ミュータント・フリークス

Freaks (Freaked)

メーカー ドイツ・Laser Paradaise
画面サイズ 1.33:1
音声 ドルビー・サラウンド(ドイツ語&英語)
字幕 なし
ランタイム 81分33秒
リージョン 2(PAL)
日本では未公開の問題作。一度、ファンタスティック映画祭で上映された事があり、松竹富士の上映予定のラインナップにも毎年のように載っていたけど、結局一般公開はされなかったもの。

テーマそのものが問題だったらしい。原題通り、フリークスさんたちが大挙登場する映画で、それが問題なのですが、だからといって、名作『フリークス』や『悪魔の植物人間』のように、本物さんが出てくる訳でもなく、つまり、単なる特殊メイク。なのに、公開されないのは、どうやら本国からの指令らしいんですな。「こんな映画を公開したら、メジャーの沽券に関わる」というもの。因みに、アメリカの配給会社は20世紀フォックス。

でも、映画としては典型的なバカ映画として十分に面白く仕上がっている。フリークスさんたちの特殊メイクも、カワイイもんだしね。例えば、ミスターTがノーメイクだったり…(笑)。他にも、『マトリックス』のキアヌ・リーヴスも出ているが、最初から最後まで犬人間の特殊メイクなので、誰がやっているのか分からない。だから、誰もキアヌだとは気付かないのであった…。そんなの出た意味が無いよ。という事で、今はキアヌのフィルモグラフィからも抹殺された映画になっていて、いわゆる「無かった事」になっている。トホホ…。

アメリカがそんな対応だから、当然アメリカでもDVDは出ておらず。ビデオとLDが出ただけで、LDはその後回収になったのは有名な話。(後にアメリカ盤DVDは無事リリースされた)

しかし、ドイツではこうしてDVDになっているのでありました。特典等は予告編だけですが、取り敢えず、この映画がそこそこの画質のDVDで観られるというだけで感慨深いものがあります。

バカ映画なので、字幕が無くても十分楽しめますし、何たって、特殊メイクによるフリークス合戦を見ているだけで楽しいというもの。最初と最後にブルック・シールズが出ていますが、実は何と、彼女も…。

さぁ、このDVDでその真相を確かめて下さい。

※日本盤未発売

 

 

 

ミュータント・フリークス

Freaked

メーカー アメリカ・Anchor Bay
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語)/ドルビー・サラウンド(英語)
字幕 なし
ランタイム 79分33秒
リージョン
下の方でも紹介している禁断の映画のアメリカ盤。本来、アメリカで先にリリースされなくてはならない作品なのに、さる事情の為、なかなかリリースされなかった訳だが、ここに来てやっと解禁。しかもアンカーベイ盤なので、特典満載の2枚組というデラックスな仕様でリリースされちゃいました。

取り敢えず、映画の内容に関しては、以前のドイツ盤紹介欄に譲るとして、そのドイツ盤との違いを少々。

まず、画質が向上。さすがにアンカーベイというだけはありますな。あと、音声もちゃんと5.1ch化されているのもさすがですな。

そして気になる特典は、ディスク1には、アレックス・ウィンターとトム・スターンの監督・脚本家コンビによる音声解説を収録。そのトム・スターンのインタビューがあるかと思えば、「フリークランドへようこそ」という、セット現場案内の映像。さらに予告編、削除シーン集、アート・ギャラリー、そしてDVD-ROMによるシナリオ収録と、これだけでもお腹いっぱいになる事受け合いなのに、さらにディスク2へと雪崩れ込みます。

そのディスク2には、各シーンのリハーサル集(これだけでも映画のほとんどのシーンが見られる!)、本読み風景、ビハインド・ザ・シーン集、恐ろしいフッテージ集の紹介、メーキャップ造型映像の、貴重な映像集に加えて、トム・スターンとアレックス・ウィンターによる短編映画まで収録されているというテンコモリ状態。実質上“上映禁止”にまでなった映画なのに、こんな豪華な特典まで収録されているとは、何とも不可解な状況ではあるのですが、取り敢えず、この映画のフリークは、とことん楽しむ事が出来る素敵な仕様になっています。

半透明のスリーブケース付きで、本ジャケットでは「キアヌを探せ!ゲーム」も楽しめるというのも嬉しく、日本では今の所見られるメドが立っていない映画だけに、とにかく、これで溜飲を下げて頂きたく存じます。

※日本盤未発売

 

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