マイ・フェイバリット・スター@

チャック・ノリス10連発!

 

今回は、僕の大好きなスター、チャック・ノリス映画の特集でイキたいと思います。

僕が自身で所有しているノリス映画のビデオやLDから、

選りすぐりの10本をかき集めてみました。

では、スタート!

★某月某日午後6時00分

 

  まずは今回の第1弾。ノリスが、まだ無名に近かった頃の主演作『暗黒殺人指令』(77)。ブルース・リーの敵役として出演したデビュー作『ドラゴンへの道』以後、何本かのB級アクション映画に出ていたチャック・ノリスの、そんな中の1本。

 ベトナム戦線で活躍した元コマンド部隊のリーダーというのが、ノリスの役所で、退役後は大学の講師(!)になって平凡な生活を営んでいた所、何故か昔の仲間がCIAの魔の手によって次々と殺されて、ノリスの身にも危険が迫る!といった内容で、まだまだキレのないアクションで、かなりダレ気味の映画に仕上がっていますが、でも、共演にアン・アーチャーやジェームズ・フランシスカスらの顔が並んでいて、一応は楽しめる作品に仕上がっています。監督がテッド・ポストという辺りに、ノリスがイーストウッドを意識しているのが、分かりますが、単なる偶然なのかも知れません。ま、最初は、こんな所で。

 

 

★午後7時45分

 

続いては、ドレにしようか、色々迷ったんだけど、結局『フォース・オブ・ワン』(83)に決定。「レナード・マルティンのムービー&ビデオ・ガイド」っていう本に、これが、『暗黒殺人指令』の姉妹編だ、と書かれてあったからで、でも、よく観てみると、あんまり関係なかったような。  

 今回のノリスは、麻薬取締官。だからまぁ、前作のノリスとは全く関係ない訳で、B級アクション映画という共通点以外は、何にも共通する点はありませんでした。麻薬取締官なのに、オープニングからリングに上がって格闘技マッチを戦っているノリスは、一体何者なのか? と考えている内に、映画は終わってしまいました。何だ!面白くないのか、と言われそうですが、決してそんな事はありません。映画の出来はたいした事ありませんが、ノリスの映画って、元々基準値が低いですから、まぁ、こんなもんでしょうって感じで、でも好きなんですから。

 共演にジェニファー・オニールの顔が見れる辺り、結構楽しめましたが、前作のアン・アーチャーといい、この当時のノリスって、結構、女優の選球眼がよかったんですネ。

                        

  

★午後9時20分

 

ウーン、最初の2本でちょっと眠くなってしまった。やっぱり、本当に面白い映画をドンドン観ていかなくちゃ、何の為の企画なのか。我慢大会じゃないんだから。っていう事で、次からはノリス映画の代表作がドドーっと登場します。まずはその1本、通算3本目に登場は、誰もが知ってる(ホントか?)ノリス映画の超有名作『地獄のヒーロー』(84)だ

 やっぱりカッコいい。眠気も覚める面白さ。この手のベトナム帰還兵ものアクションっていうのは、『地獄の7人』を始め、や『エクスタミネーター』や『ランボー』など、数多く作られたけど、大ヒットした『ランボー/怒りの脱出』みたいに、あまりシリアス過ぎず、そしてシュワちゃんの『コマンドー』のように軽過ぎないという点からも、このノリスの作品が適度な面白さで僕は好きです。ちゃんと納得のいくラスト・シーンにもなっているしネ。この映画からノリスがブレイク(?)したけど、やっとこれで花が開いたかと思うと、何とも嬉しくなってくる一編でもあります。

 

 

★午後11時10分

 

そして続けてざまに観たのが、その第2弾『地獄のヒーロー2』(84)であります。睡魔も去った事だし、ここはドンドン行こう。

 今度のも面白い。一応続編というか、前作のまだ前の話、即ち、前日談的ストーリーになっているので、ほとんど全編捕虜収容所が舞台になっていて、一見、地味な印象を受ける作品だけど、実際はそんな事はありません。脱走のスリルや、銃撃戦、そしてラストには、ノリス風に、ちゃんとクンフーの見せ場まで用意されてあって、ハイテンションな見せ場の連続という点では、ある意味、前作以上と言えるかも。

 実はこの映画、僕が調べた所によると、この2作目の方が先に作られていたという経緯があるようで、だから製作年度が同年になっているのかも知れませんが、その詳しい経緯については、また、別の機会に。

                

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★午前0時55分

 

遂に日付が変わってしまった。これを機に、腹も減ってきたというので、ちょっと夜食タイム。夜、といえば、ドーしてもラーメンになってしまう。で、早速用意していたカップラーメンにパクつく。やっぱり、夜に食べるラーメンは美味い。これで目もスッキリ、腹もイッパイになったので、準備万端整って、次の映画に行けるゾ!

