★11月19日(日)

 リリースされたばかりのDVDで『M:i:V』。6月(でしたっけ…?)に公開されたばかりの映画が、年内にはDVDになっているっていうのが凄いというか、ま、これぐらいは毎年同じ状況なので、ビックリはしませんが、8月ぐらいに公開された映画は、大体年内にはリリースされるようですな。

 という訳で観ましたが、いやあ、面白いですな。劇場で観た時も面白かったですが、DVDで観ても面白い。色々ツッコミ所はあるんですが、連続するアクションとみなぎるパワーでもって吹き飛ばしてくれていますな。アクション映画の基本に忠実って事で、なかなか良く出来た傑作ですな。

 アメリカでは3作収録のBOXなんかもリリースされているようですが、これを観ていると確かに1作目からもう一度おさらいしたい感じですね。日本で3作収録のBOXが出るのは来年でしょうか。でも、本作と2作目は既にDVDで持っているので、普通に1作目だけを買えば済む問題なので、現在、1作目をどうしようか検討中。LDで持っているんですよねぇ〜、1作目(笑)。

 

 

★11月22日(水)

 届いたばかりの輸入DVDで『マニアックコップ』。この1作目だけビデオ・スルーで、これが評判だった為に、後の2・3作は劇場公開されたという変わったシリーズなんですが、段々とマンガチックになっていった3作目はちょっとアレとして、出来としては、2作目が一番面白かったように思いますな。

 で、なのに1作目をゲット。まぁこの1作目も殺人鬼ホラーと刑事アクションとの融合がバランス取れていて、そこそこ面白く仕上がっているんですが、謎が謎のままで終わってしまっているので、それを解明した2作目に、どうしても軍配が上がってしまうんでしょうなぁ。

 因みにこのDVD、特典映像として、日本のテレビ放映の際に追加されたという未公開フッテージが収録されているのがポイント。どうやら、日本のテレビ局からの要請で、「もうちょっと長くならんか」と言われて、撮影はしたけど本編からは削除されたシーンを付け足したバージョンを送ってきたとか。全部で約5分程なんですが、最初にテレビ放映された時はビックリしましたね。途中の細かいシーンはともかく、ラスト・シーンが違っていたんですもの。ビデオ・バージョンのエンディングの後に、もうひとつエンディングがあって、思わず「エッ…!?」って感じ。まぁ、驚く程のショッキングさはないものの、こんな作品にもバージョン違いが存在したという意味で、ホラー映画の奥の深さを垣間見たものでありました。

 

 

★11月23日(木)

 DVDで『M:i−2』。先日最新作を観て面白かったので、その勢いで観てしまった前作である。デ・パルマの1作目と比べて、どうしても見劣りしてしまう2作目でして、前作とのテイストが全然違うのと、一種トム君のプロモーション・フィルムになっているのが気に入らなかったので、“つまらない”と評価を下していて、劇場で1回、DVDで1回観た後封印してしまっていたんですが、今もう一度観てみると、これがどうして案外面白く観れたのは何故なんでしょうか。

 確かに、細かい部分ではダメな所もあるんですが、これはこれで面白くなっているんですな。やはり、以前に観た時は期待が大きかったからなんでしょうね。監督がジョン・ウーというので期待も大きかったんですが、今ジックリ観てみると、そこかしこにジョン・ウーらしさが感じられて、特に、白い鳩のシーンは笑ってしまいました。もうここまで来るとギャグでしかありませんな。

 プレタイトル・シーンのロッククライミングの場面で、バックに流れていた曲が、現在某車メーカーのCMに使われている曲だと、今回やっと気が付きました。テクニックで勝負した1作目、体力勝負の2作目、そして爆発的アクションで盛り上げた3作目と、シリーズでそれぞれ違うテイストに仕上がっているのが、監督の個性が出て面白いものですな。

 

 

★11月24日(金)

 エアチェックしていたビデオで『難波金融伝/ミナミの帝王/トイチの身代金』。ちょっと前にテレビ放映されていたもので、以前観た事があるので、録画していても、なかなか観ていなかったんですが、今日、ちょっと時間があったので観てしまいました。ま、いつものパターンなんですけどね。

 今回は、ターゲットにする悪党の女が所有している預金通帳を作り直して、そこからお金をパクるというオチ(表に出せない金なので、盗難として届ける事は出来ないという設定)なんですが、これ、そのまま黙っていたら分からなかった所なのに、それをわざわざ相手に言いに行くというのが、ちょっとアレ?って思いました。まぁそれがあるからスカっと出来るんですけどね。

 

 

★11月25日(土)

 天六で『氷の微笑2』。前作から14年ぶりの続編。続編が作られているって事は知っていたんですが、日本では当然ビデオスルーかと思っていたら、ちゃんと劇場公開されるとは、大したもんですなぁ。それだけ今でもシャロン・ストーン・ファンがいるって事なんでしょうか。

