング』を見てしまったら、後は見れないですな。

因みに、アンカベ盤とは、ランタイムも若干違っておりまして(コチラの方が長い)、オープニング・シーンを始め、アンカベ盤は秒単位でカットされていた模様です。詳しい検証は、また後日!

 

 

 

ブレインデッド

Braindead

メーカー スペイン・Manga Films
画面サイズ 1.66:1(LB)
音声 ドルビー・サラウンド(英語&スペイン語)
字幕 スペイン語
ランタイム 99分22秒
リージョン 2(PAL)
今や『ロード・オブ・ザ・リング』でアカデミー賞まで獲ってしまった有名監督ピーター・ジャクソンの究極のゾンビ映画。

今回ご紹介するのはスペイン盤です。下記アメリカ盤との違いは、PALマスターの早回しになっている所と、スクイーズになっていない点辺りでしょうか。

細かいシーンが削られていたカット盤だったアメリカ盤と違い、一応ノーカットの完全版になっていますが、PALマスターの為、早回しになっています。画質は、どちらも同じぐらいですが、アメリカ盤の方が、ややソフトな画像になっています。ちゃんと英語音声も収録されているのが嬉しいですね。

特典は、フォト・ギャラリーと予告編とプロダクション・ノート。

日本でもパイオニア(現ジェネオン)からリリースされていましたが、何故か早々に廃盤になってしまったので、“昔の”ジャクソンを観たい人には、ワイド版で収録されている輸入盤をお勧め致します。(日本盤は非ワイドでした)

※日本盤廃盤

 

 

 

ブレインデッド

Dead-Alive (Braindead)

メーカー アメリカ・Manga Films
画面サイズ 1.66:1(SQ)
音声 ドルビー・サラウンド(英語)
字幕 フランス語・イタリア語
ランタイム 97分04秒
リージョン ALL
今や『ロード・オブ・ザ・リング』でアカデミー賞まで獲ってしまった有名監督ピーター・ジャクソンの究極のゾンビ映画。マニアにはとっくの昔から評価されている名作なので、もう説明の必要はないでしょう。

これはアメリカ盤で、タイトルも、アメリカで劇場公開された時の“Dead-Alive”になっています。ナンでも、それまでに“Brain Dead” というタイトルの映画があり、使用出来なかったとか…。

上記スペイン盤との違いは、スクイーズ方式のワイド版になっている事と、あとコチラの方は、カット版である事ぐらいでしょうか。劇場公開時から既にカットされていたので、これはつまりアメリカ公開版って事ですね。

特典は、予告編のみです。

※日本盤廃盤

 

 

 

死霊のえじき

Day of the Dead

メーカー アメリカ・Anchor Bay
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語)/6.1DTS(英語)/ドルビー・サラウンド(英語)/モノラル(英語)
字幕 なし
ランタイム 102分32秒
リージョン
ロメロのゾンビ・トリロジー第3弾。内容については、もう、何も言う事はありませんね。みんなが知ってるゾンビ映画です。

下記のアンカーベイ版『ゾンビ』同様DIVIMAX仕様で作られた高品位DVDで、特典がテンコモリの2枚組仕様という豪華版。勿論、本編は、カットしまくりの“最終版”と違い、ゴア・シーンが全て収録されたオリジナル完全版であります。

気になる特典は…、まず本編のバックに収録されている音声解説が2種。ロメロ監督、サビーニ、クレタス・アンダーソン(製作デザイン)、ロリー・カーディール(ヒロイン)の4人によるものと、タランティーノ監督の友達で、映画監督のロジャー・エイヴァリーによるもの。

後、ディスク2に収録されている映像特典としては、まず、今回が初収録となるメイキング、そしてビハインド・ザ・シーンが観られるトム・サビーニの特殊メイク・ドキュメント、さらにバブを演じたリチャード・リバーティのインタビュー、銃器のプロモビデオ、劇場版予告編集、テレビスポット集、ビハインド・ザ・シーン写真集、ゾンビ・メイク・フォト・ギャラリー、スチル・ギャラリー、DVD-ROMによるオリジナル脚本等の盛り沢山な内容で、特にメイキングは、以前のドイツ版(上記参照)やイギリス版トリロジー・セットに収録されていたモノとは別モノなのが嬉しいです。

とにかく、これだけの仕様で日本でリリースされる事はまず無いと思われるので(後年、同仕様にて日本盤がリリースされたと思いきや、かなりの特典が削除されたクソ仕様だった…)、今の内にこれを買って存分に楽しんでおくというのが、ロメロ・ファン、ゾンビ・ファンのしごく当然の行為だと思われます。

勿論、画質&音質も最高なので、是非ゲットするように!

