日本では未公開の問題作。一度、ファンタスティック映画祭で上映された事があり、松竹富士の上映予定のラインナップにも毎年のように載っていたけど、結局一般公開はされなかったもの。
テーマそのものが問題だったらしい。原題通り、フリークスさんたちが大挙登場する映画で、それが問題なのですが、だからといって、名作『フリークス』や『悪魔の植物人間』のように、本物さんが出てくる訳でもなく、つまり、単なる特殊メイク。なのに、公開されないのは、どうやら本国からの指令らしいんですな。「こんな映画を公開したら、メジャーの沽券に関わる」というもの。因みに、アメリカの配給会社は20世紀フォックス。
でも、映画としては典型的なバカ映画として十分に面白く仕上がっている。フリークスさんたちの特殊メイクも、カワイイもんだしね。例えば、ミスターTがノーメイクだったり…(笑)。他にも、『マトリックス』のキアヌ・リーヴスも出ているが、最初から最後まで犬人間の特殊メイクなので、誰がやっているのか分からない。だから、誰もキアヌだとは気付かないのであった…。そんなの出た意味が無いよ。という事で、今はキアヌのフィルモグラフィからも抹殺された映画になっていて、いわゆる「無かった事」になっている。トホホ…。
アメリカがそんな対応だから、当然アメリカでもDVDは出ておらず。ビデオとLDが出ただけで、LDはその後回収になったのは有名な話。(後にアメリカ盤DVDは無事リリースされた)
しかし、ドイツではこうしてDVDになっているのでありました。特典等は予告編だけですが、取り敢えず、この映画がそこそこの画質のDVDで観られるというだけで感慨深いものがあります。
バカ映画なので、字幕が無くても十分楽しめますし、何たって、特殊メイクによるフリークス合戦を見ているだけで楽しいというもの。最初と最後にブルック・シールズが出ていますが、実は何と、彼女も…。
さぁ、このDVDでその真相を確かめて下さい。
※日本盤未発売
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