お騒がせ監督・福居ショウジンの初期の映画。今回、『ラバーズ・ラバー』とのセットで北米盤がリリースされた、その片方の一編。福居作品を観るのは初めてだったんですが、噂通りの騒々しい映画でしたな。一応ホラー映画らしいですが、恐いというよりアブない映画って感じで、テーマがどうのコンセプトがどうの以前の、かなり黄印な映画だったですな。観ていて気が狂いそうになりました。誰一人としてまともな人間が出て来ない不快感というか、かといって『悪魔のいけにえ』みたいに面白く仕上がっていればまだ救いはあったんですが、これだとダメですな。全くもってアホで汚い映画でありました。ゲロ好きの人にだけはお勧めですが…。

画質は普通ですが、暗いシーンが多いので、かなり観辛いです。あと、セリフが聞き取りにくいので、その為（？）に英語字幕が付いてるのが便利ですな。特典として、監督のインタビューと予告編、それの福居監督の『キャタピラー』という短編も収録されていて、彼の作風を知るには嬉しい趣向ですが、インタビューを最後まで聞いても、この作品のテーマはよく分かりませんでした。常人には理解出来ない高尚なテーマが隠されているんでしょうな、多分…。

※日本盤未発売

これもお騒がせ監督・福居ショウジンの映画。今回、『ピノキオ√964』とのセットでリリースされた、その片方の一編。前作同様、訳の分からない映画になっておりました。まだ前作の方が、アクションっぽい内容だったので、ちょっとは見れましたが、コチラは密室劇で、ストーリーの意図も最後まで分からずじまいなので、全く面白くありませんでしたな。そもそも、セリフが極端に聞こえ辛く、何を喋ってるか全然分からないという事自体最悪ですしね。

前作同様、画質は普通ですが、セリフが聞き取りにくいので、英語字幕が重宝しますな。日本映画なのに字幕に頼らなくてはならないというのが、情けないですが…。特典として、監督のインタビューと予告編、そして又、前作と同じく、福居監督の短編『ゲロリスト』が収録されていて、これはまだ本編よりは面白かったですな。単なる汚い映像だけなんですが…。

唯一気になったのは、インタビューで監督が、「好きな映画は？」と訊かれて、「『わらの犬』や『ダーティメリークレイジーラリー』なんかの70年代の映画」と言っていた点。自分の作風と全然違うじゃないですか。頭の良い人ってやっぱり、好きなものと作りたいものは、違うって事なんでしょうかねぇ。

※日本盤未発売