映画館事件簿

 

 ★1997年6月21日(土) 梅田ピカテ゚リー3で起こった打切り事件!

 

 

 ジム・キャリーのコメディ『ライアーライアー』を観ていた時の事。映画もそろそろ終わりに近づいた頃、突如として映写がストップし、何故か開演のブザーが鳴り響き、すかさず場内の照明が点灯された。「エ?」と思っていたら、今度は本編上映前の、いわゆる予告編なんかの最初に映されるCMが、音声だけで流れ始めたではないか。

 スクリーンにはナンにも映されておらず、CM(マルボロだったと思う)の音だけが流れ続けているのは何とも不気味で、当然ながら場内ではガヤガヤと観客が騒ぎ始めた。僕も何度も後ろを振り向いて、映写室のオッサンは一体何やっとんネンと、焦り始めたのだったが、一向に直る様子もなく、CMの音声だけが明るくなった場内にこだましている状態で、そのまんま確か5分ぐらい続いたかと思う。

 やっと音が止まり、暫くすると劇場側の係の人が、「機械のミスで上映が止まってしまいまして、申し訳ありません。たった今からフィルムを巻き戻し、止まった部分から上映致しますので、今暫くお待ち下さい」という場内アナウンスが流れて、ホッと安心したのだが、しかしよく考えてみると、ナンで5分も掛かったのかという事だ。映写室にいれば、映写がストップしたというのは直ぐに分かる筈だし、流れているCMの音声(これがまたうるさいの何の。音だけだから余計そう感じたんだろうけど)も直ぐに止められる筈だ。それが何故? 

 以下は僕の推測だが、多分映写室には誰もいなかったんでしょうね。最後の巻を映写したのを見届けてから、映写係が映写室を出て行き、無人状態になっていたんだと思われます。どういう理由で、途中からCMに切り替わってしまったのか分からないけど、もし映写室に誰かがいれば、すぐに気が付いて、映写機をストップさせるなり、すぐに外に連絡して場内アナウンスで通知するなり、早々に対処出来た筈だと思われますな。

 今回の事件で一番問題なのは、途中でCMに切り替わった事ではなく(これも原因を究明して早々に改善して貰わないといけない事だが…)、それよりも、映写室に誰も人がいなかった事が問題で、結果、その後の対処が遅れてしまったという事なんですな。なんせ、場内がパニックになっている(大声上げていた人もいた。その気持ちは分かる)のも気付かなかったのは問題で、これ、例えば映写トラブルではなく、もっと他のトラブル(映写室が燃えたとか…)だったら、どうしていたんでしょうね、マッタク。

 で、結局、フィルムを巻き戻して再映写されたんですが、ストップになったシーンが、何とラスト・シーンの本手前(時間にして30秒ぐらい)であったのにはビックリ。勿論その後にはエンド・クレジットが続くのだが、もしそのエンディングでストップしていたら、みんなそのまま帰っていたんではないかと思われ、何かヘンな気分だった。

 幸いだったのは、この回がその日の最終回だった事。これが途中の回だったら、上映時間はズレるわ、その時の客は怒るわ、次の回の客も怒るわ、そりゃあ大変なパニックになっていた事だろう。それにしても、最終回の最後の巻を映写し始めたら、いつも映写室に誰もいなくなるんでしょうかね。それとも、この日だけがたまたま誰もいなかったのか、その辺りはよく分からないんだけど、取り敢えず、いつ何時、こういうトラブルが起きないとも限らないんだから、係りの人は、注意を怠らないようにして欲しいですな。

 帰り際、劇場の出口で「申し訳ありません」と、映画館関係者全員で頭を下げていたのは印象的だったが、まぁしょうがないでしょう。自分たちのミスなんだから。お陰で『ライアーライアー』、面白い映画だったのに、凄く後味の悪い映画になってしまいました。

 

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