 思えばシャロン・ストーンって、『氷の微笑』以外にも色々映画に出ているにも関わらず、この映画の印象が強かったせいか、これ1本の女優っていうイメージで、いわゆる一発屋的存在な訳ですが、そういう意味ではちょっと可愛そうですな。ま、実際に他の映画のストーンって、ほとんど印象に残っていない訳ですが…。

 これの前に出た『キャット・ウーマン』の悪女役で、「今でも十分イケるじゃん」と思っていたら、今回の本作でそれを自ら証明してみせたんですな。確かに、今でも十分美味しそうでも魅力的でありました。っていうか、彼女、ずっとこの路線で行くべきだと思うんですが。もう、彼女にピッタリの役じゃないですか。007がショーン・コネリー以外考えられないのと同様、この役はストーン以外誰にも出来ませんって感じですな。

 映画の方は、続編でありながら、前作とほとんど同じパターンなので、リメイクに近い感じですが、前作の話がちょっと出てきたり、前作登場した刑事(マイケル・ダグラス)に電話で話を聞いたり(具体的なシーンは無かったですが…)と、何とか前作との繋がりを示すシーンが出てきて、前作のファンに対するサービスにヒビっと来たのでしたが、それならもうちょっとハードなシーンがあっても良かったのになぁ〜とも…。まぁ、ストーン嬢のオッパイが拝めただけでも儲けモノって感じですな。

 

 DVDで『砂漠の流れ者』。ちょっと前に買ったペキンパー・ウエスタンDVDの1枚。これ、リバイバル時に『ケーブル・ホーグのバラード』と原題直訳の邦題に改題されたせいで、今回のDVDは『砂漠の流れ者/ケーブル・ホーグのバラード』となっているのがちょっと…。原題も確かにイイですが、やはり最初の“砂漠の流れ者”の方に愛着を感じてしまいますな。

 以前テレビ放映で観て、あまりにカットされているせいもあってか、全然面白くなかったという印象があったんですが、今回観てビックリ。メチャクチャ面白いじゃないですか! 多分あの頃はペキンパーに対しては『ワイルドバンチ』のイメージを持っていたので、「全然ドンパチがないじゃん!」というのが正直な感想だったと思い、それが今回観ていて、あまりの面白さに仰天してしまいました。

 確かに、派手なドンパチは皆無(それでも緊迫感溢れるガンプレイはある)なんですが、味わい深い人間ドラマというのか、根底に流れているのは、紛れも無く“開拓精神”。つまり、西部劇の魅力が存分に詰まっている訳ですな。何も、ドンパチだけが西部劇じゃないんですな。こういうドラマこそ、古き良き西部劇の魅力を伝えるイイ映画って感じがするんですよねぇ。ホンマ、イイ映画やったワー。こういう映画の面白さが理解できるようになったという事は、ワタシも、主人公の境地に達したという事になるんでしょうかねぇ。

 

 

★11月26日(日)

 DVDで『マックQ』。ジョン・ウェインが初めて刑事役に扮したポリス・アクション映画で、公開当時はその事でちょっとだけ話題を呼んでいましたね。これのキャッチコピーがまた素敵で「裸の街シスコは、ブリットとハリーに任せた。陰謀渦巻くシアトルは、このオレが引き受けた!」と、先輩格の『ブリット』『ダーティハリー』を引き合いに出してのコピーは、マニアならニヤっとしてしまいましたな。実際、3本共ワーナー映画だったというのもポイントで、上手いやり方ではありますな。

 久々に観ましたが、面白かったですな。公開当時は、ウェインの刑事ぶりに賛否両論あったようで、どちらかというと否定的な意見があったように見受けられましたが、トンでもないですな。自分が『ダーティハリー』を断った事を後悔しているようなも、そんな執念が見てとれる傑作で、初のコンビを組むジョン・スタージェス監督との息もピッタリで、さすがは御大どうし、アクション映画のツボが分かってらっしゃいますな。

 刑事アクション映画にはつきものの、銃撃戦とカー・アクションも抜かりはなく、どのシーンも丁寧に撮られているのが好感が持て、とりわけクライマックスの海岸でのカー・チェイス&ガンプレイは、視覚的な効果も相まって、なかなかシュールな画面となっております。

 以前リリースされていたLDは、スタンダードのトリミングだったもんで、ナンとも窮屈さが我慢できなかったんですが、さすがにこのスコープ・サイズのワイド画面だと、実にハマっておりますな。ワイド版が出るまで待ち続けていて良かったです。因みに、今回ゲットしたのは最近リリースされた980円の廉価版。初期リリース版は3980円だったんで、待ち続けていたんですが、これも正解でしたな。ウェイン刑事の第2弾『ブラニガン』みたいに、日本語吹き替え音声も収録してくれていれば文句ナシだったんですが、残念ながらそれはナシ。でも、映画が面白いので屁とも思いませんな。

 

 

     

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