 

 

 

ゾンビ

Zombi (Dawn of the Dead)

メーカー スペイン・Suevia Films
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語&スペイン語)
字幕 スペイン語
ランタイム 114分30秒
リージョン ALL(PAL)
コチラはスペイン盤です。スペインを始め、ヨーロッパでは“アルジェント監修版”しか公開されていないので、当然DVDも、“アルジェント監修版”になっています。

画質は、下記のアンカーベイ盤に比べると劣りますが、観ている間に気にならなくなります。逆に、暗いシーンでは、コチラの方が画質は良いですね。

音声も、コチラはスペイン語、英語共に5.1chになっていて、特にスペイン語音声は、最近リミックスされたみたいで、かなり迫力があります。あと、スペイン語の字幕が付いていますが、いざ表示しようとすると、画面上部に余計な“線”まで表示されてしまい、画面が観にくくなるのでご注意の程を。ナンちゅう、仕様や!

特典もバイオグラフィ程度で、予告編もナシですが、ゴブリン・サウンドがガンガン鳴り響くのが好きな方には、お薦めです。

ランタイムが少し短いのは、PAL盤なので、早回し版になっているからです。

 

 

 

ゾンビ

Dawn of the Dead

メーカー アメリカ・Anchor Bay
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語)/5.1DTS(英語)/ドルビー・サラウンド(英語)/モノラル(英語)
字幕 なし
ランタイム 126分57秒
リージョン
リメイク作『ドーン・オブ・ザ・デッド』公開を記念して、アメリカのアンカーベイから新仕様で再リリースとなった『ゾンビ』。気になるバージョンは、今回は取り敢えず“US公開版”であります。

さすがに“DYVIMAX仕様”でリリースされただけあり、画質は最高。音質も、今回晴れて5.1chにリミックされて、なかなかの迫力となりました。

ただ、画質に関して言えば、補正の際のコントラストが強過ぎる為、暗いシーンでは、全体的に潰れ気味なのが残念で、もうちょっと場面によって、強弱を付けて欲しかったと思います。

音声の方も、元がモノラルだけに、さほど効果的にはなっていなかったですが、以前の『ビヨンド』は、一体どうしてあんなに凄い迫力だったのかと、疑問に思ってしまう今日この頃であります。

特典は、予告編集とテレビ・スポット集、ラジオ・スポット集ポスター&宣材ギャラリーぐらいで、ロメロやサビーニ、それにクリス・ロメロの音声解説が収録されているのが一番のメリットでしょうか。

恐らく今後、違うバージョンのリリース時(BOX発売?)に、ドキュメンタリーやメイキングが収録されるに違いありません。ウ〜ン…いつだ…。

 

 

 

悪魔の死体蘇生人

Return of the Zombis La Orgia De Los Muertos

メーカー アメリカ・Midnight Video(ブートレグ)
画面サイズ 1.33:1
音声 モノラル(英語)
字幕 日本語※焼付
ランタイム 94分09秒
リージョン ALL(DVD−R)
スペインとイタリア合作によるゾンビ映画もどき。英語タイトルは“ゾンビの帰還”だが、本来なら“Zombies”となるところが“Zombis”となっている、かなり怪しい作品。勿論、これはアメリカでビデオ化された際に付けられたタイトルで、本当の原題はまた別。

遺産相続に纏わるミステリィ風味のゾンビ映画で、肝心のゾンビはラストにチラっと登場するだけ。でも、『悪魔の墓場』タイプのゾンビなので、結構不気味。遺産を相続させまいと、ある人間(取り敢えずネタばれにならないよう伏せておきます)が死者を生き返らせて(つまりゾンビね)、次々と殺す(だから人肉は食べません)というストーリーで、推理小説とゾンビを組み合わせた画期的なアイデア(笑)。

スペインの狼男役者ポール・ナッチーが、シント・モリーナ名義で出演しているのでも有名な作品で、途中、美人女優(ホントに綺麗!)によるエッチなシーンもチラホラあるという、まさに、エロとグロとミステリィが渾然一体となった作品であります。

で、このDVDのスゴイ所は、マイナーメーカーから出ている輸入盤でありながら、何と日本語字幕スーパーが付いているという点で、これは何ともビックリ!

