新サランドラ/ヒルズ・ハヴ・アイズ 

The Hills Have Eyes

メーカー アメリカ・20th FOX
画面サイズ 2.35:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語)/ドルビー・サラウンド(スペイン語)
字幕 英語・スペイン語・フランス語
ランタイム 108分15秒
リージョン

ジャケット裏

悪名高きウェス・クレイヴン監督の怪作『サランドラ』のリメイク作品。日本では某問題を孕んでいる為、未だに公開の目処が立っておらず、日本版DVDのリリースも危ぶまれている作品。そんな時は、輸入盤に限りますな。

クレイヴンのオリジナル版は、設定はともかく、演出がチンタラしていて、スプラッター・ホラーとしても、見せ場が全く無かった駄作で終わっていましたが、本作は、同じ設定なのに、緊張感溢れる演出とKNBによる情け容赦ないスプラッター描写によって、紛れも無い傑作として生まれ変わっておりまして、とにかく、最近のホラー映画の中でも出色の出来栄えに仕上がっている事に思わず拍手。やはり、こうでなきゃいけませんな。フォックスというメジャー系の作品なのにこの徹底した残虐描写が素晴らしく、往年(?)の『バーニング』や『血のバレンタイン』(勿論完全版の方です)に匹敵するテイスト満載の傑作ですな。

あまりに残虐すぎるという理由で、アメリカでは部分的にカットしてR指定になった曰くつきの作品ですが、このDVDは、カットされたシーンを復元した“アンレイテッド版”になっていて、見事な特殊メイクで描きこまれたゴア・シーンが、余すところ無く収録されているのが素晴らしいです。因みに、劇場公開バージョンが収録された通常盤も同時リリースされています。

とにかく画質は最高。全ての残虐シーンが、ピカピカの画質で拝見する事が出来る他、5.1chサラウンドの音声も見事。特にサブウーハーから湧き出る低音の響きが恐さを盛り上げまくっています。

特典は、メイキング、撮影日誌のドキュメンタリー、ファイナリストというバンドのミュージック・ビデオの他、アレクサンドレ・アジャ監督と美術監督のグレゴリー・レヴァザー並びにプロデューサーのマリエンヌ・マダレーナの音声解説と、もう一種類、前監督(兼プロデューサー)のウェス・クレイヴンとピーター・ロックの音声解説も収録という豪華版。しかもこのアンレイテッド版は、“特殊仕様”のアウターケース付きで、それがなかなかイケてる仕様になっているのが嬉しいです。

日本では公開、及びDVDリリースも未定なので、是非ともこの輸入盤で、このリメイク初の大傑作映画を楽しんで頂きたいものであります。

※日本盤未発売

 

 

 

続・新サランドラ/ヒルズ・ハヴ・アイズ2

The Hills Have Eyes 2

メーカー アメリカ・20th FOX
画面サイズ 2.35:1(SQ)
音声 5.1chサラウンド(英語)/ドルビー・サラウンド(スペイン語&フランス語)
字幕 英語・スペイン語
ランタイム 89分51秒
リージョン

ジャケット裏

結局日本では未公開に終わったリメイク版『サランドラ』でしたが、本国では早くも続編が登場。まぁ、ウェス・クレイヴンのオリジナル版にも続編があったので、これは歴史は繰り返すといった所でしょうか。

という事で、パート2です。前作は、単純明快なストーリー展開に加え、過激なスプラッター描写やフリーク度満載の造形等、見るべき点が多い傑作になっていましたが、この続編は、何故かスプラッター描写が抑え気味になり、ストーリーも『エイリアン2』の焼き直しみたいで、前作にあった盛り上がりに欠ける作品になってしまっていて、ちょっと残念。本来なら、前作以上の過激ぶりにならないといけないのが、どうしてしまったんでしょうね。

さてDVDの方は、今回も“アンレイテッド版”を入手しましたが、元々の描写がソフトなので過激ぶりはそんなに大した事ありませんな。でもまぁ、画質はイイし音質も抜群なのでそこそこの迫力は出ています。

特典は、削除シーン集、別エンディング、予告編、3種類のメイキングにドキュメンタリーと、今回も盛り沢山。特に、別エンディングは、なかなか興味深いものになっておりました。ただ、前作にあった音声解説が今回は無くなっていて、この辺りも、本編の低迷度と関係があるような無いような…。

日本では前作のDVDも未だにリリースされていないので、本作も同様の運命になる可能性が高く、興味のある方は前作とセットでお買い上げ頂けたら、と思いますデス。

※日本盤未発売

 

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