マニアック 

Maniac

メーカー アメリカ・Ancor Bay
画面サイズ 1.85:1(SQ)
音声 5.1chサラウンドEX(英語)/DTS6.1chサラウンドEX(英語)/ドルビー・サラウンド(フランス語&イタリア語)
字幕 スペイン語
ランタイム 87分51秒
リージョン ALL

ジャケット裏

“マニアック専門”のウィリアム・ラスティグ監督と特殊メイクの達人トム・サヴィーニが組んだ、名バイプレーヤー・ジョー・スピネル初主演のスプラッター・ホラーの怪作。ようやく日本盤もリリースされる事になりましたが、所有しているのを思い出したんで、ここへアップしたもの。遅過ぎですな…。

映画は、ジョー・スピネル初主演という事もあり、まさにジョーさんの独壇場。キャロライン・マンロー相手にラブラブ気分で盛り上がっておりますが、『サイコ』以来の“マザコン男の殺戮日誌”的なストーリー(『ディレンジド』にも似てますな)はともかく、ここではトム・サヴィーニの特殊メイクを楽しむのが第一かと。殺されるカップルの一人としても出演しているトムさんのメイクの出来が、なかなか結構上手く出来ていて、低予算の割には頑張っている感じ。

DVDの方は、老舗のアンカーベイ盤なので、仕様的には問題無し。DTSまで収録された音声には圧倒されるものの、画質は今一歩って感じでしょうか。シャープネスが若干甘い感じで、ディテールも淡く、どちらかというと、フィルムの質感を残している感じですが、もうちょっとクッキリして欲しかった所。恐らく、同じマスターを使っているであろう日本盤も、同様の出来かと思われます。

それに比較して特典の充実さにはウハウハさせられますな。とりわけ「ジョー・スピネル・ストーリー」と題されたドキュメンタリーが素晴らしく、今は亡きスピネルさんを偲びながら、色んな人が生前のスピネリを語るという構成で、意外にも広い交友関係にまずビックリ。コッポラ、フリードキン、ラスティグ等の監督は、彼らの作品に出ていたから分かりますが、あのスピルバーグとも友達だったとは! 他に役者仲間でリチャード・リンチ、ロバート・フォースター、ソニー・グロッソ、ジェーソン・ミラー等、ホラーチックというか、B級アクションチックな連中が友人というのが嬉しいですな。あと、何故この映画にシャロン・ミッチェル等の現役ハードコア・ポルノ・アクトレスが出演しているのか、よ〜く分かりました。スピネル奥さんのコネクションだった訳ですね。

他に予告編集(アメリカ版・フランス版・イタリア版・ドイツ版等6種類)、テレビ&ラジオ・スポット集、ポスター・スチル・ギャラリーが収録されている他、ラスティグ監督、サヴィーニ、編集マンのロレンゾ・マリネリ、スピネルのアシスタント、ルーク・ウォルターらによる音声解説も収録。和気藹々とコメンタリーしています。

ただ、輸入LDに収録されていた『マニアック2』(製作途中でスピネルの死により中止になった待望の続編)のプロモ・フィルム&予告編が未収録なのは誠に残念で(ドキュメンタリー内に一部収録)、ここまで豪華な特典なのに「何故…?」と首を傾げてしまいますな。もしかすると、権利的なものなのかも知れませんが、スピネルのラスト・フィルムなだけに、是非とも収録して欲しかったです。

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