人工衛星クイズ

 

1984年3月22日と29日の2回だけ特番の形で放送された

日本テレビ制作のクイズ番組。

(「たけしのウルトラクイズ」のスタッフによるもの)

司会は「パネルクイズ・アタック25」の児玉清で、

福留一朗がスタジオ外からスタジオ内の様子を報告するリポーター。

そして、スタジオからの指令を元に、

現地で宝探しをするのが我らが山下真司

 

【ルール】

男女2人組のチームが4チームで参加。地図に関する早押しクイズに答え、 正解すると、宝探しに挑戦できる。 1チームに与えられた時間は20分。指令の声(「スパイ大作戦」でも指令の声をやっていた大平透)が、 「第1の指令〜」とか言って指令を出し、その指令の答えを、衛星を使って海外にいる山下真司赤いヘルメット着用・笑)に伝えて宝探しをする。 挑戦者から伝えられた情報を元に、山下真司がヘリを使って探し回るというもの。

1回の放送で計3組が宝探しに挑戦できるが、 最後の1組は、60分間から、前2組の合計タイムを差し引いた時間しかない。 つまり、前2組で45分使ったら、残りのチームは15分しかない。 

 

【番組内容・再現】

第1回放送−チュニジア編−

第一の指令
「(前略)…真司よ、アーチの下で、二つの魂を大空に放て! ジェームス・ボンドのように…その時、時計は止まる」

どこかの寺院のような建物のなかに、文字通りアーチの形をした場所があって、そこの天井に覆いに隠された何かがぶらさがっている。それは中に2羽の鳩が入っている鳥かごだったが、扉は3桁のダイヤル式の錠で塞がれている。ジェームス・ボンドのコードナンバー、007で鍵は開き、真司が2羽の鳩を解き放って時計をストップ。

第二の指令
「私は楽園の姫。日本から来た王子よ、悪魔の使いジュジュビエの元から私を救い出し、胸に抱いて、口づけよ」

真司がジュジュビエなるものを人に訊いて探すが、見つかったそれは一本の樹だった。その樹の元に籠があり、この中に姫が?…と思いきや、出てきたのは一匹の蛇! 真司は勇気を振り絞り、スタジオのみんなに「いいね、行くよ!」と声をかけてから、蛇にキス。そこで時計をストップ。

第三の指令
「ベルベデーレを目指せ…(中略)知恵を辿れば真あり。真の彼方に名も無き人眠る。その足下、北東の方角、私は砂に咲く。私をその淋しき人に捧げよ」

どこかの崖に「真司の字が大きい)」と書かれている。少し先を行くと一つの墓があり、そこから北東の方角の地面に砂の花が置かれている。その砂の花を墓のところに持っていき、時計をストップ。

 

第2回放送−スイス編−

第一の指令
「私は700年の間、湖に姿を映して建っている。昨日、日本の観光客が、私の中に忘れ物をしていった。大広間の椅子の上には‘音’が、騎士の間の槍の林の中には‘箱’が、かつて貴婦人達が花を摘んだ部屋には‘力’が残っている。真司よ、三つを合体させ、命を与えよ!」

回答者が資料を基に調べた結果、場所は湖のほとりのシオン城と判明。真司はさっそく現場に向かい、ヒントを頼りに調査を始める。すると大広間の椅子の上で1つのカセットテープが、騎士の間の、槍が数本連なって飾られた場所でカセットプレーヤーが見つかった。ここまで来てだいたい先が読め、あとはこれを動かすバッテリーがどこかにあるはず。しかし、かつて貴婦人達が花を摘んだ部屋、とは一体どこなのか? 城内を探し回り、やっと辿り着いたそこは、なんとトイレだった。見ると壁にバッテリーが見つかる。真司はさっそくそれを取り、組み合わせてテープの再生を試みた。すると出題ナレーターの声が聞こえてきた。「こんにちは真司君。今、君が居る部屋の隅に、穴の開いた台座があるだろう。そこに腰掛けてみたまえ。そして、下半身にグッと力を入れてみたまえ…」真司は訳のわからぬまま、言われたとおりにする。「…そう、かつて貴婦人達は、そのようにして用を足しながら、花を摘んだという訳なのだ。おめでとう、真司君!任務完了だ、時計を止めたまえ!」ここで時計ストップ。

 

第二の指令
「私は犯人をその谷川の村まで追いつめた。シャレーのナンバーは949。国旗が目印だ。小屋の中は、匂うぞ臭うぞ、手作りチーズの匂いと、犯人(ホシ)の臭い。壁に掛けてある紙は、手作り、手掛かり、足掛かり。頼むぞ真司! HB-BBIを追いかけ、望遠鏡を奪い返せ! 成功を祈る」

