戦争&スペクタクル映画のサントラ

 

アラビアのロレンス 大脱走(通常盤) バルジ大作戦
偉大な生涯の物語 大脱走(特別盤) ブルー・マックス
栄光への脱出 大脱走(完全盤) ベンハー
風と共に去りぬ 天地創造 ベン・ハーVol.2
空軍大戦略 遠すぎた橋 ミッドウェイ
三銃士 トラ・トラ・トラ! モスキート爆撃隊
地獄の黙示録 特攻大作戦 U−571
史上最大の作戦 ナバロンの嵐 四銃士&さすらいの航海
勝利への脱出 ナバロンの要塞(LP盤) ライアンの娘
スパルタカス ナバロンの要塞(CD盤) 633爆撃隊
戦場にかける橋 ヴァイキング ワイルド・ギース
戦争のはらわた 80日間世界一周 鷲は舞いおりた
戦争プロフェッショナル&サンセバスチャンの攻防 パットン大戦車軍団

 

 

鷲は舞いおりた The Eagle Has Landed

 

CD/米・ALEPH/99年
全19曲
フランス・Warner盤CD
男性派アクション監督のベテラン、ジョン・スタージェスの遺作となった戦争アクション映画。アメリカ映画では珍しく、ドイツ軍を主人公にした映画で、彼らを悪ではなく、ヒーローとして描いている点が目新しいところ。原作はこのジャンルの大家ジャック・ヒギンズで、実際にあったチャーチル誘拐事件の裏話的ストーリー。既に手腕に衰えを見せていたスタージェスが、最後の輝きを放った作品でもあり、マイケル・ケイン以下、渋い俳優たちの名演と共に、印象深い作品に仕上がっている。

音楽はアクション映画の大御所ラロ・シフリンで、『戦略大作戦』『オフサイド7』等、過去にこの手のジャンルも得意にしているので、この抜擢は正解ですな。実際、『オフサイド7』風のスコアが響くところもあり、その辺りは微笑ましい限りですが、全体的には、サスペンス・タッチのスコアが幅を利かせております。

劇場公開当時は、日本でシングル盤がリリースされただけに留まりましたが、海外でも状況は同じようで、ラロ・シフリンの『四銃士』とのカップリング盤LPが出ていただけだったので、そういう意味では、曲数が多く収録されたこのCD(ほぼ完全版)のリリースは、待望で嬉しいものでしたな。

シングル盤に収録されていたマーチ風テーマ曲のインパクトが強烈に印象に残っていたので、そのフレーズがあまり登場しない(実際はエンド・タイトルの曲だったんですね)為、ちょっと面食らう部分もありますが、ピアノ・バージョンや民族楽器バージョンなんかも含まれていて、バリエーションに富んだ内容になっています。

因みに、シフリンのレーベルから出ているアメリカ盤は、タイトルのみが表記された味気無いジャケットになっていますが、例によって同内容のフランス盤は、ちゃんと映画のスチルで構成されたジャケットになっているのも、毎度の事ながらもちょっとカックンですな。やっぱりこれも、権利関係の所為なんでしょうか…。

もう一つ因みに、全19曲中、ステレオ音源は7曲だけで、あとの12曲は全てモノラルという仕様になっているのは、このCDリリースの為に発見・収録された音源のマスターが全てモノラルだったから…という事なんでしょうか…。迫力不足という点でも、ちょっと寂しい気がしますな。

 

 

 

戦争のはらわた Cross of Iron

 

CD/英・ARTEMIS/95年
全15曲
メキシコを愛し、西部劇を愛したサム・ペキンパー監督唯一の戦争大作。思えば、バイオレンスの巨匠ペキンパーにとっては、戦争こそ、暴力を描くに相応しいジャンルだったのでありますな。

タイトル・バックに流れた「蝶々のテーマ」が印象的なこの映画の音楽ですが、その他にも、耳に付くサウンドが多い、アーネスト・ゴールドの魅力絶品のスコアに仕上がっておりますな。

映画公開当時リリース(日本盤は未リリース)されていたLP盤をそのままCD化したサントラですが、最初から限定盤としてリリースされたので、今は入手困難になっているコレクターズ・アイテム盤。プロモ盤(海賊盤?)で同じアーネスト・ゴールドが担当した『さよならミス・ワイコフ』とのカップリング盤も存在しますが、粗悪なCD-Rになっているのに比べて、コチラはちゃんとしたプレスCDになっている正規盤であります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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