御存知、ショック・ドキュメンタリー映画の最右翼的作品。記念すべきシリーズの第1作です。日本では2作目まで劇場公開され、後の「3」〜「5」はビデオ・リリースのみという形でしたが、それもその筈、実は、元々日本製だったんですね。
その件については、昔の「映画秘宝」で明らかになっている訳ですが、にも関わらずこのDVDは、あくまでもアメリカ製という事で体裁が保たれています。
やはり、クレジットから登場人物からスタッフまで、全て英語で統一したのが良かった(?)ようですね。
お馴染みの猿の脳味噌食いや電気椅子死刑、首落とし処刑、種々の事故・事件・手術シーン…と、凄まじい映像が続く訳でして、シリーズの中でも、この1作目が一番衝撃的である事は、改めて感じますね。
このDVDは、以前日本やアメリカででリリースされていたビデオ版に比べて、ランタイムが長く収録されていて、基本的には日本で劇場公開されたのと、同じバージョンになっています。バックに流れる音楽やラストの主題歌等も同じなので、全く同じバージョンと見て良さそうです。
但し、コチラには、特典映像として、“Faces
of Death:Fact or Fiction?”(『ジャンク』はホンマかウソか!?)と題されたドキュメンタリー(38分53秒)も収録されていて、これがメチャ面白いんです。
監督であるコナン・ル・シレール自身が登場し、ルイーズ・ジェーンのインタビューに答えるというモノ(合間に秘蔵映像がテンコモリ!)なんですが、コナン監督、あくまでも自分を神秘に見せようとして、鍔の広い帽子を目深に被り、サングラスをして登場、しかもライティングが当てられていないので、ハッキリ見えない…という趣向まで凝らされていて、元々、そんな監督など存在せず、タダのデッチ上げなのにも関わらず、ここまでして本当らしく見せようとしているのには笑ってしまいます。
で、インタビュアーが、「このシーンは本当なの?絶対にウソでしょ!」と言ったりする訳ですが、決して狼狽えたりせず、落ち着いて、「このシーンはね、云々…」と、静かに語り出す所がまた愉快でした。
で、その真実なんですが、仰天する事がイッパイなので、一度、その眼でお確かめ下さい(笑)。ま、要約すると、基本的には、事故や事件現場の撮影以外は、全てフェイク=ヤラセであるという事らしいです。言われなくても分かりますが…。
画質はこんなもんでしょうね。記録映像の寄せ集めなので、これが限界だと思います。
あと、予告編が収録されている他、このメーカーが出している「奇人・変人大集合」や「変態さんいらっしゃい!」の予告編も入っていて、その趣味がある人は、驚喜する事間違いナシです。
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