シャレーとはチーズを作る小屋の事で、谷川という地形から容易に場所は特定できた。真司はヘリで現場に向かうが、小屋はたくさんあり、壁に番号が書かれているのだが、目的の949番の小屋は簡単に見つからない。ようやく見つかったそれは、山の斜面のかなり奥地にあった。よくみると確かに入り口に国旗が掲げてあるのだが、風になびく訳でもなくしおれており、これじゃ簡単に判るはずがなかった。とにかく中に入ってみると、そこはチーズ作りの真っ最中。ヒントに従い壁を見回してみると、一枚の絵が見つかった。HB-BBIと書かれた熱気球に、望遠鏡をを手にした人が乗っている絵だ。外に出てみると、はるか頭上にたくさんの熱気球が飛んでいる。真司は急いでヘリに乗り、上空に飛んでHB-BBIと書かれた熱気球を探す。ようやく見つけて追いつくが、その熱気球からなんとパラシュートをつけた人が飛び降りた! その人物はみるみる離れて行き、真司が追いかけるのにまたもや時間がかかってしまう。着陸してその人から望遠鏡を受け取り、ここでようやく時計ストップ。

第三の指令
「フランソワ爺さんは、1000年の鳥が舞う城で祝い酒を飲んでいる。爺さんが千鳥足になる前に捕まえて、NACLのポシェットを貰え!」

1000年の鳥とは鶴のことで、その鶴が紋章として描かれた城があるのが判明し、そこにフランソワ爺さんなる人物がいるはずだ、と回答者が真司に告げる。真司はそこに向かうが、フランソワ爺さんの姿はない。人に訊いてみると、既に立ち去り、馬車に乗って町外れに向かったもよう。ようやくその馬車に追いつき、フランソワ爺さんに会う。フランソワ爺さんが肩から掛けていたポシェットを貰い、真司は時計をストップさせるが、第二の指令で時間をかけ過ぎていた為に今回は時間切れでクリアならず。ちなみにポシェットの中に入っていたのは「塩」だった。

 

【当時、実際に、この番組を観た人たちの感想】

●スタジオの中で素人の参加者が、色々な図鑑とか地図とかを見て、指令の場所を探り当てて現地の人に指示を出してたっけ・・現地の人間って山下真司だった?赤いヘルメットかぶってたような記憶が・・野呂圭介みたいな奴だったと記憶してるが・・

●素人のババァがが「シンジィ〜! シンジィ〜!」と山下真司にタメ口で指図するんでムカついた

●木曜スペシャルの枠だったな。これを見た後「ザ・ベストテン」を見て、そのときの一位が「涙のリクエスト」であった。

●ちなみに山下真司に呼びかける時はサイレンを鳴らしてたような。俺は小4から小5に移る春休みだったけど、新学期に学校に行ったら
みんなで「ウ〜ウ〜、シンジ!シンジ!」ってマネしてたから、結構視聴率は良かったと思う。

●紙に書かれた指令が空圧ポンプで回答席にやってくる

●カメラマンさん!OK?と山下真司が駆け出すと、カメラマンが画面に親指突きだした手を前に出す。

●ヘリコプターで短時間で大移動。山下真司はいつも最後には憔悴しきってるのがオモロかった。

●1回目は砂漠だったよね?砂漠の花?かなんかを探すヤツ。崖に「真司」って書いてあってそこの近くにあるとか。真司が枯れ草かなんかで覆われてる隠し場所の横穴をかき分けて。うろ覚えだけど、タイムリミット残り40秒とかそんな感じで、今でもドキドキしたのだけは憶えてるぜ!

●2回目はクリアできなくて、エンディングに目的のものだか、土地の名物だかをほおばっていたような。。。

●ヘビとキスしたりしてなかった?

●見えないスタジオ背中にしょって走って走って走れよ、真二。体は一つ、心は二つ、ひらめき一発二人で探せ。じゃ、なかったかな?

●俺が覚えてるのは最後の文章が「大空に解き放てジェームス・ボンドのように」という文章でかぎが3ケタのダイヤル式のやつ。俺は「番号を007にするんだ!」と叫んだが画面の様子は挑戦者に見えないようになってるので結局わからずタイムオーバー3組挑戦して成功したのは1〜2組だったかな?けっこう難しかった。

●指令書にはペンギンの絵が描かれてるんだけど、「何のことだ?」って思いながら自分の部屋に行ってみると、当時自分の部屋の壁紙は、白地にペンギンの絵が無数に描かれているものだった。そこで一つ一つペンギンの絵を見ていくうちに、指令書に描かれているペンギンと同じものの絵の上に、次の指令書が張り付けられてたりしてた。ヒントが欲しいときは「シンジ〜、シンジ〜」とか叫んだりして。

●田舎に住んでたので、日曜日の朝10時くらいにやってました。たしか、走れよ 走れよ 走れよ 真二! 心は2つ 体は1つじゃなかったかなぁ。意外に誰も周りに見てなくて、ヘビにキスしてるのが衝撃的でした。

 

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