日本未公開のゲテモノ・ホラーです。ナンか、ウェス・クレイヴン監督のデビュー作みたいなタイトルですが、原題を直訳すると“行き止まり通りの最後の家”で、まぁ、クレイヴン作品同様、“最後の家”が惨劇の舞台となるのは同じですな。でも、コチラはドラマ仕立てというよりも、むしろ、ドキュメント・ドラマみたいな構成で、つまり『食人族』みたいな感じ。映画同好会の仲間を騙して皆殺しにして、その光景をカメラに収めるキチガイ集団の悪行を描いた作品で、テレ東辺りで放映されたなら「衝撃!実録スナッフ映画〜内臓を貪る殺人鬼たち〜」というタイトルになりそうな雰囲気。
恐らく作られた年代(77年)からして、例の『スナッフ』に触発されたと思われる節が大いに有り、実際に似たようなシーンが登場します。しかも、本物のスナッフ映画に見せかける為だか、わざと画面を荒らしているのか、或いは単に撮影がヘタクソなだけなのか分かりませんが、画質の良いDVDで観ても不鮮明なシーンが多く、ナンだかなぁって感じ。ストーリーもダラダラしていて、結構退屈だし、サイテー映画の1本ですな。ま、『死霊の盆踊り』よりかはマシですが。
こんなド素人が作った映画なのに、何故か特典は豊富で、DVDもちゃんと2枚組仕様になっているのは驚きですな。ロジャー・ワトキンズ監督の子供時代(!)に作った8o映画集が、監督のコメンタリー付きで収録されていたり、音声が入っていない状態のNG集が収録されているんですが、本編同様、どれも退屈なんですな。そもそも、素人が作った8o映画なんて、面白い訳がないし(誰もが一度はやった、兄弟を出演させてのZ級ホラーもの)、NG集なんて、大して重要でもないシーンのNGですからね。面白い訳がありませんです。あと、ジャケットには、予告編も収録されているとの事だったんですが、ディスク1にも2にも何処にも見当たりませんでした。ウソかい!
※日本盤未発売
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