…ナンて事はない訳で、つまりこのDVD、以前日本で出ていたビデオから(コピーして…多分…)作り出した海賊版なのであった。だから、日本語字幕が付いていて当然でありまして、なにせ、最初から付いている字幕(焼き付け字幕)をそのままコピーしている為、字幕のオンオフが出来ないのであります。

でも、我々からしたら、別に問題なし。元々のマスターがあまり良くない為、画質が今一歩なのは残念ですが、取り敢えず、こういうのまでDVD化してくれているアメリカの海賊屋さんたちには脱帽です。

※日本未発売盤

 

 

 

ビヨンド

The Beyond

メーカー アメリカ・Anchor Bay
画面サイズ 2.35:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語)/モノラル(イタリア語)
字幕 英語・イタリア語
ランタイム 87分23秒
リージョン
『サンゲリア』『地獄の門』に続くルチオ・フルチ監督のゾンビ映画。

内容に関しては説明不要。とにかく、フルチ得意の残虐性と不条理性を一気に爆発させたかのような、ある意味、イタリアン・ゾンビ映画の最右翼的作品。

画質も音質も最高。以前リリースされていた大映ビデオ版LDと比較すると左右が若干トリミング気味なのが気になりますが、このDVDの素晴らしい点は音声にあります。オリジナルのモノラル音声から5.1chにリミックスされているんですが、未だかつて、この作品程の音質の良いDVDは観た事がなく、サブウーハーから流れるド迫力の低音と広がり感溢れるサラウンドとの相乗効果が絶妙で、映画の面白さをさらに盛り立ててくれています。とてもモノラルからリミックスされたとは思えない程の素晴らしさで、通常のステレオ音声のみでリリースされた日本盤がホント、哀れに感じてしまいますな。

特典は、主演のデイヴィッド・ウォーベックとカトリオーナ・マッコールの音声解説に、ネクロファジアによるミュージック・ビデオ、3種類の予告編、さらにドイツ公開版のみに収録されていたと言われるカラー版オープニングの映像が収録されている他、缶型ボックスのみの封入特典として、48ページのプックレット、並びに各国のポスター掲載されたポストカード型のミニポスターが封入されている。

因みにこの缶型ボックスは2万セットの限定発売盤で、裏面にシリアルbェ記されております。なお、特典はそのままの単品でもリリースされているので、缶ボックスを買い逃した人は、それで我慢して下され。

※同仕様での日本盤未発売

 

 

 

サンゲリア

Zombie

メーカー アメリカ・Anchor Bay
画面サイズ 2.35:1(LB)
音声 5.1chサラウンド(英語)
字幕 なし
ランタイム 90分59秒
リージョン ALL
説明不要のルチオ・フルチ監督のコンチネンタル・ゾンビ映画の最高峰。

イタリア版マスターを元にしている日本盤と違い、これはアメリカ版マスターによるDVD。以前出ていたアンカーベイ版と同一マスターで、仕様・特典も全く同じ。表裏ジャケットのデザインと、盤面のデザインに若干の違いが見られる程度。

画質は、日本盤に比べると良いが、まだちょっと暗い感じ。モニター側で調整の必要あり。でも、音質は最高。日本盤はモノラルなので、格段の差を付けている。

特典は、主演のイアン・マカロックとジェイソン・J・スレイターによる音声解説と、予告編・TV&ラジオスポット。

 

 

 

地獄の門

City of the Living Dead

メーカー アメリカ・Anchor Bay
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語)
字幕 なし
ランタイム 92分34秒
リージョン ALL
『サンゲリア』に続く、フルチ・ゾンビの第2弾。これも説明不要でしょう。実質的にはゾンビというより、死霊に近いモンスターたちが登場する訳ですが、まぁ、動きと目的はゾンビと同じという事で…。

