とにかく、記念盤（２枚組仕様）に相応しく特典が豊富で、１枚目にはカーペンター監督＆ジェイミー・リー・カーティス＆デブラ・ヒル（プロデューサー）による音声解説を収録。

そして特典ディスクには、出演者やスタッフのインタビューを交えた87分に及ぶドキュメンタリー、10分間の「25年後のロケーション」、劇場版予告編、ＴＶスポット、ラジオ・スポット、ポスター＆スチル・ギャラリー等、とにかく満載で、パソコンによってオリジナル脚本まで見れてしまうという優れもの。またスクリーン・セーバーもダウンロード出来るのも嬉しいですね。

既に日本盤も出てますが、１枚ものの上、ドキュメンタリー＆劇場予告編 ＆ＴＶスポット ＆スチル・ギャラリー以外は収録されていないので、コチラの方が断然上だと言えるでしょう。

因みに本編は、91分の劇場公開版で、DIVIMAX仕様の為、画質が頗る良い。これも日本盤との違いですな。（91分劇場公開版は、後に日本でもリリースされた）

ジョン・カーペンター監督の傑作『ハロウィン』の続編。本来、未来への恐怖を残すというシュールなエンディングだった前作を、この続編が作られた事で、単なる続編の為の伏線的ラストという捉え方をされてしまった、何とも罪作りな映画ですな。まぁ、商売とはいえ、残念なのではありますが、最初は「オレは監督していないし関係無いから…」と無視していたカーペンターも、出来具合に不満だったせいか、大半を自らの演出で撮り直したと言われている曰く付きの作品でもあります。で、この映画のラストで、ブギーマンことマイケル・マイヤーズも、ルーミス博士も、両者共倒れで終わったかと思いきや、４作目で両者とも復活してしまったのには開いた口が塞がらなかった訳ですが…。

それはともかく、ＤＶＤとしての画質なかなかのものですな。それに、音声がオリジナル通りのステレオになっているのが嬉しいですな。というのも、以前に日本でリリースされていたビデオ＆ＬＤ、並びに、現在リリースされているＤＶＤが、いずれもモノラル音声になっているからで、どうしてそうなっているのかは疑問。ビデオ版の時なんて、当時としては珍しいスコープ・サイズのワイド版でリリースされていたにも関わらず、音声がモノラルだった事が気に入らず、わざわざ輸入ＬＤを買った経緯があったぐらいでして、今のＤＶＤになっても、その状況は、何ら変わっていないのは、如何なものなんでしょうね。

特典は、予告編とプロダクション・ノートのみという寂しい仕様ですが、値段が日本円にして5〜600円ぐらいという破格値なのと、先ほどの音声仕様と合わせて、これを買う価値は大いにあると思われますです。

未だにシリーズが続いてる“ハロウィン･シリーズ”の3作目ですが、シリーズ中唯一ブギーマンが出て来ない作品という事で、他の作品からハミゴにされている不運な作品ですな。しかも巷の評判も良くなく、いつも無視されている可哀相な作品ですが、ワタシは結構好きなんですよねぇ。勿論、1作目のインパクトには劣りますが、これはこれで、単独作品としてみれば面白く仕上がっていると思うのですが…。

元々カーペンターは、ブギーマンに関係なく年に一回ハロウィンの時期に、ハロウィンに纏わるホラー映画を製作していく意向で、シリーズを再開（ブギーマンものは2作目で終了）した訳で、その新生第一弾がこの作品だった訳ですが、本国でも評判がイマイチだった為、これ1本でポシャったんですな。で、後年、カーペンターの意思とは関係ない所（結局カーペンターも参加したけど…）から、ブギーマンものが再開されたという訳で、その為、この３作目が番外編扱いされてしまったんですな。

それはともかく、ＤＶＤとしての画質なかなかのものですな。それに、オリジナル通りのスコープ・サイズでの収録というのも嬉しいですな。その昔、２作目と同時に買った輸入ＬＤでずっと観てましたが、その時はまだスタンダードのトリミング版だったもんで…。

特典は何も無く、予告編すら入っていないという超寂しい仕様ですが、値段が日本円にして5〜600円ぐらいという破格値なのがナンと言っても取り得でありますな。