60年代のホラー&SF映画のカップリングDVD。
『地獄へつゞく部屋』は、ギミック・ホラーでお馴染みのウィリアム・キャッスル監督作品で、最近『TATARI』としてリメイクされた。この作品でも、骸骨を劇場内で飛ばしたりしたらしいが、それのないDVDでだと、迫力は半減。でも、ドキっとするような恐さは出ていて、最近の凡百のホラー映画よりは面白い。
一方の『地球最後の男』は、リチャード・マシスンの「吸血鬼」が原作。どちらかというとジャンル的にはSFなのだが、上記作品とのカップリングという事で、コチラに入れた。あの、ロメロの『生ける屍の夜』の元ネタになった事でも有名で、今観ると、色んな形でロメロ作品の原型が見えてくる。後の『ゾンビ』や『死霊のえじき』等、あのトリロジーの世界が、既にこの作品で構築されていたという、SFというより、ホラー映画として重要な作品。
因みに、この作品も後にチャールトン・ヘストン主演で『オメガマン』としてリメイクされた。最近、シュワちゃん主演で再リメイクの噂が立っていたが、どうなったのだろう…?
どちらも主演はヴィンセント・プライス。ちょっと臭みのあるセリフ回しが特長だが、その個性を買われて、『マイケル・ジャクソンのスリラー』ではナレーションに抜擢されていた。
古いモノクロ作品にしては、画質は良い方。両作とも、ワイド版というのも好感が持てる。ただ、チャプターが少なすぎるのと、メニュー画面がちとややこしいのが難。まぁ、2本入って千円もしないんだから、文句は言えないか。
特典はなし。
※『地獄へつゞく部屋』のみ日本盤未発売
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