パクリの本場イタリアが作った『ドクター・モローの島』バッタもん映画。パクリなのは内容だけではなく、邦題にも表れていて、劇中に誰一人として“モリス博士”など出て来ないのに、わざわざ“ドクター･モリスの島”と謳われている摩訶不思議現象。因みに公開時のパンフによると、リチャード・ジョンソン扮するエドモンド役が、“別名ドクター・モリス”であるとか。さすがですな（笑）。

本編は一応“完全版”にて収録。何故なら、アメリカではカットされた上、再編集されて公開されたから。その、原題“Screamers”版は、ランタイムは短いながらも、新たにクリス・ウェイラスがメイクしたおぞましい半魚人が登場するとかで、出来ればそのバージョンも観たかったと思いますな。

画質はそこそこ、音声は英語版とイタリア語版が収録されているんですが、登場人物の口の動きを見ていると、どうやら元々は英語発声で撮影されているようですな。特典は他のオリジナル予告編とフォト・ギャラリーだけという寂しいものですが、その中に、日本公開時のポスターが収録されているのが笑えますな。出来れば、上記のアメリカ公開版の追加シーンだけでも、映像特典として収録して欲しかったなとは思いますな。

※日本盤未発売