原題が、アメリカ初公開時の“Gates of Hell”ではなくて、輸出用英語タイトルの“City of the Living Dead”になっているのが珍しいですな。

画質はまぁまぁ。音質は良。日本盤は、“ステレオ”と表示されているが、実はモノラルだとの噂があり、コチラの方が断然良い。

特典は、予告編とTVスポットのみ。

 

 

 

悪魔の墓場

Let Sleeping Corpses Lie

メーカー アメリカ・Anchor Bay
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語)
字幕 なし
ランタイム 92分45秒
リージョン ALL
ロメロの『ゾンビ』が公開されるまで、日本で唯一劇場公開されていた初期のカニバリズム・ゾンビ映画の傑作。後にフルチ・ゾンビ映画で本領を発揮するジャネット・デ・ロッシによる特殊メイクも上出来で、インパクト絶大なゾンビ映画。

以前、にっかつから出ていた日本版(ビデオ&LD)と、オープニング・シーンに若干の違いが見られる。おそらく、こちら側がオリジナルだと思われる。

画質・音質、共に良好。特典は、ホルヘ・グロウ監督のインタビューとTV&ラジオスポット、ポスター&スチル・ギャラリー。

なお、上記の『ビヨンド』同様、この作品にも缶型ボックス・バージョンがリリースされているが、今回ご紹介の品は単品バージョン。実は、缶ボックスにはDVD本体のケースはジャケなしのジュエルケースのみ付いているだけなので、ジャケが付いたトールレースが欲しい場合は単品のみになってしまうんですな。

 

 

 

ヘル・オブ・ザ・リビング・デッド (死霊の魔窟)

HHell of the Living Dead

メーカー アメリカ・Anchor Bay
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 ステレオ(英語)
字幕 なし
ランタイム 100分30秒
リージョン ALL
ブルーノ・マッティ(クレジットはヴィンセント・ドーン)監督によるバッタもんゾンビ映画。音楽は『ゾンビ』、舞台は『サンゲリア』、そして設定は『バタリアン』というパクリ精神丸出しのゾンビもの。

なお、『ゾンビ』のゴブリンを勝手に流用したと言われているが、ちゃんとクレジットされているので、了解は得ているのかも…!?

画質・音質は良好。なお、ジャケット表記はモノラルだが、一応ステレオ音声になっている模様(実は以前リリースされていた日本版ビデオもモノラル表記のステレオ収録だった)。なので、必ずサラウンド・プロセッサーを通して聴くべし。それと、時間が日本盤より、ちょっと長い。もしかして、完全版…?

特典は、マッティ監督のインタビュー、予告編、ポスター&スチル・ギャラリー。

 

 

 

ゾンビ

Zombi:Dawn of the Dead

メーカー イタリア・CVC
画面サイズ 1.78:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語&イタリア語)
字幕 英語・イタリア語
ランタイム 114分06秒
リージョン 2(PAL)
これまた説明不要、ジョージ・A・ロメロ監督の名作『ゾンビ』の、これはイタリア盤。なので、必然的に“アルジェント監修版”である。

いわゆる、79年に日本で公開されたバージョンの元になるヤツで、タイトルも英語で出てくるインターナショナル版(?)。

“アルジェント監修版”は日本でもリリースされているが、このイタリア盤は画面がビスタ・サイズのスクイーズ収録で、音声が5.1chサラウンドになっているので、仕様としては、かなり上。やはり、このバージョンでしか聴けないゴブリン・サウンドは、5.1chで聴きたいところ。

音質が良いのに比べて、画質はイマイチ。まぁ、ゾンビ映画なので、その方が雰囲気が合っているような気もするが、もう少しシャープな画質で観たかったところ。

特典は、予告編と、ロメロ版からは削除されたシーン(アルジェント演出シーン)が収録されている。が、このアルジェント監修版にはちゃんと入っているので、厳密には特典映像とは言わないと思われる。

 

 

 

人間解剖島 ドクター・ブッチャー

Zombie Holocaust

メーカー アメリカ・Shriek Show
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 モノラル(英語)
字幕 なし
ランタイム 84分01秒
リージョン
 