 

★午前1時15分

 

という事で、続いては、またしてもシリーズ第3弾、今度は『ブラドック/地獄のヒーロー3』(88)だ。

 ちょっと出来は落ちるけど、それでも面白い3作目。何と、主人公のブラドックに、ベトナムに妻がいた! という設定は、ある意味苦肉の策ともいうべきですが、3作目ともなると、それぐらいのヒネリは覚悟しなければなりません。クライマックスでは、自分の子供を始めとする、ベトナム難民の子供たちを連れての大脱出という事で、何となく、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』や『マッドマックス/サンダードーム』を思い出してしまったのは、多分、僕だけではないでしょう。でも、父性愛の強いノリスだから許しますが。

                     

 

★午前3時10分

 

一応これで半分の5本が終わった事になる。ウーン、最初の2本の時は、この先どうなる事かと心配したけど、いざここまで来れば後は半分の5本だ。つまり、ココはマラソンでいうところの折り返しポイント。濃いめのコーヒーなんぞ入れてから、いざ6本目に突入。

 次なるノリス映画は、僕が密かに、ノリス・アクションの最高傑作なんじゃないかと思っている『野獣捜査線』(85)だ。

 元々はイーストウッドの為に用意された企画だったとかで、だから余計に愛着が湧くのかもしれないが、とにかく、ノリスが刑事に扮して暴れまくる、ノリス版『ダーティハリー』か、ノリス版『ガントレット』かといった感じのノリノリの1本。知らず知らずのウチに、はみ出し刑事にされていたという展開も泣かせるが、途中でノリス様が、一人で悪人に立ち向かって、コテンパンにやられてしまうシーンも、結構泣かせるシーンだ。そして、クライマックスの殴り込み。ここでは、何と『ロボコップ』を先取りしたかのような、攻撃型ロボットが登場。それを利用して、敵を粉砕するノリスが、メチャクチャカッコいい。

 因みに、敵役のヘンリー・シルヴァは、この時期、バート・レイノルズと『シャーキーズ・マシーン』で、ジャン=ポール・ベルモンドと『パリ警視J』で、そしてこの映画でチャック・ノリスとサシで勝負するという大活躍で、悪人道に益々磨きをかけていたのを思い出します。

                   

 

★午前5時00分

 

そろそろ外は明るくなってきた。でも、まだ終わらない。窓外の小鳥の鳴き声を聞きながら、次に登場するは、これまたノリスの魅力全開の『地獄のコマンド』(85)だ。

 これは“地獄のヒーロー・番外編”とも言うべき作品で、作風というか、展開が、例のシリーズのノリにソックリ。アッチの方のシリーズには、『地獄のヒーロー4』や『地獄のヒーロー5』という、タイトルが付けられた作品があるけれど、それらはみんな、全然関係ない映画を、無理矢理シリーズにされてしまっているだけで、しかも映画自体もたいして面白くなかったので、今回のこの企画にはセレクトしなかったのだが、それらに代わる面白さを持っているのが、この作品である。

 なにせ、アメリカに上陸してきた中東の過激派軍団を、ノリスが、たった一人で殲滅させてしまうんだから、これは凄い。特に、イスラエル製のサブマシンガン、ウージーの二挺拳銃(僕もエアーガン持ってます!)というのが、カッコよく、もう全編シビレっぱなしの一編。

 因みに、ジェイ・チャッタウェイ作曲による音楽もメチャクチャカッコよく、この曲が他のチャールズ・ブロンソンの映画(同じキャノン・グループの作品)に何度か使われている事があったのが面白かった。監督のジョゼフ・ジトーは、『ローズマリー』や『13日の金曜日/完結篇』の人だけど、そんなホラーより、この映画のようなアクションものの方が断然似合ってると思います。とにかく、一気に疲れを吹き飛ばしてくれる傑作だ。

      

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★午前6時50分

 

と、言いながら、やっぱり、ちょっと疲れてきました。このままだと、眠ってしまいそうなので、この休憩時間を利用し、ちょっとシャワータイム。シャワーを浴びてスッキリして、そして朝食代わりにトーストと熱いコーヒーで、取り敢えず眠気覚まし。ヨーシ、これでOK。次行こう。

