フレッド・デッカー監督のデビュー作。宇宙からやってきたワーム型エイリアンに寄生された人間がゾンビ化(?)して人を襲うというバリエーション・ゾンビ映画で、ノスタルジック&学園もの的ムードで色づけされているところもユニークなSFホラー。原題からしてロメロ・ゾンビをパクっている事からも分かる通り、劇中の登場人物の役名が、カーペンターやらフーパーやららダンテやらライミやらキャメロンやらクローネンバーグやらと、ほとんどホラー映画系の監督の名前を引用していたりして、パロディ・テイスト満載の楽しい映画にもなっておりましたな。
今回、初DVD化にて、いきなり“ディレクターズ・カット版”でリリース。大きな違いは、ラスト・シーンで、劇場公開版のラストも、ある意味「?」的なものでしたが、このDVDバージョンは、オープニングに登場したエイリアンのイメージを再現したという点で、これはちゃんと決着がつけられたものになっていますね。劇場公開版は、その点については投げやりだった訳で。
特典は、メイキング&ドキュメンタリーが6種類に、削除シーン集、オリジナル劇場版エンディング、予告編、そしてフレッド・デッカー監督の音声解説とキャストによる音声解説と、なかなか豊富な内容。 この作品と、『ドラキュリアン』『ロボコップ3』という3本を残して消えた(?)デッカー監督を偲ぶ意味においても、是非手にしておきたいマスト・アイテムだと思いますので、同時リリースされたサントラ盤と一緒に如何でしょうか? ※日本未発売盤
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