リバーシル・ジャケット

マッド・サイエンティスト+ゾンビ+人喰い族という、最恐(?)のスプラタッター。『サンゲリア』と同じセット、同じロケ地で、主演も『サンゲリア』のイアン・マカロックという、完全に『サンゲリア』を意識しまくった映画。

人喰い族さんたちの食欲旺盛さに比べて、ゾンビたちに元気がないのが残念だが、まぁ、人造ゾンビだから仕方がないという所か。

以前からリリースされているアメリカ及び日本版は、オープニングや音楽が差し替えられた改編バージョンだったが、今回初めて、オリジナル版でソフト化(PAL版ではもっと早く出ていたが…)。

画質は良い。出来れば、音声もせめてステレオだったらよかったのだが…。それと、改編された『ドクター・ブッチャー』版にはあった、ヒロインが穴に落ちるシーンが、何故か削除されているが、それは特典映像の削除されたシーンで観る事が出来る。

他の特典としては、監督及び、追加シーンの未完成映画の監督のインタビュー、並びに、その未完成映画の映像、アメリカ版&ドイツ版予告編、スチル&ポスター・ギャラリー、『カニバル』『食人帝国』『ゾンビ3』『ビヨンド・ザ・ダークネス/屍肉の愛』の予告編。

よくよく見たら、リバーシブル・ジャケットになっていた。

 

 

 

悪魔の墓場

Let Sleeping Corpses Lie

メーカー イギリス・Anchor Bay
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語)/ドルビー・サラウンド(英語)
字幕 なし
ランタイム 89分00秒
リージョン 2(PAL)
また『悪魔の墓場』。これはイギリスのアンカーベイから出たもので、仕様的にはアメリカ盤と変わらないもの。と、思っていたのだが…。

画質は、アメリカ盤より落ちるような感じ。また音声も、同じく5.1chなのに、どうも、全体的にレベルが低いような感じ。アメリカ盤にあった、ドシーンという低音も、包み込むようなサラウンド感も、あまり感じられなかったのは何故だろう…?

特典は、ほぼアメリカ盤と同じで、違うのは、“オリジナル・オープニンク”として、本編とは違う2種類のバージョン(“The Living Dead At the Manchester Morgue”と“Don't Open the Window”)が収録されているのと、分厚い40ページのブックレットが封入されている事。

因みに、DVDのタイトルは“The Living Dead At the Manchester Morgue”になっているが、本編は“Let Sleeping Corpses Lie”のタイトルである。

また、PAL方式の為、アメリカ盤より約3分短くなっているが、勿論、早回し版だから。

 

 

 

ゾンビ3

The Nights of Terror

メーカー アメリカ・Shriek Show
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 モノラル(英語)
字幕 なし
ランタイム 85分03秒
リージョン
お馴染みのバカ系ゾンビ映画。フルチのゾンビ映画でいい仕事をしていたジーン・デ・ロッシの特殊メイクのやる気の無さが、この映画全体を表しているような仕上がり。

でも、バカ映画だと開き直って観てみたら、これが結構面白いから不思議なもの。何の前触れもなく現れるゾンビ軍団の滑稽さや、道具を使って人を殺しまくる頭の良さ、そして、話題のマザコン少年マイケル君の怪演(演じているのは、当時30歳だった小人)など、バカ映画なりに見所は満載。

全体的にエロチックな点も○で、まさに、エロ・グロ・ナンセンスが渾然一体となったゾンビ映画の珍作といったところ。何処かで聴いた事のある音楽(思い出せない!)も含めて、チープだけど、思わず観てしまう映画である事は事実。

画質はまぁまぁ。特典は、プロデューサーのガブリエレ・クリサンティと母親役をやった女優マリア・アンジェラ・ジョルダーノのインタビューと、他のホラー映画(『ドクター・ブッチャー』『公園のほとりの家』『スパスモ』『食人帝国』)の予告編、及び宣材ギャラリー。

 

 

 

