『オーメン』のヒットに刺激されてイタリアが製作したバッタもん『オーメン』。内容はほとんど同じですな。『オーメン』の少年に対して、コチラは成人したイケメンが悪魔の使い手になっているだけで、言ってみればこれは、ダミアン少年の成長した姿とも取れますな。

以前紹介したイタリア盤は、ゴア・シーンがカットされた不完全版でしたが、今回リリースされたこのアメリカ盤は、イタリア盤でカットされたゴア・シーンが全て収録された完全版なのが嬉しいですな。なので、ヘリのプロペラによる頭部破裂だとか、ドアによる胴体切断だとかが高画質でハッキリ・クッキリ見えている訳です。と、喜んでいたのも束の間、最後の最後に来て、「アッ」と声を上げてしまいました。ナンとラスト・シーンが…。

そう、実はこの映画、元々２バージョンあったようで、今回のアメリカ盤、以前紹介したイタリア盤と同じラストだったんですな。つまり、爆発しないバージョン。なので、日本で公開されたバージョンを観ている者からしたら物足りないバージョンになっているんですな。そもそも、この“爆発しないバージョン”だったら、全然ハッピーエンドになっていないと思うのですが…。詳しいバージョン違いは別項でやる予定をしてますので、お楽しみに。

特典は、他の映画の予告編のみという寂しいものが、寂しさを一層募らせますな。

※日本盤未発売