発情アニマル(悪魔のえじき)

I Spit On Your Grave (Day of the Woman)

メーカー アメリカ・Anchor Bay
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 ドルビーTrue5.1(英語)
字幕 英語
ランタイム 101分13秒
リージョン A

ジャケット裏

70年代に一時流行した“復讐レイプもの”の代表作。これと『リップスティック』『ウィークエンド』の3本が、そのジャンルの3大傑作と云われていますな。その中でも、これだけは日本で成人映画、即ちポルノ映画扱いで公開されたものでしたな。ま、確かにレイプ・シーンの描写とかは、それらしき雰囲気もあるにはありますが、別にモロに挿入シーンがある訳でなく、性器の露出もほとんど無いという代物で、逆に云えば、コレをポルノ映画として見せられた観客も哀れだったでしょうな。

アメリカでは、後半の復讐シーンが残虐過ぎる!と話題となり、そのスプラッター描写が、ホラー映画並みと評された為、スプラッター映画のジャンルに入れられてしまっておりますが、実際、ビデオ黎明期は、これと『悪魔のいけにえ』が、ホラー映画としてのジャンルのベストセラー作品として売り上げを伸ばし、記録的なヒットとなっておりましたっけ。

主演のカミール・キートンは、あのスラップステッィク・コメディの帝王バスター・キートンの孫だとか姪だとかで、そういえば『リップスティック』の主演も、文芸作家ヘミングウェイの孫だった事を思うと、一時代を築いた名アーティストの血を引く娘は、この種の映画の主演に何かと縁があるようですな。

さて、これはDVDではなくブルーレイ版。DVDを注文したのに、ショップが間違えてブルーレイを送ってきたもので、何度クレームを出してもナシのつぶてだったので、もう諦めていたもの。今回タマタマ、知人がブルーレイのレコーダーを持っているのを知り、知人宅に押しかけて観賞したのでありました。

画質はイイですな。今回初めてブルーレイの映像を観ましたが、さすがはブルーレイですな。シャープでクリアな画質に堪能致しました。まぁ、最近の映画だったら、もっと良い画質なんでしょうけど、これはこれなりに良く仕上がってますな。あと、音声はブルーレイの標準装備であるドルビーTrue5.1チャンネルで、これも良かったですが、正直に云うと、知人宅は、サラウンドの設備を整えていないもので、その迫力はあまり感じる事は出来ませんでした。

特典は、幾種類かの予告編、TVスポット&ラジオ・スポットとポスター&スチル・ギャラリーに加え、“『発情アニマル』の思い出”という、プロデューサーのメイル・ザルチのドキュメンタリーと、さらに2種類の音声解説を収録。あと、別題名のメイン・タイトルも入っていて、これは、元々のオリジナルの原題“Day of the Woman”のものですな。アメリカでのビデオ・リリース時に、今の“I Spit On Your Grave”に変更されたので、オリジナルの方が“アルタネート”になってしまっておりますな。これは日本でも同様で、初公開時、つまり、成人指定のポルノ映画として公開された際の邦題が『発情アニマル』で、ビデオ化時に付けられた邦題が『悪魔のえじき』ですな。日本も本国同様、この映画をホラー映画チックに売ってる訳ですな。なので、ここに紹介するのも、一応“ホラー”のジャンルに入れておる次第です。

※日本盤未発売

 

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