ナイトメア・シティ

Nightmare City

メーカー オランダ・EC Entertainment
画面サイズ 2.35:1(LB)
音声 モノラル(英語)
字幕

英語・仏語・ノルウェー語・オランダ語・フィンランド語・スウェーデン語

ランタイム 88分10秒
リージョン ALL(PAL)
ウンベルト・レンツィ監督のこれまたバカ・ゾンビ映画の1本。いたってマジメな作りだが、設定やストーリー展開はトンでもない。ゾンビ映画というより、ミュータント怪物ものに近いが、まぁ、雰囲気はゾンビ映画のノリに近い。しかし、これ程元気なゾンビも、他にはないだろう。銃やナイフを使ったりする所なんか、『ゾンビ3』のゾンビたちより優秀だ。

画質はそこそこ。日本版LDよりは良い感じ。特典は、2種類の予告編(英語版&ドイツ語版)に、スチル・ギャラリー。あと、レンツィ監督の詳しい紹介が載っている4ページのブックレットが封入されている。

なお、ジャケットには92分と表示されているが、88分のミスプリ。バージョンは日本リリース版と全く同じである。ただし、オリジナル版は本当に92分なので、おそらくPALマスターの早回し版だと思われる。

 

 

 

ゾンビ  (ファイナル・カット版)

Dawn of the Dead

メーカー ドイツ・Astro
画面サイズ 1.75:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(ドイツ語)/モノラル(ドイツ語)
字幕 なし
ランタイム 155分11秒
リージョン ALL(PAL)
またしても『ゾンビ』。これはドイツでのみリリースされているという“アルティメット・ファイナル・カット版”、つまり、“究極最終版”である。

他にも、レッド・エディション版や「ゾンビ・サバイバー・セット(6枚組)」の1枚としてリリースされているものと同じバージョンで、どれもアルジェント監修版とロメロのDC版とを合体編集した最長版になっている。

基本的には、アルジェント版がベースになっているようで、そこへロメロ版のシーンをインサートしているという感じの作り。なので、ゴブリンの音楽がよく聴けるという点では、なかなか宜しい。

画質は、あまり良くない方だが、でも、上記に紹介しているイタリア盤よりは良くなっている。編集の際に、かなり、レストアやカラー調整されているみたいで、色の乗り具合が、微妙に変化しているのが分かる。

2枚組の特別版になっていて、特典は、1枚目に、「アルティメット版のメイキング」、2枚目に、アメリカ・イタリア・ドイツの各予告編・TVスポット、ラジオスポット、スライドショー、他バージョンのオープニング、ジョージ・A・ロメロのインタビュー、スチル&ロビーカード&マガジン&ポスター&プレス&LD&DVD&ビデオ&8ミリ・フィルム&サントラ&マーチャンダイジングの各ギャラリー、ビハインド・ザ・シーン、イベント風景等の映像特典に加えて、文字特典として、ロメロ&トム・サビーニのインタビューやバイオグラフィ、そして何とオリジナル・シナリオまで収録されているテンコモリ! さすがに究極版!観終わった後、お腹イッパイになる事間違いナシ!

※日本未発売盤

 

 

 

バタリアン

The Return of the Living Dead

メーカー アメリカ・MGM/UA
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 モノラル(英語&スペイン語)
字幕

英語・フランス語・スペイン語

ランタイム 90分37秒
リージョン
お待たせしました。みんながDVD化を待ちに待った待望のゾンビ映画、やっと登場。

内容に関して言及する事はないでしょう。ダン・オバノンの初監督作であると共に、ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』の続編として書かれた物語を、ちょっとパロディ風にして映画化した傑作で、程良いギャグが、バランス良く配されていて、その裏返しにホラー・テイストも盛り上がっているという趣向。

先にリリースされていたイギリス盤とは、比べモノにならないぐらいの画質の良さで、PAL盤が観られなかった人には感涙ものの一品だろう。どうせなら音声の方も、5.1chにリミックスして欲しかった所なのが、ちょっと残念。

特典は、オバノン監督とプロダクション・デザイナーのウィリアム・スタウトによる登場ゾンビの造形解説、並びに、スタウトが描いたストーリーボード集、予告編3種類、TVスポット10種類、そして、オバノンとスタウトによる音声解説と、盛り沢山。マニアなら買うべし!