  

★午前7時30分

 

疲れが取れた所で、次に観るのは、『テキサスSWAT』(83)。

 ちょっと製作年度は遡って、まだブレイクする前のノリス映画。B級映画の雄・スティーヴ・カーヴァー監督の映画だけど、他の作品に比べてキレがイマイチなのは、題材的に、ノリスにオンブにダッコの映画になっているからか。ウーン、この分だと、せっかく癒された疲れも、またブリ返しそうだ。

 まぁ、この映画での注目と言えば、ラストで展開される、主人公ノリス対、悪役のボス役デイヴィッド・キャラダインとのクンフー勝負でしょうか。これはある意味、ブルース・リーの愛弟子対ブルース・リーの企画をパクった男との、因縁の対決とも言える訳で、そういう経緯を知っている人が観れば、なかなか楽しめる一編に仕上がっていまた。

   

 

★午前9時30分

 

い、いかん。またゾロ眠くなってきたゾ。そろそろ限界か。残りは後2本じゃないか。頑張ろう。ヨーシ、眠気覚ましに、アンプのボリュームをもっと上げて、派手なサウンドで派手な映画を観よう。もう朝だしネ。と、コーヒーを煎れつつ、次に観たのが『デルタ・フォース』(86)だ。

 ノリス映画の中では、比較的派手な部類に入る作品。共演は、これが遺作となったリー・マーヴィン。そういえばイーストウッドは、『ペンチャー・ワゴン』でリー・マーヴィンと共演していたナーと思うと、これでまた、ノリスが一歩、イーストウッドに近づいたっていう事か。

 映画は、ハイジャックされた旅客機から、乗客・乗員を救出する為に、エリート軍団デルタ・フォースが派遣され、人質奪回、及びテロリストを全員皆殺しにするという、当時、キャノン映画が連発していた反共アクションもの。多分、元ネタになっているのは、76年に起こった、エンテベ空港事件だとは思うが、監督のメナヘム・ゴーラン(キャノン映画のリーダー)は、以前にも、エンテベ映画を作っていたから、これはある意味でリメイクなんだろうけど、相当あの事件を気に入ってるみたいだ。まぁ、僕は完全にノンポリなので、イスラエルがどうの、アラブがどうのっていう問題には疎い方なのですが、まぁ、それで映画が盛り上がれば、それでもイイかなと、かなり無責任な立場なんですが。

 後に『ジャッキー・ブラウン』でタランティーノに再発掘されるロバート・フォースターが、ハイジャッカーのリーダーを演じていて、ノリスにクンフーでボロボロにされた挙げ句、最後はノリスの放ったミサイルで、吹き飛ばされていたのが笑えるというか、可愛そうというか。とにかく、アラン・シルヴェストリの勇壮なテーマ曲と共に、一気に疲れ&眠気が吹き飛んでしまった映画でした。

                       

   

★午前11時50分

 

さぁ、いよいよオーラス。最後を飾るのは、マイ・チャック・ノリス映画のベスト・バウト『デルタフォース2』(90)だ。 

 一応『デルタ・フォース』の続編だけど、集団で行動していた前作と違い、あくまで個人行動で敵をやっつけるノリスの姿がスッゴクカッコいい、おそらくノリス映画の最高傑作。

 今回の敵は、南米コロンビアの麻薬組織で、ボスを演じるビリー・ドラゴの、何とも憎々しい演技が効いていて、観ていて思わず、自分がノリスになって、ブッ殺してやろうかと思うぐらいのハイテンションぶり。実弟であるアーロン・ノリス監督とのコンビネーションもバッチリで、これ以上のノリス映画は考えられないぐらいの面白さ。実際、この映画以降のノリスに、全く生彩が感じられなくなってしまったのは、これに自分の全てを全力投球してしまったからか。ナンて考えちゃいました。当然ながら、疲れも眠気も一気にオサラバ。こんなにスッキリしてエンディングを迎えられるだなんて、思ってもいなかった。お疲れさんでした。

 

★終了したのが、午後1時45分。途中、飯食ったり、シャワー浴びたりした関係上、ちょっと延びてしまったけど、とにかくこれで全工程終了。アー、終わった。これでやっと眠れる。いい映画を観た後って、本当に気持ちがイイ。多分、グッスリ眠れるでしょう。お休みなさい。当分、映画は観なくてもイイなー。っていうか、そんな気も起きない……、サヨナラ……、また次回をお楽しみに……、次回は……、エ? 次回? ……、……、……、グー…………。

 

           

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