サスペンス映画

 

アイズ サイコ テンプテーション
愛のメモリー サイコ2 ナイル殺人事件
悪魔のシスター サイレント・パートナー パピヨン
雨の訪問者 サスペリアPART2 ヒッチャー
アラベスク サムライ&冒険者たち ファール・プレイ
インフェルノ さらば愛しき女よ ブラック・ウィドー
エスピオナージ さらばベルリンの灯 ボディガード
オデッサ・ファイル 料理長(シェフ)殿、ご用心 ミッドナイトクロス
オリエント急行殺人事件 死刑台のエレベーター めまい
華麗なる賭け シャドー 殺られる
危険な関係 シャレード ヤング・シャーロックピラミッドの謎
恐怖の報酬 セルピコ&Z&戒厳令 夜の大捜査線
拳銃の報酬 太陽がいっぱい 歓びの毒牙/四匹の蝿
殺しのドレス 太陽のエトランゼ
コンドル 脱出

 

 

 

ミッドナイトクロス Blow Out

CD/ベルギー・Prometheus/02年
全21曲

 

今年も『ブラック・ダリア』で気を吐いているブライアン・デ・パルマ監督の80年代の傑作の1本。っていうか、80年代のデ・パルマ映画は、どれも傑作だったんですが…。

デ・パルマ評論家の今野雄二氏曰く「テクニックと内容が初めて伴ったデ・パルマ映画」との事で、言われてみれば確かにそうですな。トラヴォルタとナンシー・アレンのコンビが瑞々しく感じられるスリラーで、タランティーノお薦めの1本でもありますな。

音楽はデ・パルマ映画の常連ピノ・ドナッジォで、デ・パルマ映画と一緒に大きくなった感が強いコンポーザーでもありますな。ここでも、甘いメロディラインを中心に、バーナード・ハーマン風オーケストレーションやディスコ音楽も含めたバラエティ豊かなプレゼンスで絶好調ぶり示してくれています。

劇場公開当時はサントラはリリースされず、日本のみ全曲カバーというサントラ・スコア盤がLPでリリースされていましたが、カバーにしては、そこそこオリジナルに近い雰囲気は出ていたようです。日本だけの発売というのが、何とも怪しかった訳ですが、使用する楽譜等、やっぱり、正式な版権は取得していたんでしょうかねぇ。怪しいといえばその日本盤、何故か「愛はルミネ」という謎な主題歌(英語)も収録されていたんですが、勿論、本編には流れずじまい。いわゆる宣伝用のイメージ・ソングだったんですな。といっても、CMや予告編で流れた形跡が無かったのも謎ですが…。

で、正式にリリースされたのがこのCDで、日本盤(17曲)よりも曲数が多く収録されていて、中には未使用曲も何曲か収録されているという完全仕様盤。例によって2500枚のみの限定盤なので、デ・パルマ・フリークはゲットすべし!

 

 

 

 

ファール・プレイ Foul Play

LP/日本・東芝EMI/78年
全12曲

 

『9時から5時まで』『テキサス1の赤いバラ』、そしてこの映画という、たった3本の映画を残して亡くなったコリン・ヒギンズの最高傑作。他にも脚本を担当した『大陸横断超特急』なんてのもありましたな。いずれも、コメディ・タッチのサスペンスもので、ヒッチコック風味が満載の楽しい映画ばかりでしたな。

そんな中でも世間的にも好評なのがこれ。チェヴィ・チェイス日本初登場作品でもあった訳ですが、チェイスの魅力全開で、ゴールディ・ホーンのチャーミングさも微笑ましかったですな。“結末はどんどん人にしゃべって下さい!?”というキャッチコピーも懐かしいですな。

音楽は、チャールズ・フォックス『マシンガン・パニック』『燃える昆虫軍団』『パニック・イン・スタジアム』『エンテベの勝利』…等、多作な割には、サントラ化されている作品が極端に少ないコンポーザーですが、そんな数少ないサントラの中でも絶品の1枚がこれですな。バリー・マニロウの甘い主題歌から始まって、映画のサスペンス・ムードとコメディ・ムードを上手く取り入れた曲調が良く、聴いているだけで、映画の場面が浮かんでくる楽しいサントラになってるのがイイですな。劇中曲として流れるマニロウの「コパカバーナ」が収録されているのもナイス。

それにしても、これもまだCD化されていないんですな。上記作品のように、アナログ時にもサントラが出ていなかった作品ならともかく、こうしてアナログ盤でサントラが出ていた作品に関しては、極力CD化して頂きたいものですな。もしかして、マニロウの曲(2曲)の版権が引っ掛かっているのかも知れませんが、歌を除いたスコア盤でもお願いしたい…と思ったものの、この映画からマニロウの主題歌を除いてしまってはいけませんな。アレがあるからこそ、『ファール・プレイ』なんですからね。頼んまっせ!

 

 

 

エスピオナージ Il Serpente

CD/日本・SLC/95年
全10曲

 

ヘンリー・フォンダ、ユル・ブリンナー、ダーク・ボガード主演のスパイ・サスペンス映画。出演者だけを見ていたら一見ハリウッド映画風ですが、監督はフランスのアンリ・ヴェルヌイユで、音楽はエンニオ・モリコーネという、国際色豊かな作品。内容もそれに伴い、米・仏・英とソ連KGBとの諜報活動を描く、やはりインターナショナルな作品。

スパイ映画といっても、007のような派手さはなく、むしろ静かなタッチのサスペンスもので、ストーリーもどちらかというと人間ドラマ重視。なので、最初にテレビ放映で観た時は、カットされているせいもあり、イマイチ内容がよく分かりませんでした。

しかし、モリコーネの音楽は絶品で、特に「エスピオナージのテーマ」と題されたテーマ曲(実際は「孤独な女のテーマ」という原題を持つ1シーンに流れる曲)が素晴らしく、これ1曲だけで、このアルバムを聴く価値があるといっても過言ではない。

ナンていうか、日曜日の午後4時ぐらいの、ドンよりと曇った人通りの無い並木道を想起させる、そんな感じの曲で、美しくも儚い、寂しくも侘びしい、何とも言えぬ気分にさせてくれる曲になっているんですな。分かりますかね、こんな説明で…。

という訳で、この曲を聴くと、いつもそのような風景が目に浮かぶ訳で、映画のシーンが、ほとんど浮かばないんですな。実際、映画のストーリーも、よく思い出せませんデス、はい。

 

 

 

 

 

 

 

 

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