最後のオマケとして、ジャケットにもある仕掛けが施されているので、一度、暗闇でジックリ見るように。

 

 

 

チルドレン・オブ・ザ・リビング・デッド

Chldren of the Living Dead

メーカー イギリス・Third Millennium  Multimedia
画面サイズ 1.33:1
音声 ドルビー・サラウンド(英語)
字幕

なし

ランタイム 90分10秒
リージョン 2(PAL)
『ゾンビ』や『死霊のえじき』などのゾンビ映画や『13日の金曜日』や『バーニング』などのホラー映画で、優れた腕前を披露してくれた特殊メイクアップ・アーティスト、トム・サヴィーニが、堂々と主演した新作ゾンビ映画。

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀』で監督の経験もあるサヴィーニだが、今回は完全に主演だけに専念。特殊メイクにもタッチしていない訳だが、では肝心の映画の方はと言うと…。

サヴィーニがゾンビ退治の達人として登場。開巻早々、いきなりゾンビ軍団との戦いシーンで幕を開ける。で、その後は…。まぁ、観てのお楽しみとしておきましょうか(笑)。

アメリカでもDVDはリリースされているが、今回のはイギリス盤。従って、PALマスターの早回し版になっているが、そんなのは全く気にならない。画質も音質もまぁまぁだが、元々はドルビー・デジタル作品なので、5.1ch仕様にして欲しかったところだが、単なるドルサラなのは残念(米盤は5.1仕様だとか)。

でもまぁ、この映画にはこの程度でピッタリかも知れない。特典も何もナシなのも寂しいが、ま、この映画にはこの程度なのがピッタリなのかも知れない…。

 

 

 

サンゲリア2

Zombi 3

メーカー アメリカ・Shriek Show
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 モノラル(英語)
字幕 なし
ランタイム 94分50秒
リージョン
ご存じ、ルチオ・フルチ監督の名作『サンゲリア』の続編…というか、ストーリー的な繋がりは一切無い第2弾的なもの。いわゆる便乗2作目といった感じか。

フルチが病気の為、途中で『ヘル・オブ・ザ・リビング・デッド』のブルーノ・マッティ監督にバトンタッチしたというエピソードはあまりに有名。脚本が『人喰い地獄/ゾンビ復活』のクラウディオ・フラガッソなのも手伝って、サイテー・ゾンビ映画の要素がいっぱい詰まっている怪作に仕上がってしまった。

でも、そういう風に割り切って観れば、ニタニタしながら楽しめる映画である事も事実で、特に“寛平ゾンビ”の件は最高。これだけでも一見の価値はありそう(笑)。

既に日本盤はリリースされているが、敢えてアメリカ盤を買ったのは、別に意味はない。最近、『ドクター・ブッチャー』『ゾンビ3』『ナイトメア・シティ』と、この路線を連発してリリースしているShriek Showレーベルの最新盤で、その勢いでゲットしてしまったようなもの。

日本盤は観ていないけど、多分、画質も音質も、ほぼ同じぐらいだと思っても良さそうだ。何故なら、封入されていたライナーに、“マスターは日本盤と同じ”と書かれていたから。そうなのか…。

特典は、スチル・ギャラリーと予告編、それに各スタッフ&キャストのインタビューで、この辺りはショボい日本盤との違う点である。

 

 

 

バイオ・ゾンビ (香港ゾンビ)

生化毒屍 Bio-Zombie

メーカー 香港・Mei Ah Laser Disc
画面サイズ 1.85:1(LB)
音声 モノラル(広東語&北京語)
字幕

中国古語・中国簡体・英語

ランタイム 94分25秒
リージョン ALL
香港製のゾンビ映画。といっても、本格的なホラー映画じゃなく、どちらかというとコメディ・タッチ。でも、キョンシーものとは全く違う、犯罪コメディに近い感じの物語になっている。

謎の薬品によってゾンビ化するので“バイオ・ゾンビ”という訳だが、その薬品の出所が謎のままになっているのは、いかにもいい加減な香港映画らしいところですな。また、コメディィなのにラストが悲観的なのも、やっぱり香港映画的でもありました。

肝心のゾンビの造形もなかなかリアルで、いかにも、“化学変化でゾンビ化”している様相を呈していて、迫力がありましたが、どうせなら、もっと恐い展開にしてくれた方が効果的だったかなと…。

画質はまぁまぁ。音質もそこそこだが、特典映像として、“もう一つのエンディング”が収録されている嬉しいもの。“もう一つ”といっても、オリジナル版と、そう大差なかったのですが…。

しかし、そういう特典がある事が、ジャケットには一切記されていないというのはどういう訳か…? 本来なら、それを“売り”にすべき所なのだが。

 

 

 

ナイトメア・シティ

Nightmare City

メーカー アメリカ・Anchor Bay
画面サイズ 2.35:1(SQ)
音声 モノラル(英語)
字幕

なし

ランタイム 91分51秒
リージョン ALL
またしても『ナイトメア・シティ』。

以前のPALマスターのEC盤と違い、こちらは正規の回転で収録されたバージョン。なので、こちらが本当のオリジナル版という事になる。

予告編が1種類だけだが、ウンベルト・レンツィ監督のインタビューが収録されているので、こちらの特典も捨てがたい感じ。ジャケットのデザインも違うので、マニアとしては、やはり、こちらをゲットすべきか。

画面もスクイーズ方式によるスコープなので、EC盤よりも画質は良い。

なお、日本でリリースされているものは、EC盤同様PALマスターなので、オリジナルに拘るマニアは、絶対にコチラをゲットすべし!

 

 

 

ポルノ・ホロコースト

Porno Holocaust

メーカー ドイツ・Astro
画面サイズ 1.85:1(LB)
音声 ステレオ(ドイツ語)/モノラル(イタリア語)
字幕 なし
ランタイム 110分11秒
リージョン ALL(PAL)
あの「ゾンビ映画大事典」にも掲載されているゾンビ映画…と思いきや、これは…!?

確かにゾンビもどきは出てくるけど、本筋にはあまり関係なし。ストーリーは、南の島に放射能の調査にやってきた男女のグループによる、エッチ行為をひたすら追うのみ。つまりタイトル通り、ポルノ地獄(天国の間違いでは…?)の映画だったという訳。チャンチャン!

画質はまぁ、こんなものでしょう。あと、音声は2カ国語収録で、ドイツ語の方は一応ステレオになっているのだが、音が籠もり過ぎて、あまり効果ナシ。

特典映像として、ジョー・ダマト監督のドキュメンタリーが収録されていて、これがダマト映画の美味しい所ばかりの名場面集になっているのが凄い。ダマト映画も、ハイライト・シーンだけを観たら、面白いという事がよく分かります。

取り敢えずこの作品、一応ポルノ映画として作られているので、ヘアーもチン○○も、オマ○○も、バッチリ映っています。因みに、ここに詳しい(?)レビューがありますのでご参考までに。

※日本未発売盤

 

 

 

ゾンビ

Zombi (Dawn of the Dead)

メーカー 韓国・不明
画面サイズ 1.85:1(LB)
音声 ステレオ(英語)
字幕 英語・韓国語
ランタイム 127分47秒
リージョン ALL
またまたまた『ゾンビ』です。これもまた、ちょっとだけバージョン違いというか、珍しい韓国であります。まぁ、基本的に本編は、アメリカ劇場公開版になっていて、これ自体には、別に珍しくはありませんが…。

ただ、このロメロ版とアルジェント監修版との中間に位置するバージョンが、ある意味、両作品の魅力を中和した感じになっているのは事実で、世界最初、また、日本で最初にビデオ・リリースされたバージョンという事もあり、ちょっと親しみを感じてしまうものではあります。

アメリカでも既に廃盤になってしまっているので、そういう意味では重要ですが、ジャケットは何故か、“ディレクターズ・カット版”のデザインを使用していて、ちょっとややこしいですね。

ジャケットにはフルスクリーンと表示されていながら、実際にはビスタ・サイズになっていますが、音声は表記通りちゃんとステレオになっているのが、イイです。但し、音は籠もり気味で、あまりサラウンド効果はありませんが…。

あと、『ゾンビ』としては初めて、英語字幕が付いているので、これは貴重と言えるでしょうか。まぁ、本当は日本語字幕が欲しい所ですが(笑)。

 

 

 

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